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2019-12-12

子どもの遊びを支える保育者の役割

こんにちは。
親子のハッピーライフを応援するベビーシッター研究家の参納(さんのう)です。

先日、子どもにとっての遊びの重要性をお伝えしました。

子どもにとっての遊びとは?

では、その遊びを支える大人、保育者は、どんな役割を担っているのでしょうか?

3つの役割

私は、大きくわけて、3つの役割があると考えています。

一つ目は、環境を整えることです。

どんな環境で、何を使って、どのようなことをするのか。
子どもたちが安全に、そして夢中になって遊べる環境を整えていくことは大切な役割です。

二つ目は、子どもとともに遊び合う、ということです。

一人で集中して遊ぶことも、とても大切です。
しかし、子どもたちは、人と関わり合って、遊ぶことから学ぶことがとても多いです。

お友達と遊ぶことで学ぶことはもちろん、保育者と関わって遊ぶことからも学ぶことがあるでしょう。
子どもたちは、大好きな人と一緒に遊ぶことで、より楽しく熱中した時間を過ごします。
そこから、多くのことを学びます。

三つ目は、子どもの遊びを広げる、ということです。

子どもが興味を持ち、熱中している遊びに、新たな視点、刺激を与えることで、ぐっと広がりや深みが出てきます。

以上3つの役割について、さらに詳しく説明していきましょう。

環境を整える

子どもたちが熱中して遊ぶために必要な環境は、まず、安心していられる場所でしょう。
信頼関係のある保育者がいる、ということも安心していられる場所の重要な要素だと思います。

さらに、安全に遊べる環境も必要です。
「あれはダメ、これもダメ。」そんな言葉で子どもたちの遊びを中断させたくないですよね。
触ってほしくないものは、別の場所へうつすなど、禁止事項を減らすようにしたいものです。

また、安全に遊べるよう、「公園の外には、出ない。遊具を使う場合は、順番に使う。」などルールを伝えることも大切です。

ともに遊び合う

私は、「子どもを遊ばせる」という表現を聞いて、違和感を覚えます。
また、「自分からやりたいことを見つけ、遊ぶことができない子どもも増えてきた」という表現もよく聞きます。
これは、大人が与えすぎていて、受け身であることに慣れてしまっているのが原因ではないかと思います。

私は、保育者は、子どもを遊ばせる人ではなく、子どもとともに遊び合う人でいてほしいと思っています。
楽しい時間を共有することは、子どもの遊びをより充実させ、保育者とのいい関係も築くことができます。

複数の子どもと遊ぶとき、目の前の子どもだけに集中することは、安全配慮の観点から避けてほしいですが、保育者も全力で遊びを楽しんでください。

もし、受け身な子どもであれば、「これやってみたい!」「楽しそう!」と思えることを提案してみてください。

遊びを広げる

 

子どもが主体的に遊びこむことは重要ですが、保育者が、ただ見ていればいい、というわけではないのです。

子どもが興味をもって遊んでいる、その行動によってその子の力が伸びている、ということに注目してください。

例えば、秋に公園で、ひたすら落ちているどんぐりを拾うとします。
一見、ただ拾っているだけです。

ですが、ここには、様々な力を使いながら遊び、さらに様々な力が伸びているポイントが複数あるのです。
みなさんは、何だと思いますか?

どんぐり拾いで身につく力を月齢、その子の発達段階によって、異なりますが、考えられる力をあげてみます。

・同じような色をした場所、広い場所からどんぐりを見つける力
・小さいものをつまむ力。
・片手に袋を持ち、片手でその中にいれる力
・たくさん、という数の概念(数を数えるなども含む)
・どんぐりの帽子の存在、枝についている形状を知る
・どんぐりにも、様々な形があることに気づく力
などなど

どんぐり拾いで、様々な力が身についていくことがおわかりいただけたでしょう。

この状況から、どう発展させていけるかが保育者の役割のひとつです。
子どもの言葉、行動から、興味、関心を知り、それにあった声かけをしたり、物、絵本などを準備したり、遊びを広げていきましょう。

保育者の力の見せどころ

実は、設定して、遊ばせることのほうが簡単です。

あらかじめ準備ができるからです。

ですが、子どもの反応に合わせて、環境を整えるためには、観察する力、すぐに環境を整える瞬発力が必要です。

また、遊びを広げる方法をできるよう、たくさんの引き出しを持っておく必要があります。
これには、終わりはなく、常に学び続けることが求められます。

さらに、遊びの様子を保護者に伝えるうえでも、保育者の力の見せどころでもあるのです。

ただ、なんとなく遊んでいるわけではなく、すばらしい能力がついている、がんばろうという意欲がある、など保護者が子どもの成長をより実感できる伝え方をすることです。

これは、保護者と子どもの関係をよりよくするかけ橋となれることだと思っています。

まとめ

子どもの遊びを支える保育者の関わり方によって、子どもの育ちがかわることも、おわかりだと思います。

ぜひ、子どもたちが、自分の興味のある遊びをじっくり遊べるように、そして、遊びを広げる関わり方をしてみてください。

 

 

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