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2017-10-18

夜間のニーズについて ~映画『夜間もやっている保育園』~

ベビーシッター・個別訪問型保育研究家の参納(さんのう)です。

映画『夜間もやっている保育園』

を初日に同じく訪問保育をしている仲間と観てきました!

(なんと、初日は、監督の舞台挨拶あり!という特典付きです)

夜間の保育園とは

その名のとおり、夜間にやっている保育園です。

「ベビーホテル」と思い浮かべる方も多いかもしれません。

この映画では、認可の保育園が何園か紹介されています。

夜に働くお仕事の子どもたちが預けられています。

夕食を食べ、シャワーをし、絵本を読んで寝る。

深夜3時にお迎えにくる保護者もいます。

寝ているところを抱き抱えられて、帰宅する親子たち。

なんとも、切ないシーンです。

夜に預けることは、悪なのか?

認可の夜間保育園は、全国で約80箇所だそうです。

認可保育園の数パーセントでしかないとのことです。

本当に少ないですよね。

夜、子どもを預けてまで働くことへの偏見があるから、なかなか広がっていかないという現状があるようです。

ですが、24時間眠らない街に住んでいるということは、夜に働いている人だって、たくさんいるのです。

夜働いている人が、みんな独身であるわけもなく・・・

子どもができたら、職を変えることも難しいわけです。

そんな中で、子どもを夜間預けることがいけない!なんて言うことのほうが、ナンセンスだと思いませんか?

夜間保育園を利用する保護者たち

実際、利用する保護者たちは、さまざまな理由で夜間働いています。

この映画でも、さまざまな背景を持った保護者が出てきます。

シングルマザーの場合もあります。

夫婦で、飲食店を切り盛りしているケースもあります。

外国の人である場合もあります。

みなさん、一生懸命生きている!んだということを強く感じました。

人には、それぞれ事情があります。

その家庭ごとのニーズに、保育を合わせていくこと(寄り添っていくこと)の大切さを感じました。

私の夜間保育

この映画を観て、ふと、過去に院内託児所で働いていたときのことを思い出しました。

院内託児所では、看護師さんの子どもを預かっていました。

当然、夜勤もありました。

毎回、1、2名の子どもを預かるこじんまりした託児所だったのですが、私の保育人生に大きな影響を与えたMちゃんと出会ったのが、この場所です。

Mちゃんは、日中、保育園に預けられ、その後、院内託児所に預けられ・・・

ママと離れたくなくて、いつも来るのを嫌がるという女の子でした。

どうにか、その子が笑顔で来られるよう、必死に保育をしていた20代前半の私。

マンツーマンであることが多かったので、家庭的な雰囲気を大切にしました。

夏の夜には、花火を一緒にしたこともありました。

すると、いつも笑顔で登園してくれるようになったのです。

子どもにとって、夜、家以外で過ごすということは、負担であるのかもしれません。

ですが、最大限、笑顔でいられる工夫をすることがでくるはずです。

ベビーシッターとしての夜間保育

ベビーシッターとして、1度だけ、夜間保育をしたことがありました。

ベビーシッター会社に登録していた時代の話です。

保護者が二人共、学校の教師をされていて、修学旅行が重なってしまったため、呼ばれました。

保育園にお迎えに行き、帰宅後、夕食、お風呂などをし、寝かしつけます。

そして、朝起こして、準備をし、保育園に送ります。

そこで、終了です。

年中さんだったこともあり、とてもスムーズに過ごせました。

このときは、子どもと一緒に寝てください、というものでした。

とはいえ、熟睡できるわけもなく・・・朝を迎えました。

まとめ

夜間のニーズに応えられる保育が、夜間保育園であれ、ベビーシッターのような訪問保育であれ、現在のニーズに合わせて、充実させることが大切だと思います。

映画に出てくるエイビイシイ保育園の片野園長が、

「夜に一人ぼっちでいる子どもを救いたい」

そう言われていた言葉が響きました。

日本は、アメリカと違い、子どもをひとりにしておいたら、つかまる、というわけではありません。

安全な国だからこそ、一人ぼっちの子どもがいるのかもしれません。

制度的なことは、さておき、やはり一人ぼっちの子どもたちを救っていきたいものです。

幼児教育の無償化、そんなことが叫ばれていますが、本当に、それでいいのでしょうか?

そんな気持ちになる映画でした。

 

↑大宮浩一監督の舞台挨拶

↑監督と記念撮影♪

 

 

 

 

 

 

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