ないなら、作ればいい!
ベビーシッター・個別訪問型保育研究家の参納(さんのう)です。
最近、おもちゃの役割についていろいろ考えることがあります。
先日、年中の女の子、Sちゃんのお宅に久しぶりに伺いました。
いつもは、弊社のシッターさんたちが伺っているお宅です。
Sちゃんは、シッターさんがいろんな面白いものを持ってきてくれるので、それを楽しみにしているようです。
「すごろく持ってきた?」
Sちゃんの最近のブームは「すごろく」のようです。
ですが、この日、私は持ってなかったのです。
持っていたのは、ぬりえ、迷路、折り紙、折り紙の本。
さて、どうしましょう??
すごろく、作ろう!
なければ、作ればいいじゃないの!
ということで、「紙に書いて、すごろく作ろう!」と声をかけるも、「やだ」との返事。
「そっか。サイコロある?」
と聞くと、
探してくれたあと、「ない!」とのこと。
そこで、折り紙でサイコロを作ることにしました。
パーツを組み合わせて作るのですが、初めて見たようで、興味津々なSちゃん。
とっても真剣な表情で作っていきます。
組み合わせるのが、かなり難しいのですが、なんとか自分でやろうとチャレンジします。
ですので、そっと見守りつつ、私は、すごろく作りをしていました。
紙に書くのが嫌なら、折り紙に書いたものを好きなように並べてすごろくにしたらいいのでは?
ということで、パーツに「5すすむ」「スタートにもどる」など書き入れていました。
すると、「私もかく!」とSちゃんもいっしょに書き始めました。
「隣の人とじゃんけんして勝ったら、サイコロをもう1度ふれる」
など自分が入れたいものを書いていました。
おやつの時間を忘れるくらい熱中して作りました!
出来上がったあとは、おやつを食べて休憩したのち、実際にすごろくスタート!
終わると、パーツを並び替えて、新しいすごろくを作り楽しみます。
パーツを増やせば、無限大に楽しめるのです。
「作ったもののほうが、おもしろいね♪」
満面の笑みのSちゃん。
あまりにも熱中しすぎて、写真を撮り忘れたことが悔やまれます・・・
ですが、ここまで楽しめたことは、嬉しい限りです♪
あるもので工夫をすること
今は、なんでもある時代です。
でも、あるもので工夫して楽しむ力も必要だと思うのです。
子どもたちにも、そんな力を身につけてもらえると嬉しいな、と思います。
そして、日々のシッティングは、私にとっても、いい修練の場になっているのかもしれません。