認可外保育園は、無償化の対象外??
ベビーシッター・個別訪問型保育研究家の参納(さんのう)です。
先の選挙で、幼児教育の無償化が言われていましたが、いろいろ検討が始まっているようです。
政府が幼児教育の無償化策について、認可外の保育園は対象にしない方向で検討していることがわかった。国の基準を満たしていない施設への入園を推し進めていると受け止められかねない、との懸念からだ。 (朝日新聞より)
これでいくと、無償化されるのは、認可の保育園のみ、ということに。
保育園に入れなくて困っている人が多くいるなかで、その人たちを対象外にするというのは、どういうこと??
かなり疑問です。
認可の保育園だけが、すばらしい保育を行っているのか?
そもそも、認可の保育園だけが、すばらしい保育園、というイメージの刷り込みをしているのでは?という疑問が沸き上がってきます。
すばらしい認可保育園もたくさんあるでしょう。
悲しいことに、そうではないという話も聞きます。
一方、認可外であっても、すばらいい保育をしている保育園もあります。
子育て、保育にも、さまざまな価値観があるなかで、なぜ一つの選択肢を推奨するのでしょうか?
認可に入るために、時短ではなく、フルタイムを選ぶ人もいます。
0歳から預けなくては、保育園に入れないから早めに入園させる方もいます。
預けたいときに、預けたいスタイルを選べないのが現状にこそ、問題があるのではないでしょうか?
認可の保育園に入れたい人が多くて、早くから入れようとするから、待機児童問題が加熱しているんです。
なぜ、認可保育園を希望するの?
1、保育料の安さ
認可外より圧倒的に安いです。
世帯の児童1人あたり月額保育料をみると、「2万円以上3万円未満」が 31.9%と 最も多く、次いで「1万円以上2万円未満」が 23.6%となっている。
2.国が保証してくれるという安心感。
ある人が、「自分で保育を選ぶ時間もなければ、見る目も養えない。だから、認可の園だと安心。また、何かあったら、国が責任とってくれるでしょ。自分で選んだら、自己責任になるから。」と言っているのを知りました。
かなりの違和感を感じたのです。
責任逃れ??
我が子の命を預けるのに、そんな無責任でいいの??
でも、そうなってしまうには、原因があるんです。
確かに、ワーママは、忙しく情報収集さえ、大変なんです。
保活をしている段階で、かなりの労力を奪われています。
もし、それがなくなったとしたら、そこに目が向けられるのではないでしょうか。
他の選択肢も、あり?
ベビーシッターも、その一つです。
実は、待機児童のお宅でマンツーマンの保育を行うベビーシッター「居宅訪問型保育」というものがあります。
これは、認可事業ですので、保育園に通うための保育料で利用できます。
今は、保育園に空きが出るまで、仕方なく・・・という色が濃いのですが、0歳の間は、集団ではなく、居宅がいい!という声があってもいいんではないかと思っています。
集団生活をするメリットよりデメリットが大きい低月齢では、有効な選択肢になりえるはずです。
マンツーマンだと人件費など、高そうよね。
そういう声が、聞こえてきそうです。
運営費用は相当なものです。以前、東京都の担当者に話を聞いたら、人件費や建築費などの経費をすべて含めたら、0才児1人当たり、1か月に50万円かかると言っていました。
これを見ると、ベビーシッター一人分となんら変わらなさそうではないでしょうか?
まとめ
個人的には、「幼児教育無償化」ということが言われ始めて、よかったと思っています。
なぜなら、保育園だけではなく、さまざまな保育にニーズにスポットライトが浴び始めているからです。
夜間保育、病児保育、障害児保育などもそうです。
そのどれもに対応できるのが、ベビーシッターという訪問型のスタイル。
今後、このスタイルのよさをさらに発信していきたいと思っています。