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2019-06-05

【100人インタビュープロジェクトVol.26】日本で最初のバイリンガル・ベビーシッターのマッチングサイト  ケアファインダーの代表 モス恵さん

こんにちは。
ベビーシッター・個別訪問型保育研究家の参納(さんのう)です。

100人インタビュープロジェクト26人目は、
日本で最初のバイリンガル・ベビーシッターのマッチングサイト 
ケアファインダーの代表 モス恵さん

(サイトは、こちら

マッチングサイトを始められたきっかけは何ですか?

「企業で10年勤めていたのですが、残業が多く、子育てしながら働くことが想像できず、不安でした。
そんなとき、夫に「ベビーシッターを使ったら」と言われました。
調べてみたところ、当時はベビーシッターのマッチングサイトは日本にほとんどなかったんです。」

そこで、2013年にマッチングサイトを立ち上げられました。
当初は、無料のサービスとして展開されていたそうです。

「夫が2016年に加わり、課金を始めました。」

課金を始められたのは、最近なのですね。
サービスの充実のために、課金は大切なことだと思います。

国内外のマッチングサイトをリサーチされたとのことですが、どのようなサイトが多かったですか?

「アメリカのマッチングサイト大手3社では、すべて月額会員制でした。」

私も、アメリカのマッチングサイトを2社くらいみたことがあるのですが、月額会員制のものでした。
これは、日本で利用料に手数料がかかる、というスタイルとは異なる点だと思います。

働くシッターさんにとっては、手数料がない分、働きやすいでしょう。
また、利用者も、よく利用する方であれば、何度利用しても一定額ですむ、というのはありがたいことかもしれません。

バイリンガルにされたのはなぜですか?

夫もアメリカ人ですし、外国人の友人も多かったため、最初から日英バイリンガルでの設定を自然に考え、どんどん外国人のお客さまが増えてきました。

最近は日本人のお客様も増えてきました。
日本人のお客様が増えたことで、グローバル化する現代において、色々な文化の人と関わる土台を作ることができるのではないか、と思っています。」

モスさんには、5歳、1歳のお子様がいらっしゃいます。
シッターさんにお願いすると新しい英語のフレーズを覚えていることもあるそうです。
日常生活の中で、遊びながら学ぶ姿を目の当たりにされ、その大切さを実感されていらっしゃいました。

英語はコミュニケーションツール。
実際に色々な国の人と接することで学び、文化の違いにも気づくことは大切ですよね。
日本にいながら、色々な国の人と接することができるのは、とてもいいサービスだと思います。

月額会員制を取り入れられた理由は何ですか?

間に入りすぎても、シッターさんとご家族の関係性が作りにくいのではないか、と思っています。
欧米だと、シッターさんは、家族の一員のようになるんです。」

家族との関係性を尊重されて、月額会員制にされたんですね。
形態だけでは読み取れない部分のお話が聞けて、とても参考になりました。

ちなみに、過去、ドイツ人で日本に駐在したご家庭がお願いしていたシッターさんに、日本から新たに行かれた駐在先の国でもお願いしていた、ということがあったそうです。
スケールが大きいです!!

ですが、とっても素敵だな、と思いました。
やはり、子どもを預ける人は誰でもいいわけではなく、この人がいい!と選ぶことができるというのは、大切なポイントだと思います。

シッターさんは、どのような方が多いですか?

80%の方が、外国人です。
留学生、ワーキングホリデーやご主人の転勤で日本に住まれている方などさまざまです。」

外国の方が多いんですね。
働いているシッターさんの紹介で登録されるケースも多いそうです。
働きやすいからこそ、紹介が生まれているのだと思います。

利用される方は、どのような方が多いですか?

「はじめた当初は、90%ぐらいが外国人のご家族でした。
最近は、外国人 55%、日本人 45%くらいです。
英語を教えてほしい、というニーズをお持ちの日本人が増えてきました。

外国人の方の中には、旅行客もいらっしゃいますか?

「はい。日本にお住いの外国人や旅行客の方もいらっしゃいます。
3,4月のお花見シーズンは、旅行客の利用も多かったです。
ホテルからのお問い合わせもあります。」

検索して利用される方、その利用した方からの紹介も多いそうです。
外国の方にとっては、とてもありがたいサービスですね。

外国の方が多いとのことですが、シッターとして働くには、どのくらいの英語力が必要ですか?

「チェックをしているのは、話せるか、書けるかです。
マッチングサイトでは、メッセージのやり取りをしますので、メッセージで意思疎通ができることが重要になります。
また、大切なことを保護者の方に伝えられる、コミュニケーションができるかも大切です。

外国人のお客様の中には、子どもは日本の学校に行っているけれど、宿題や日々のコミュニケーションなどを日本語ができる方に手伝ってほしい、というご要望をお持ちの方もいらっしゃいます。」

大切なお子様をお預かりするのですから、コミュニケーションがとれることは重要ですよね。

登録されるシッターさんとは必ず、お話されるとのことですが、どんな点を重視していらっしゃいますか?

「まず、サイトから登録してもらいます。
電話で経験、資格などを聞いたうえで、一人ずつ対面でお話しています。
遠方の場合は、Skypeで、直接話していいます。

日本ですと、資格重視の方が多いですが、欧米ではベビーシッターは文化に浸透しているため、経験重視の方が多いです。
ですので、保育園で勤務したことがあるなどの保育経験を重視しています。

シッターさんのプロフィールに動画がありますが、なぜ、動画を作られているのですか?

「動画ですと、その人の印象が伝わりやすいと思います。
また、言語スキルを知りたい、という声もあり、動画を始めました。」

なんと、撮影、編集もやってくれるとのこと。
シッターにとっては、ありがたいですよね。

保護者ニーズとシッターの働きやすさ、両方を実現するうえで大切にされていることは何ですか?

「できるだけ、何かがあったら間に入る サポートすることを大切にしています。
そのため、日頃からシッターさんとの関係も大切にしています。
ご家族と良い関係を保てているか、などフォローもしています。」

シッターさんを大切にし、サポートされるなんて、すばらしいです。
第三者がいることって、本当に心強いですよね。

今後、取り組まれたいことはございますか?

「今、シッティング料を保護者からシッターさんへ現金で手渡ししてもらっています。
ここに、決算システムを入れようと思っています。

日本人のお客様にも、より知ってもらえるように、SEO対策やマーケティングに力を入れたり、サイトのコンテンツを充実させたりしようと思っています。」

お金のやりとりがなくなるのは、ありがたいですよね。

まとめ

バイリンガル、という特徴のマッチングサイトのリアルなことを伺え、とても勉強になりました。

英語に苦手意識がある私にとっては、遠い話のように感じていたのですが、大切なことを再確認させていただきました。

それは、「子どもは、生活、遊びの中でいろいろなことを学ぶ」ということです。
大人は、英語を習わせたい、何かをできるようにさせたい、と思いがちですが、教えるよりも、より楽しい遊び、生活の場を作ることが大切なんですよね。

シッティングのみならず、色々な国の人と接することができる接点となるマッチングサイト、これからさらに広がりそうです!

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