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2017-08-01

子連れでタクシーに乗る方法 何が正解?

ベビーシッター・個別訪問型保育研究家の参納(さんのう)です。

シッターのお仕事の中に、「送迎」というものがあります。

これ、公共交通機関を利用する場合もあれば、タクシーを利用する場合もあります。

ベビーシッター会社によっては、送迎は、基本的にタクシー利用のみ、という

ところもあります。

タクシーって、チャイルドシートないよね?

日本では、6歳未満の子どもを自動車に乗せる時に「チャイルドシート」を

使用することが義務付けられています。

シートベルトがつけられない子どもの安全のために使用するものです。

道路交通法 第71条の3第3項

自動車の運転者は、幼児用補助装置(幼児を乗車させる際座席ベルトに代わる機能を果たさせるため座席に固定して用いる補助装置であって、道路運送車両法第3章及びこれに基づく命令の規定に適合し、かつ、幼児の発育の程度に応じた形状を有するものをいう。(中略))を使用しない幼児を乗車させて自動車を運転してはならない。

ただし、タクシーやバスなど「一般旅客運送事業」に値する運転者さんが、

客である子供を乗せる場合は、免除されています。

シートベルト

シートベルトは、車によって異なりますが、だいたい135cm以上の人を対象と

しているものです。

それ以下の子どもでも、シートベルトをつけることができます。

ただ、万が一、急ブレーキのとき、首やお腹を圧迫して(首部圧迫、腹部侵入圧迫)、

重篤なケガを負ってしまう可能性があります。

ですので、実は、危険なんです・・・

以下の動画の30秒くらいから、その様子が見られます。

となると、法で定められている6歳以上でも、体格に合わせて、

ジュニアシートを使用することが大切ですね。

子どもの送迎で、子どもが自らシートベルトをするケースがあります。

保護者に言われているんですよね。

でも、実は、怖いことかも・・・と思いました。

このあたりも、しっかり保護者と共有したいところです。

赤ちゃんを抱っこしていると、どうなるの?

これ、気になりますよね。

国土交通省の動画で、実験映像が見られます。

(2分15秒くらいから、その動画が見られます)

実験では、時速20kmで走っている車に、女性が新生児のダミー人形を抱っこした

状態で、急ブレーキを踏んだら、どうなるか?というものです。

どうなったと思います?

前へ転がってしまったのです。

こわいですね・・・

20kmという低速でも、転がるので、時速60kmでは、とんでいっちゃいそうですよね。

 

正しい乗り方って?

では、チャイルドシートのないタクシーでは、どうやって乗るののが、

正しいのでしょうか?

子どもの命を預かるベビーシッターとしては、非常に

気になるところです。

先日、子どもとタクシーに乗ったので、運転手さんに聞いてみました。

すると

「大人がシートベルトをして、子どもをしっかり抱っこしていてもらえればいいです。」

「中には、抱っこしたその上からシートベルトをされている方もいます」

と言われました。

なるほど。

でも、抱っこしていると、子どもがエアバッグ代わりになって、

自分だけ助かってしまいそうです・・・

あるタクシーの運転手さん向けのサイトに、乗せる側として子どもと親を乗せる際の

注意点が書かれていました。

抱っこ紐で子供を抱いているお客様には、抱っこ紐の上からシートベルトをしめてしまわないよう、注意を促す必要があります。万が一事故が起こってしまった時に、衝撃で子供と一緒に体が飛び出てしまい、子供が前部座席との間に挟まれてしまうので危険です。

シートベルトは抱っこ紐と体の間に通してもらい、親御様の体が前に出ることを抑えることで、子供が挟まれてしまうことを防ぎましょう。

抱っこひもを使用しているときは、これが一番安全そうですね。

では、抱っこひもを使用していない場合は??

保護者のみがシートベルトをしめ、膝の上で抱っこして乗ることが安全」と勘違いされがちですが、これは衝突事故の場合に一番危険な乗り方とされています。前方に飛び出す危険があるため、座席は運転席の真後ろに座っていいただくよう伝えましょう。

保護者のみシートベルトをして、膝の上に抱っこして乗ることが、

一番危険なんです!!

これ、やりがちですよね。

3歳くらいだと、座席前の持ち手をしっかり持つこともできるます。

とはいえ、抱っこではなくても、大人の前に座りたがることも多いです。

まとめ

ここまでをまとめると以下の3つです。

・子どもが座る位置は、運転席の後ろがいい

・抱っこは、NG

・135cmに満たない子どもが、シートベルトを使用するのも危険

とはいえ、若干疑問と不安が残りますが、少し前進です。

 

 

 

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