プロフェッショナルと当事者
こんにちは。
親子のハッピーライフを応援するベビーシッター研究家の参納(さんのう)です。
当事者であるかどうかで、判断されることが多いな~と感じることがあるので、今日は、それについて、書いてみます。
実は、保育、子育て支援関係の仕事をしていると、ママ、パパたちから、いろいろな言葉を頂戴します。
「子どももいないくせに」
私は、面と向かって言われたことがないのですが、10年ほど前、とある子育て支援関係者が多く参加するイベントで、近くの女性ふたりが、とある園の先生のことを話していました。
具体的な内容は全く覚えていないのですが、
「子どももいないくせに」というフレーズが、鮮明に脳裏に焼き付いたのです。
この頃、30代だったので、子どもがいない自分に対して、ネガティブに感じていたから、印象に残っているのかもしれません。
「子どももいないのに」
最近は、「子どももいないのに」と言われることがあります。
この言葉に続くのは、すごいですね。
が一番多いです。
いないのに、子どものことを理解していて、子どもとの接し方がすばらしい、という意味合いなのかな、と感じることがあります。
これに関しては、嬉しいと感じることの方が多かったんです。
ある種、ほめられている感じです。
根本的に一緒
しかし、「子どももいないくせに」「子どももいないのに」どちらも、同じ考え方がベースになっていると気づいちゃったんです。
どちらも、子どもがいるか、どうか、が基準で、人を判断しているわけですから。
これに関しては、精神科医の香山リカ先生の「ノンママという生き方」で
香山先生も、「子どももいないくせに」と言われると書かれていました。
読んだとき、精神科医の先生でも!?とびっくりしたことを覚えています。
当事者であるかどうかが、プロフェッショナルであることを見ないフィルターになるのだろうか、疑問でしかたありません。
男性の場合
私の個人的な感覚では、子どもがいるかどうかについて、男性は、当事者であるかどうか、ほとんど判断基準にされることがないんだと感じています。
女性のヒエラルキー
「子どもを産んで一人前」
そんな言葉があるほど、女性は、子どもを産んでいるかどうか、これを判断基準にされる場面は多い気がします。
保育のお仕事をしていると、「子どもは絶対産んだ方がいいよ」なんて、アドバイスをくださる方も、たくさんいます。
確かに、出産、子育ては、仕事にとってもいいこともあると思います。
しかし、何事もメリットだけでなく、デメリットもあるわけです。
選ぶのは、自分。
結局、どちらでもいいわけです。
ただ、外から、いろいろな言葉をかけられたときの受け止め方次第なのでしょう。
外からの言葉に傷つく人も多いと思うからです。
私の場合
現在、43歳の私は、子どもがいません。
まだ、出産できるかもしれない年齢です。
微妙な年齢ですが、だんだん、子どものいない人生がはっきり見えてくるわけです。
そうなった今、子どもがいるかどうか、あまり気にならなくなりました。
しかし、以前は、気になって仕方がありませんでした。
何が一番の要因かというと、年齢だと思います。
次は、いないからこそ、できることを仕事にしているから、だと思います。
子どもがいないから、夜遅いシッターの仕事も受けられます。
急な延長も、受けられます。
まとめ
私自身、ベビーシッターのお仕事をしたり、子育て支援に関わると、まわりは、ママさんばかりです。
ですが、今は、まったく気後れすることは、なくなりました。
今は、いないからこそ、ママだから、とひとくくりにせず、個として、人と向き合えると感じています。
どんな立場、地位であろうと、一人の人間として関わる。
そして、常にプロであろうと努力し続けられています。
ぜひ、「子どももいないくせに」そう言われたことがある人は、その言葉に引っ掛からず、プロとして、い続けてくださいね。