「0歳児保育」は国を滅ぼす 【書評】
こんにちは。
親子のハッピーライフを応援するベビーシッター研究家の参納(さんのう)です。
今日の一冊は、こちら
「0歳児保育」は国を滅ぼす
なんとも、センセーショナルなタイトル!!
そして、個人的に0歳児保育において、集団保育の弊害をとても感じている(エビデンスは、探しきれてない)ので、興味がわきました。
だから、タイトルを見つけた瞬間、Amazonでポチリました(笑)
率直な感想
内容も、衝撃的でした。
また、もっとエビデンス載せて!という感じです。
研究データがある、という文は、何度も出てくるのですが、具体的なデータ名が載っていないため、疑問がむくむくわいてきました。
それは、おいおい調べてみたいな、と思います。
驚きのポイント3つ
今回は、驚きが多かったので、3つに絞って、ご紹介します。
①男性のDNAに育児は組み込まれていない
ときどきは赤ちゃんと遊んだ智、あやしたりすることは楽しいと思えても、母親代わりに父親が「0歳児」の育児にあたることは、けっして自然なことではありません。
(15-16Pより抜粋)
これは、ほんと!?と思ってしまいましたが、
ただ、女性が「男性も育児に参加してもらいたい」と考えるのは、育てに伴うさまざまな雑用を男性に分担すべきだと思うからではないでしょうか。
(16Pより抜粋)
こういう面もあるかもしれないなーと思いました。
ただ、おむつ替えを育児と言うなら、それは、「便のときもやって!」と思っているママは、大勢いるような気がします。
②「母子分離」の弊害
早い時期に「母子分離」をしてしまった場合、多くは思春期にその弊害が出てきます。
(18Pより抜粋)
著者が関わられたクライアントさんの事例がたくさん載っていました。
また、実際、イスラエルの集団保育での弊害が載っていました。
ただ、これは、かなり極端な例でした。
母子分離は、明らかに心理的虐待です。
(84Pより抜粋)
これも、センセーショナル・・・
ただ、その根拠を動物の例を用いて、説明されています。
国際霊長類学会では、チンパンジーやオラウータンなどの赤ちゃんを乳児期に母親から分離させてしまうと、赤ちゃんが成長したときに、問題行動を起こすことが学問的に立証されています。
(中略)そして、人工保育と称する母子分離を禁じています。
(56-57Pより抜粋)
早期に母子分離してしまったイヌやネコは、その後、問題行動を起こす恐れがあるからです。
こういう懸念から、イギリス、ドイツ、フランス、アメリカなど先進国では生後8週間までのイヌやネコの母子分離を法律で明確に禁止しています。
一方日本では、札幌市のみが条例で、飼い主に対し生後8週間は、母子分離をしないよう努力義務を定めていますが、法制化はされていません。
(58-59Pより抜粋)
個人的に、この動物にも、母子分離を禁止しているっていうことが、とっても気になりました。
③子どもから見た保育園
「待機」とは、「待ち構えている」という意味だといえるでしょう。
何を待っているのか、それが「保育園に入ること」だとしたら、赤ちゃんの自宅が「待っている場所」で、保育園が「本来の居場所」ということいなってしまいはしないでしょうか。
(37Pより抜粋)
なるほど、そんな解釈が!?
驚きでした。
確かに、12時間など長時間保育をされている子は、居場所がどこなのか??わからなくなっているケースはあるかもしれないなーと思いました。
(「こども園」について触れるなかでの文章)
ここでの大きな問題は、「働く親たちのため」という大義名分だけだ一人歩きした構想であり、本来、主人公である子ども、赤ちゃんの視点から議論されて構築された構想ではないという点です。
(45-46Pより抜粋)
この視点には、同感です。
確かに、現在の保育制度を見ても、赤ちゃんの視点は、考えられているとは、感じにくいです。
まとめ
この本、0歳から保育園に預けようと思っている人が読んだら、受け止め方に幅がでそうだなーと思いました。
ですので、0歳児のママ、パパが読む場合は、ひとつの可能性の話として読まれることをオススメします。
今回、驚きの連続すぎました。
しかし、今までにない発見を与えてくれたこの本に出逢えたことには、感謝です。
そして、ぜひ、この本で、シェア会とかやりたいな、と思いました。