10歳の不登校児 ゆたぼんくんに対する賛否両論について、思うこと
こんにちは。
ベビーシッター・個別訪問型保育研究家の参納(さんのう)です。
2019年5月に、テレビで、ゆたぼんくんのことを初めて知りました。
その時は、とっても衝撃的すぎて、何も言えない・・・って感じでした。
ですが、いろいろな人と話したり、ネットで賛否両論の記事をみるうちに、とっても深いことに気が付きました。
ゆたぼんくんって?
キッズYouTuber「少年革命家ゆたぼん」
沖縄に住んでいて、「死ぬくらいなら学校に行かなくていい」と言い続けている10歳の少年です。
彼の行動を否定する人も、肯定する人も、いろいろいます。
個人的には、なぜ否定するのか?肯定するのか?そこに興味がわきました。
肯定派の方
有名人の中にも、肯定している人がたくさんいます。
茂木健一郎さん
「学校に行かなくても、学ぶことは無限にできる。社会性も、学校で身につく社会性がすべてじゃない」「応援します」 (Twitterより)
「どのような学びをされるのか、ご自身の選択もあるだろうし、保護者の方の支援もあるだろう。今後、また学校に行きたいと思うかもしれないし、いろいろ模索しているのだと思う。そのような試み、取り組みのすべてを、ぼくは応援したいと思う」 (ブログより)
堀江貴文さん
ホリエモンチャンネルで、発言を拝見したのですが、ゆたぼんに対して、というより、義務教育についての発言だと捉えることもできる内容でした。
私の言葉でまとめると、
勉強は、どこでもできるし、集団生活をすることが大切、とか言うけど、集団生活できなくたって、今、ネットで稼ぐことだってできるし、生きていけるよ。
って感じです。
確かに!納得してしまいました。
なぜ、否定するのか?
そもそも、否定する、非難するのも、愛ある行動なんですよね。
なければ、興味を持たないわけです。
そう思うと、ゆたぼんくんは、愛されているわけです。
いろいろな否定的意見を見ていて、大きくわけて2つに分かれれると思いました。
心配系否定
●大人にいいように利用されていないか?
ゆたぼんの言葉は、作られて、何度も練習したようだ、と言う人もいました。
父親と一緒にラジオのパーソナリティーをしていたり、父親の作詞、作曲の歌を歌っていたり、どうも父親のコントロール感を感じる人もいるようです。
●将来、大丈夫なのか?
こう感じている人は、自分が今まで生きてきたうえで、学校に行くことは、今の人生に有効である、と感じているのではないか、と思うのです。
私も、その一人です。
小学生のとき、学校に行くことに何の疑問も持ちませんでした。
中学、高校は、母のすすめで、私立の中高一貫校へ。
大学に進学しなくてもよかったのですが、親の「大学だけは出てほしい」そんな想いに応えるように、進学しました。
ですが、結果、今の人生を支えている基盤となっています。
大学は、本当に行っていてよかった、と思っています。
その基盤があるから、何かやりたいな、と思ったときのハードルが下がるわけです。
これは、かなりありがたいこと。
ですので、もし、大切な姪っ子、シッター先の子が、ゆたぼんくんと同じ行動をしたら、100%肯定できる自信はないです。
ですが、「学校に行きたくない」と言ったら、じっくり話をしていきたいと思っています。
正論系否定
●法的にみて・・・
ユーチューバー弁護士の藤吉修崇さんは、自身のYouTube動画で、憲法や学校教育法16条「保護者は子に9年の普通教育を受けさせる義務を負う」ことなどを説明し、「親として法律に違反している」と述べた上で、過去の逮捕例なども挙げて「ゆたぼんの親も逮捕される可能性がある」「弁護士として危機感を覚える」と話しました。 (こちらより抜粋)
●一種の虐待!?
親のロボットになってる!という人がいました。
子どもの権利条約の視点で見ても、不適切な関わりと捉えられる可能性はあります。
ここでのポイントは、4年生 10歳という年齢で、どこまで正しい判断ができるのか、ということですよね。
ある程度のことは、考え、判断できると思います。
ただ、10年という人生では、情報は少ないわけですよね。
一概には言えませんが、その可能性が高いわけです。
そうすると、子どもを守るためにも、適切な判断に導いてあげる必要があるわけです。
とはいえ、とても難しい問題です。
個人的には、学校に行って、よかったと思う大人、よくなったと思う大人、行かなくて、よかったと思う大人、行けばよかったと思う大人の話を聞いて、自分で決められる環境があるといいな、と思うのです。
何事も、メリット、デメリットがあるわけです。
それを知ったうえで、判断することって、大事ではないでしょうか?
同級生の主張
いろいろユーチューブを見ていると、同じ10歳の子が、ゆたぼんくんに伝えている動画がありました。
これが、とっても興味深かったです。
子どもらしいところもありますが、真剣に将来を考えていることもわかります。
子どもたち、それぞれ、いろいろな考え方を持っています。
直接、話をしてみると、どんな会話になるのか、興味が湧きました~
対談とかしてほしいです。
まとめ
人は、今までの経験で、将来のことを考えるものです。
成功体験、トラウマなどにとらわれています。
時に、自分を助けてくれることでもありますが、時に、足かせになることもあります。
つまり、ケースバイケースなのです。
ただ、私が思っているのは、足かせになっているのなら、それは捨てた方がいいということです。
私自身、足かせになる、というよりも、やりたいことをやる!という無鉄砲なタイプなので、毎日、楽しいと感じています。
やりたいことをできる人生は、楽しいです。
自分らしく輝いている人生になります。
また、正しい、間違えているの2択で物事を考えることも、生きづらくしているのです。
時代、文化などによって、変化するものですよね。
どの立場から考えるかによっても異なるものです。
そして、世の中には、白、黒と分けられないものだらけです。
グレーの濃淡も楽しめると、人生もっと楽になるでしょう。
どんなに慎重にやったって、無難な道に進んだって、失敗することもあります。
苦しい、ツラい体験をすることもあります。
だったら、やりたいことやっている方がいいと思いませんか?
私は、ゆたぼんくんへの反応は、自分に、自分らしく生きることにOKを出せているかのバロメーターでもあるのではないか、と思っています。
みなさんは、どうでしょう?
ちょっと切り口を変えて、見つめてみると面白いですね。