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2019-06-25

保護者対応で大切にしていること

こんにちは。
ベビーシッター・個別訪問型保育研究家の参納(さんのう)です。

保育者向けの研修でも、「保護者対応」についての講義を担当することがあります。

既に、テキストがあるものが多いため、基本的には、それに沿ってお伝えしておりますが、前提としてお伝えしていることがあります。

リスペクト

それは、保護者をリスペクト、尊敬することです。

これは、すばらしい子育てをしている人だけではなく、子育てをしている人すべてに対してです。

だって、子育てって、とても大変で、意義あることで、すばらしいことだと思うのです。

そして、子どものいない私にとって、本当にありがたいことでもあります。

ですので、どんな保護者でも、まず、ありがとう、と感謝の気持ちを持っています。

それにプラスして、尊敬するようにしています。

これは、ちょっと難しい場合もあります。

それは、子どものことを考えていない自分勝手な親もいるからです。

ベビーシッターという仕事から、常に、子どもの最善の利益を考えている私にとって、子どものことも考えてほしい、と悲しくなるのです。

しかし、よく考えてみると、自分勝手にしている、虐待する親が悪いのでしょうか??

そうではないと思うのです。

人間の行動には、必ず理由があって、虐待する親にも理由があるんです。

どんな親にも寄り添いたいと思った一言

虐待についての研修を受講した際、講師の先生が

「虐待は、親からのSOS」

とおっしゃっていました。

その言葉が、今でも心に残っています。

そこから、虐待をする親、子どものことを考えない親のことを非難する気持ちがなくなりました。

親の幸せと子の幸せはつながっている

よく、ママが笑顔だと、子どもも笑顔になる、と言われます。

これは、本当だと思うのです。

子どもたちは、ママやパパが大好きで、笑顔でいてほしいと願っています。

笑顔にするために、努力をしているのです。

 

ですので、子どもの最善の利益を考えるうえでも、親、家族の幸せは、とても大きなポイントだと言えます。

親を非難したところで、子どもは幸せになりますか?

命の危険があるとき、子どもを親から引き離すことが必要な場合もあるでしょう。

ですが、親を非難することとは違います。

方法より「あり方」

このように、保護者対応で一番大切なことは、保護者をリスペクトすることだと考えています。

この気持ちがあれば、保護者を非難するような対応をすることがないと思うのです。

そして、非難する代わりに、その保護者、子どもにとってベストは何なのか、そのために、自分が何をするといいのかを考えられると思っています。

保護者対応の方法について、書かれた本はいろいろあります。

「傾聴」もその一つでしょう。

それも、とても大切なことです。

しかし、方法よりも、「あり方」気持ちが大切だと思っています。

リスペクトすることが難しいときは・・・

ですが、リスペクトすることが難しいこともあります。

だって、人間だもの。

そんなときは、なぜ、できないのかを見つめてください。

そこには、あなたが大切にしている信念があるからです。

信念を曲げる必要はありません。

「私は、これを大切にしているんだ~」

そう思うだけでも、だいぶ気持ちが変わります。

さらに、自分自身を満たしてあげてください。

自己犠牲にして、頑張りすぎているとき、外側を攻撃したくなるものです。

ですので、楽しいと思うことをやってみたり、おいしいものを食べたり、友達とたくさんしゃべったり。

そうすることで、満たされて、心が整ってきます。

まとめ

ベビーシッターも、保育園の先生も、人間と接するお仕事です。

人と接するということは、そこに、様々な感情が沸き上がってきます。

その感情が、人間らしさでもあり、厄介なものでもあるんですよね。

ですが、あり方を整えることで、感情に振り回されなくなります。

ぜひ、「保護者の方をリスペクトする」というあり方をしてみてください。

子ども、家族、保育者がみんなハッピーであることが、一番だと思います。

自分を大切にすることも、お忘れなく♪

 

 

 

 

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