病児保育と病後児保育
ベビーシッター・個別訪問型保育研究家の参納(さんのう)です。
来週2月13日に、ベビーシッターを考える会の病児保育の勉強会で、ファシリテーターをさせていただくので、改めて、勉強しております。
そもそも、病児保育と病後児保育の定義って、何なのでしょうか?
あまりにも当たり前に使っている言葉なので、改めて聞かれると??という感じですよね。
そこで調べてみました。
「病児保育」とは、一般的には親が就労しているなどで保育所に通っている子どもが病気になったとき、親が仕事を休めない時には親に変わって病気の子どもの世話をするという意味で使われています。また、そういった子どもの保育を行う施設について呼ぶ場合もあります。「病後児保育」とは、病気は治っているものの、まだ本来の状態に戻っておらず、普通の保育メニューを受けるのが厳しい回復期の子どもを親に変わって世話をするという意味で使われています。
(All About 記事より抜粋)
病児保育とは、言い換えると
「病気などで、保育所など集団生活ができない状態の子どもの保育」
ということになるのでしょう。
また、病後児保育とは、言い換えると
「病気は治っているけれど、保育所など集団生活ができない状態の子どもの保育」
ということでしょうか。
病児保育の現状
病児保育を行っているのは、大きく分けて以下の2種類でしょう。
①【施設型】病児保育室(小児科併設のものなど)
②【訪問型】ベビーシッターなどによる病児保育
訪問型では、病児保育専門のところもあれば、通常のシッティングに加え、病児保育もやっているベビーシッター会社もあります。
弊社も、通常のシッティングを行っていますが、いつもお預かりしているお子様が病児の場合でかつ、病児対応可能なシッターのみ、病児保育を行っています。
ですが、ときどきこれは病児なのか?と線引きが難しいなと思うことがあります。
ベビーシッターにとっての病児保育
ベビーシッターの場合、基本的にはマンツーマンですので、集団生活ができるかどうかで病児か通常保育かを線引きするのはとても難しいのです。
ですが、病児保育を行ううえで、大きなリスクを抱えています。
うつるリスク
ベビーシッターも人間なので、うつる可能性があります。
インフルエンザであれば、発症してしまうと長期間仕事ができなくなります。
これは、収入にも連動してくるので、死活問題です。
安全面でのリスク
ベビーシッターは、子どもの命を預かる仕事です。
子どもは、急変する可能性がありますので、病気の際は、少しの変化にも敏感になります。
熱性けいれんなど起こすかもしれません。
ですので、通常保育よりも安全面のリスクが高まります。
それぞれの病児保育の定義が必要
線引きが難しいのであれば、病児保育をする会社、ベビーシッターが独自の明確なルールを作ることが大切になるのだと思います。
そして、それを保護者に知らせ、共通認識をしておくことが重要でしょう。
実は、病児保育をしない会社、ベビーシッターでも、必要だと思います。
ここからはお預かりができません、というルールがなければ、なし崩し的に、体調の悪い子のシッティングをせざるおえなくなります。
例えば、ちょっとおなかがゆるい、という場合。
この場合、1日に2回以上水様便であれば、体調が悪い証拠でしょう。
原因は、わからないですが、お預かり前の24時間以内に2回以上の水様便が出た場合は、病児保育、とすることもできるでしょう。
病児保育をしていなければ、お断りすることもできるでしょう。
細かいですが、ルールがあることで、子どももベビーシッターも、ひいてはご家族を守ることにつながるのです。
この記事を読んでくださり、改めて病児保育について考えていただけたなら、幸いです。