子どもに不寛容な社会。その根源とは?
こんにちは。
ベビーシッター・個別訪問型保育研究家の参納(さんのう)です。
今朝、こんなニュース記事をみました。
公共の場で、子どもの泣き声やぐずる姿は歓迎されない。仕方なくスマホを見せてあやそうとすれば、今度は「スマホなんか使って……」。スマホ育児の背後には社会の不寛容も見え隠れする。
(朝日新聞 記事)
子どもに対して不寛容な社会と言われています。
保育園も、子どもの声がうるさい!という理由で、周辺住民から反対にあったり・・・
なんとも、悲しい現実です。
なぜ、子どもに対して不寛容な社会になってしまったのか?
いつから、こんなに不寛容な社会になってしまったのでしょうか?
昔からそうだったのでしょうか?
1.子どもがマイノリティな存在になったから
少子化になり、子どもの数が少なくなってきました。
そうすると、身近に子どもがいなくなります。
子どもがどんな存在なのか、知らない人もたくさんいます。
そうなると、大人のルールをあてはめようとしてしまうため、電車などで、「静かに!」と要求してしまうのでしょう。
例えば、赤ちゃんは、泣いたり、ぐずったりすることが意思表示なんだ、と知っていると、何か訴えているのかな?と思えるのではないでしょうか。
2.現代人に余裕がないから
実は、これも大きいのではないかと思うのです。
おもしろいデータがありました。
(NHKデータで見る不寛容社会より抜粋)
ゆとりもなく、いつも、イライラしている。
だから、ちょっと子どもが泣いたり、ぐずったりするのを見ると、イライラしちゃうのでしょう。
ちなみに、このデータを見ると、74%の人は、
「子どもの声はうるさいので、近所に保育園ができるのは反対だ」
という意見に同感できない、と答えています。
これを考えると、
子どもに限って不寛容であるわけではないことがわかります。
根本的な課題
もしかすると、子どもに対して不寛容な社会を変えていくためには、心にゆとりを持ち、毎日幸せに暮らせる社会を作ることが早道なのかもしれません。
私自身、心にゆとりをなくすことがあります。
例えば、満員電車に乗ったとき。
前にも後ろにも人。
暑くて、空気もどんよりしています。
こればっかりは、慣れません。
ベビーシッターは、満員電車に乗ることが比較的少ないのでありがたいですが・・・
毎日、満員電車に乗ること、ただそれだけで、かなりの人が心にゆとりが持てなくなっているのではないでしょうか。
また、そんな心にゆとりのないときに、SNSで、友人、知人のきらびやかな写真、投稿を見たとき、いいな~、なんて自分と比較してしまったら、どんどん、気分がどんよりしてきます。
「SNS疲れ」
こんな言葉でも、わかるように自分をよく見せなくちゃと思ったり、でも、自分に自信がなかったり、自分を認めることができなかったり・・・
もしかすると、自己肯定感が低いことも、原因なのかもしれません。
今日からできる3つのこと
自己肯定感は、自分一人で高められない、と聞いたことがあります。
周りの人から、ありのままを受け止められ、大切にされたり、褒められたりすることで、高められるのです。
①身近な人に感謝をしたり、褒めたりすることから始めてみる
そして、
②泣いている子ども、ぐずっている子どもを見たら、にっこり声をかけてみる
それだけで、子どもが泣き止んだり、一緒にいるママやパパの気持ちもほっとしたりするはず。
もし、②が厳しい人は、
③寛容な人を演じる
ツイッターで、不寛容な社会について、つぶやいたら、コメントで、教えてくださったんです。
確かに演じることで、少しずつ寛容さを取り戻すこともありそうです。
たとえ、小さな一歩でも、少しずつ寛容な社会になるといいですよね。