【開催報告】病児保育基本のキ
ベビーシッター・個別訪問型保育研究家の参納(さんのう)です。
先日、ベビーシッターを考える会の勉強会で、ファシリテーターをさせていただきました。
テーマは、「病児保育基本のキ」
病児保育に関心のある方が大変多く、幅広い立場の方がご参加くださいました。
保育園を退職した後病児保育の仕事につきたいとお考えの方。
保育士さん、病児保育室に勤務する看護師さんなどもご参加くださいました。
看護師さんがいらっしゃるということで実はドキドキしていました(笑)
今回の病児保育の勉強会のテーマは、私が日々ベビーシッターとして活動している中で感じたある疑問がきっかけだったんです。
事例
4歳の保育園年中さん。
前日、2回の嘔吐。
母親は、寝不足で、疲れているようだから、大事をとって休ませました。
熱は、前日も、当日もなし。
これは、病児でしょうか?病児ではないでしょうか?
ちなみに、病児保育・病後児保育で検索すると・・・
「病児保育」とは、一般的には親が就労しているなどで保育所に通っている子どもが病気になったとき、親が仕事を休めない時には親に変わって病気の子どもの世話をするという意味で使われています。また、そういった子どもの保育を行う施設について呼ぶ場合もあります。「病後児保育」とは、病気は治っているものの、まだ本来の状態に戻っておらず、普通の保育メニューを受けるのが厳しい回復期の子どもを親に変わって世話をするという意味で使われています。
(オールアバウト記事より抜粋)
と書かれていました。
考え方
上記の記事でいくと、保育園など集団生活をしている子どもたちについて述べられている印象を受けます。
では、ベビーシッターのようなマンツーマンの場合は、どのように考えればいいのでしょうか?
ベビーシッターにおいては、病児に対応するかどうかは、会社、人によって異なります。
していない場合でも、病児と判断して断る基準が必要です。
通常のシッティングと病児のシッティングの料金が異なる場合があります。
どちらにしても、明確なルールが必要になるのです。
今回のテーマは、その視点からディスカッション形式で進めていきました。
軸になる資料
このことを考えていくうえで、必ず読んでほしい資料があります。
厚生労働省の
これには、感染予防に関すること、感染症対策、症状別の対応方法などが書かれています。
例えば、発熱時の対応については、以下のとおりです。
ちなみに、事例と関係する嘔吐については・・・
先ほどの事例について
ディスカッションの結果、先ほどの事例は、満場一致で「病児」とのことでした。
ガイドラインの「保育が可能な場合」には、24時間以内に2回嘔吐がない、と記載があるからです。
あくまで目安とはいえ、安心してお預かりすることができる基準であると思います。
ですので、これを軸に、保育者として、どういうルールで子どもを預かるか、と考えることが大切でしょう。
今回は、ベビーシッターだけではなく、保育士さん、病児保育の施設で働く看護師さんなど、さまざまな立場の方がいらっしゃったことで、ディスカッションが深まったと思います。
ひとつのことを考えるときにも、
あらゆる視点から考えることって、本当に大切だな
と再確認いたしました。
最後は、記念撮影
たくさんの方にご参加いただき、とても嬉しかったです!
ありがとうございました!
ベビーシッターを考える会の次回の勉強会は、
絵本について
3月9日です。
詳細は、こちら