「子どもの権利条約」とは?
ベビーシッター・個別訪問型保育研究家の参納(さんのう)です。
みなさんは、「児童の権利に関する条約」(通称「子どもの権利条約」)
って、聞かれたことありますか?
これは、子どもに関する権利についての国際条約です。
日本では、
1990年(平成2年)9月21日にこの条約に署名し,1994年(平成6年)4月22日に批准を行いました。(我が国については,1994年5月22日に効力が生じています。)
(文部科学省サイトより抜粋)
だそうです。
ちなみに、158番目の締約国なんです。
意外と効力が生じてからは、10数年と短いんですね。
ですので、保育者とはいえ知らない人も多いのです。
ですが、子どもの権利を考えるうえで、一番重要とされるのが、この「子どもの権利条約」なのです。
作成および採択の経緯
そもそも、この「子どもの権利条約」が作成されたのか?
そして、日本でも採択されることになったのか?
この条約は、今なお世界中に貧困、飢餓、武力紛争、虐待、性的搾取といった困難な状況におかれている児童がいるという現実に目を向け、児童の権利を国際的に保障、促進するため、国連人権委員会の下に設置された作業部会において、多くの国連加盟国政府、国連機関等が参加し、10年間にわたって行われた審議の成果です。
この条約の内容は、特定の国の文化や法制度を偏重することなく、先進国であれ、開発途上国であれ、すべての国に受け入れられるべき普遍性を有するものになっています。(外務省のHPより抜粋)
貧困や虐待は、日本においても深刻な問題ですよね。
これらを含め、子どもたちに関わる人は、すべてこの条約をしっかり理解し、守っていかなくてはならないことでしょう。
大人にとっての子どもの権利条約
保育者も、必ず知っておいてほしいものです。
ですが、実際、知らない方も多いんです。
居宅訪問型保育者向け、家庭的保育者向け研修の講師をさせていただきますが、テキストにも出てくるんです。
だいたい、保育者の職業倫理を考える章に出てきます。
「子どもの最善の利益を追求する」
というところに関連して。
そうです、保育者は、常に子どもの最善の利益を考える必要があるのです。
ということは、子どもの権利をしっかり学んでおかないと、何が最善の利益かわかりませんよね。
ということで、私も、最近、真剣に学び始めました!
おすすめの本
これは、子どもにもわかりやすく書かれており、読みやすいです。
原文が英語と日本語で書かれ、なおかつ解説文もあるので、勉強になります。
ちなみに、ユニセフのHPでも、全文を読むことができます。
こちら(大人向け)
こちら(小学校高学年から)
子どもに関わる方は、ぜひ一読してみてくださいね。
<参考情報>
子どもの権利条約総合研究所という団体もありました。