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2017-05-14

母の日に思うこと

今日は、母の日です。

母が産んでくれたから、今の私がいる。

そんな当たり前のことを改めて感謝させてくれる日です。

今は、素直に「ありがとう」と言えますが、

こんな人間に育てた親を恨んだ時期もありました。

うらみつらみの時代

高校時代、こんな人間になったのは、親の育て方が悪いから。

そんな風に思っていました。

自分を受け入れることができず、それを親のせいにしていたのです。

そうすることで、責任転嫁でき、現実を直視しなくてすむため、楽だったからです。

変化の糸口

そんな私が変化したのは、大学生活を親元離れて送るようになったことが

きっかけでした。

一人で食べる食事が喉を通らなかったことを今でも鮮明に覚えています。

どれだけ、親に守られていたのか、

親に頼っていたのか。

何か不満があると親のせいにして、八つ当たりできていたけれど、

ひとり暮らしになって、何もかも、自分でやらなくてはいけないため、

親のせいにできなくなったのです。

それでも引っかかる出来事

親のせいにできないとわかった私は、なんとか性格を変えていかなくては、

と、自分と向き合い始めます。

悪いところばかりが目に付くのです。

そして、そうなった原因、出来事を思い出すのです。

私にとっては、小学4年生のある出来事でした。

テストの点数が悪いと叱られるからといって、テストを隠していたのです。

小さく折りたたんで、ランドセルのポケットに詰め込んでいたのがバレて、

こっぴどく怒られました。

記憶は、あいまいで正しくない

その思い出、トラウマのようなものをどうしたら、解消できるのか、

そのために、いろいろやってきました。

自己啓発本を読みあさったり、高額な自己啓発セミナーに行ってみたり。

その中で、ある日、私のトラウマの出来事について、母と話をすることができました。

そのとき、私が覚えていることと、母が覚えていることが食い違ったのです。

事実は、何なのかはわかりません。

ですが、記憶はあいまいで、都合のいいように作り上げているものなのだ、と

実感しました。

だったら、こんな記憶を大切に持って、囚われる必要なんてないのではないか。

そんな風に思えるようになったのです。

自分が変われば、世界が変わる

そのうち、自分の見えている世界は、自分が作り上げているものだとわかりようになりました。

何かを変えたければ、自分を変えるといいのだと。

私は、母との関係から、このことに気づきました。

それを実感し、日常生活に活かしていくことに、20年近くかかりました。

長い期間がかかりましたが、今ではいい関係でいられています。

すべての問題の根源は、親子関係の問題

いろいろ学ぶうちに、今抱えている問題の根源は、親子関係での問題だということに

気づきました。

そして、多くの人が親との関係になんらかの悩みを持っているのだということも。

その問題、実は、子育てをしながら向き合うことができるのではないかと思っています。

ある意味、自分を育て直しているような感じです。

残念ながら、私自身、子育てをしていないので、仮説でしかありませんが。

あらゆることに無駄はない

私が、「幸せな親子を増やす!」というビジョンを掲げているのは、

母との関係があり、それを解消できた経験が大きく関わっています。

子育てとは、奥深いものです。

正解がないため、不安になることもたくさんあるでしょう。

そんな子育てに、このうえなく興味があるから、保育の中でも、

ベビーシッターという職業を選んでいるのかもしれません。

母の日に思うこと

改めて、産んでくれて、育ててくれてありがとう。

そして、いつも見守ってくれていてありがとう。

受け取った愛は、たくさんの人たちに還元したいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

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