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2017-04-25

「みんなの保育の日」イベントに行ってきました! レポート vol.1

4月19日は、「4(フォー)19(いく)」ということで、みんなの保育の日だそうです。
その日に、六本木ニコファーレで、保育をみんなで考えるイベントに参加してきました。
~子どもは、社会で育てよう~
記念すべき第1回でした。

13時から20時近くまでと長丁場、休憩なしのぶっとうしで、かなり濃いイベントでした!

濃すぎるので、数回に分けて、報告させていただくことにいたします。

入り口では、厳重体制⁉︎!手荷物検査&身体チェック。
モニター前には、警備員さんが立っていて、となんとも重々しい感じです。

モニターに囲まれた会場で、いつもと異なる空間に若干戸惑っておりました(笑)

まずは、開会のあいさつ


次は、小池都知事からのメッセージ。

話の中に、「ベビーシッターの補助の拡充」
という言葉がありました。
(やっぱり、ベビーシッターという言葉には、ピピっと反応いたします)

これは、企業主導型ベビーシッター事業のことだと思われます。
詳しくは、こちら
セッション1.こどもみらいラボ

~「地域で子どもを育てる」~
・モデレータ:鎌倉女子大学 小泉 裕子 教授
・パネリスト:株式会社グローバルキッズ取締役 田浦 秀一
茶々保育園グループCEO 迫田 健太郎
学校法人リズム学園 学園長 井内 聖

パネリストの方も、認可保育園をやっているけれど、法人の成り立ちも異なるという方々。
「地域で子どもを育てる」をテーマにしたパネルディスカッションでしたが、それぞれの保育のスタイルがあり、興味深い内容でした。

まずは、パネリストの方々の保育のご紹介

株式会社グローバルキッズ 田浦さん

株式会社グローバルキッズさんは、大規模認可から小規模認可保育園、学童など様々な形態をされ、全園で、6000人以上のお子様をお預かりしている大手さんです。

園も地域もひとつのチームということを大切にされているそうでした。
お話の中で、最も印象に残ったのは、最近「3間がない」と言われているということです。
3間とは、「時間」「空間」「仲間」。
これを意識されているそうです。

なるほど、確かに、ゆったりとした時間も減っていれば、思いっきり遊べる空間もなくなっています。
仲間との関わりも、減ってきて、狭い関係性になりがちですよね。

まさしく、保育園が子どもを中心として、地域と結びつき、この3間を確保する役割を担えるのでしょうね。

茶々保育園グループCEO  迫田さん

おとなな保育園をキーワードに本物志向の園を運営されている社会福祉法人んさんです。子どもを地域の一員としてみることを意識されているとのこと。
その取り組みとして、「マルシェ」でお店屋さんごっこを本物の社会に結びつけたものでした。

動画を拝見したのですが、商品が、きれいにデコレーションされていて、よくあるお店屋さんごっこではなく、
クオリティーがすごかったです。
地域の人がコフトという独自通貨で、やりとりをするとのことで、キッザニア感覚なのでしょうか。
地域の人たちとのふれあいが素敵だな、と思いました。

一方、とある疑問が。
何歳からやるのかな、子どものごっこ遊びとは、発達においてどんな意味があるのかな、と。
子どもにとって、空想、ファンタジーの世界を過ごすことって、重要な意味があるんだと思うんです。
動画だけでは、実際の取り組みが定かではないのですが、
リアルな体験、本物に触れることも大切ですが、一方、空想の世界で遊ぶ、ということも大切にされているといいな、と思いました。

学校法人リズム学園 井内さん
今回唯一の学校法人の登壇者さん、はるばる北海道からのご参加でした。

北海道の雄大な自然で、ダイナミックな保育をされていました。
地域の人を巻き込んでいたり、小学生との関わりのなかでの学びを大切にしていたり。

井内さんのお話は、いくつか発見がありました。

1点目は、「少子化」は、子ども目線でいうと、大人が多い「多大化」ということ。

なるほど、確かに。
子どもにとってみたら、いろいろ干渉してくる大人がいて、生きにくいよね~、という感じです。
2つ目は、「子どもの環境の変化」で、遊ぶ相手は、母親が多く半数以上ということ。

これは、ちょっといびつな感じがしました。

3つ目は、
幼稚園、保育園に、子どもが行くと子どもが社会から隔離されるということ。
だからこそ、社会の人に入ってきてもらう必要があるということです。

確かに、子どもだけ、限られた大人との関わりだけで育つより、たくさんの大人と関わって育つことも大切ですよね。

保育には、正解がないため、様々な取り組みがありますね。

パネルディスカッションも、面白かったですよ。

主にこんなことを話されていました。

・地域の人に理解を求める難しさ。
(最近、保育園建設の際、反対運動とかありますしね)
・幼稚園と違い、第7希望などで入ってきた親御さんとの関わりの難しさ。
・現場の保育士への配慮
幼稚園の保育園では、そもそも希望して入るかどうかが、異なります。
どろんこになって遊ぶことを大切にする園に、希望して入った場合、満足度も高いです。
しかし、それを希望しなく、仕方なく入った方は、できればそんなことさせたくない、と思うわけです。

その対応は、こどもの30年後のことを考えて、どう必要なのかを粘り強く伝え続ける、とのことでした。

これ、シッターでも同じ事が言えるんですよね。
ご家庭の教育方針に合わないシッターさんだと、満足度も低いんです。

ですが、保育園と違うところは、価値観が合うシッターを選ぶことができる点です。
とはいえ、幼稚園選びよりも、難しいんです・・・

「いいシッターさんいませんか?」
「どうやったら、いいシッターさんに出会えますか?」

とよく質問されます。

現時点では、面談をして、ピンとくる人を見つけてね、としか言えないのが悲しいところです。

「100%あう園、人を選ぶのは、100%合うパートナーを選ぶことと同じくらい難しい」
とおっしゃった方がいます。
まさに!!ですね。

ある意味少しの妥協は必要なのかもしれません。
いえいえ、そんな妥協は、必要ないです!

だって、園の先生だって、シッターだって、一緒に子どもたちの明るい未来を願っているのです。
ともに意見交換しながら、いい園、保育を作り上げられようにしたらいいのではないでしょうか?

理想論と言われてしまうかもしれませんが、園や社会、誰かにせいにしているうちは、
何もかわりませんよね。

主体的に関わっていく、これって、どんな場面でも大切なことに思えます。

Vol.2へ続く~

プチ情報

5月18日まで、こちらで、見ることができるそうです!

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