ベビーシッターと検便
こんにちは。
ベビーシッター・個別訪問型保育研究家の参納(さんのう)です。
最近、まわりのシッターさんたちに聞かれることが多い「検便」について、調べてみました!
(2023年2月19日に追記しております)
毎月検便している人って、どんな人?
基本的には、食に関わる人です。
例えば・・・
・学校給食を作っている人(毎月2回以上検査する必要があります←学校給食衛生管理基準による)
・大量に調理する施設(食品製造施設など)に勤めている人(毎月検査する必要があります←大量調理マニュアルマニュアルによる)。
・その他、条例や保健所により検便が義務付けられている場合があるそうです。
保育施設の場合は、毎月1回の検便をしていることが一般的のようです。
ちなみに、東京都の認可外保育施設指導監督基準には、以下のように記載がされています。
7 健康管理及び安全確保
(4)職員の健康診断
ア 職員の健康診断を採用時及び1年に1回実施すること。
イ 調理、調乳に携わる職員には、月1回検便を実施すること。(東京都の認可外保育施設指導監督基準より抜粋)
2023年2月現在 個人の方について、検便について以下のような評価基準(東京都)があります。
別表2-4 評価基準(居宅訪問型(個人))(PDF:375KB)
提供頻度やその内容の事情に応じて・・・
この一文がなんとも分かりづらいですが、検便を行っているほうが安心ですね。
なぜ、毎月検便をするの?
不顕性感染、健常保菌者を見つけ出すために行うそうです。
不顕性感染とは、食中毒菌に感染しているのに本人に症状がなく、排菌しつづけること。
このような不顕性感染の状態にある人を健常保菌者(無症候性キャリア)と呼びます。
健常保菌者が調理を行ったり食材に接触すると集団食中毒を引き起こしてしまいます。
ですので、検査で、これらを見つけることで、集団食中毒を防ぐのだそうです。
もしかすると、症状がないけれど、保菌者かもしれない・・・と思うと怖いですよね。
検便って、大切だな~と改めて感じました。
保育園の先生は、みんなやってる??
さて、保育園に勤務している先生たちは、みんなやっているのでしょうか?
だいたい、やっているようです。
一方、幼稚園の先生は、していないという話を聞いたことがあります。
先の指導監督基準にもありましたが、調理、調乳に関わる先生は、検便をする必要がありますが、幼稚園は、両方関わらないですものね。
ですが、0,1、2歳児さんは、食事の介助をすることが多いです。
これをする人は、調理、調乳ではないですが、検便をすると安心ですよね。
以前、保育園のヘルプに伺ったのですが、その区では、検便していない人は、食事介助もしてはいけないと決まっていたそうです。
ベビーシッターも、やってるの?
実際、どうなのでしょうか?
私の肌感覚ではやっている人は少数派です。
ですが、シッティングする子どもの月齢によりますが、調乳も食事の介助も行います。
食事を温めることもあります。
なんとなく、検便やったほうがいいのではないかな~と思っています。
ちなみに、ベビーシッターの中には、食事を作る、子どもと一緒に作る、などのオプションをつけている人もいます。
こういう人も検便やったほうがいいよな~と思っています。
ちなみに、厚労省にお電話したところ、「幼児教育無償化」に向けて、ベビーシッターについても指導監督要綱を作っていく動きがある、と教えてくださいました。
→令和3年10月1日に認可外保育施設に対する指導監督要綱が改正されて、新しいものが出ています)
厚労省、自治体が安全基準を作っていっていただくことは、ベビーシッターを安心して利用できる社会になると確信しております。
ベビーシッターって、あまりにニッチな業界ですが、何が安全で、必要なことなのか、現場に出つつ、私も考えていきたいと思っています。
届出、運営状況報告などの状況を知りたいと思っています。
何か情報がありましたら、ぜひ教えてくださいませ。
(右の問い合わせフォームからいれていただけると喜びます)
よろしくお願いします。