子どもの最善の利益から考える 兄弟げんか
こんにちは。
親子のハッピーライフを応援するベビーシッター研究家の参納(さんのう)です。
ご兄弟でのシッティングは、よくあることです。
その中で、兄弟げんかも、よくあることです。
兄弟げんかの対応
私は、だいたい、お互いのやりとりをじっと見守ります。
手を出したり、危険なことがあったりしたら、止めに入ります。
しかし、けんかも素晴らしい体験。
そこから学べるチャンスを奪うことはしません。
この学べるチャンス、つまり育つ権利については、子どもの権利条約にも書かれている権利のひとつです。
つまり、学ぶチャンスを提供することが、最善の利益を追求できる、ということになります。
1歳と3歳の兄弟げんか
ただ、1歳と3歳の兄弟げんかでは、適切な関わりが必要な場合もあります。
たとえば、お兄ちゃんが使っているおもちゃを1歳の弟くんがとります。
まだ、弟は、うまく「かして」とやりとりができません。
お兄ちゃんも、絶対、弟に一つも貸したくないのです。
どちらもひかないので、ほっておくと、ずっと弟が泣いていることに。
みなさんは、こんなとき、どうしますか?
使いたい弟、貸したくない兄。
平行線です。
考えることが大切
きっと、答えなんてないんだと思うんです。
大人だと、お兄ちゃんなんだから、1つくらい譲ってあげるよう関わるといいのでは?と思っちゃいがちだと思います。
だって、そういう人の方が、大人になって、社会でもうまくやっていけそう。
でも、本当に、嫌なときは、イヤと言えるって、素晴らしい力ですよね。
どれが、正解、というのがないからこそ、考えることが大切なのだと思うのです。
私の想い
私は、子ども時代は、人間関係のいろんなやりとりを学んでいくときだと思っています。
だから、たまには、譲ってみる、ということも一つの経験だと思うのです。
例えば、他のおもちゃとかえっこする、とかもそうですよね。
つまり、私ができるかかわりは、しばらく見守った(気持ちを受け止めた)あと、どうにも解決できない様子であれば、(特に月齢が低い場合)いろいろな関わりの提案をしていくことなのかな、と思うのです。
ただ、選ぶのは、子ども。
譲らないから、ダメな子ではないんですよね。
もちろん、関わりを提案することも、適切な場合、そうでない場合があると思うんです。
だからこそ、大人は、目の前の子どもをしっかり見て、合わせた関わりを考えることが大切になるでしょう。
だから、子どもの気持ちに寄り添いながら、ゆっくり一緒に成長していく、こういう視点を持つこと、忘れたくないな、と思います。
そして、そういう視点って、きっと子どもの最善の利益を追求するってことにもつながるのではないかしら。