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2019-04-01

【100人インタビュープロジェクトVol.19】福島と東京で活躍するシッター宍戸理江さん

こんにちは。
ベビーシッター・個別訪問型保育研究家の参納(さんのう)です。

100人インタビュープロジェクト19人目は、

福島と東京の現状を知るシッター 

宍戸 理江(ししど まさえ)さん

生まれも育ちも福島のまあちゃん。
福島でベビーシッターをされていましたが、2019年3月にパートナーのお仕事の関係で、東京にお引越しされました。

福島と東京とでベビーシッターを経験されているとのことで、そのあたりの違いなども伺えました!

今の働き方を教えてください。

「ベビーシッターと保育ライターをしています。
他に、福島でウェディングシッターもしています。

2018年4月~キッズラインに登録しました。
翌年5月にキズナシッターに登録しました。
今は、両方平行してお仕事しています。」

マッチングサイトを2つ掛け持ちされるとスケジュール調整が難しいそうですが、依頼の入り方なども違うようです。

今までの働き方を教えてください。

「福島の認可保育園に2年勤めました。
その後、仙台の児童発達支援施設に3年勤めました。
ここでは、ダウン症とか医療ケアが必要な子どもたちと関わりました。」

専門的なことをされてきたのですね。

そのあたりも、別途詳しく伺いたい点です。

ベビーシッターをされるきっかけは何だったのですか?

主人から、有給あるのに、なんで使わないの?と主人に言われ、働き方を変えようと思いました。

そこから、どうしたらいいのか、自分がやりたいことは何なのかを考えはじめました。
最初は、発達支援でにおいて何かできないか考えました。
勤務していた施設では、一般的に2,3か月、最長でも3年くらいしか関われないんです。
もっと、一人一人の発達に寄り添った、もっと長いお付き合いができれば、と思ってベビーシッターを選びました。

届出を出しに行ったときに、ベビーシッター??という反応をされ、保育園の求人を渡され、ちょっと悲しい想いをされたそうです。

まだまだ、福島ではベビーシッターは、メジャーではないんですね。

静岡や鹿児島の方からも同じような話を聞いたことがあります。

もっともっと、ベビーシッターが全国区になってほしい!そう強く思いました。

2019年3月に東京へ引っ越しされたとのことですが、福島と東京で違うな~と思ったことはありますか?

一番びっくりしたのは、都内だと事前面談がない人が半数くらいだということです。
送迎のお仕事が多いからかもしれません。
福島では、送迎をしたことがなかったです
芸実の日中、土日に8時間など長時間のご依頼が多かったです。

福島だと、預けることに抵抗が都内よりあるんだと思うのですが、どこ出身で、どこ中、実家はどこかなどを聞かれます。
自分のことを知ってもらうために、リーフレットを作ったのですが、これは、安心してもらいやすく、リピートにつながったと思います。

あと、保護者との距離感も違う感じがします。
福島は、心の扉があくと、親戚のような付き合いをしてくれました。」

思い出深いエピソードは何ですか?

「1番最初のお客様が、双子のお子さんだったんです。

1歳半で、言葉が出ていなかったのですが、いろいろ関わっていくなかで、ぐっと成長したときがあり、このときは、嬉しかったです。

また、ママに「まーちゃん先生がいたから生き延びれた」と言われたことは嬉しかったです。

子どもの成長もそうですが、ママの心の支えにもなれていたんだな~と思いました。

そんな風に、ママにしたわれていると福島を離れにくかったのではないですか?

「そうなんです。福島は、ベビーシッター、私以外にいなかったので。
引き継げたら、と思って、周りの人にも声をかけたのですが、みなさん、一歩踏み出せず・・・」

ファミサポもされていたことがあるそうですが、どのような依頼内容が多いのですか?

「福島では、ファミサポを利用する文化は、あったようです。

内容は、送迎が多かったです。
送迎は、自分の車でできます。
例えば小学生の支援級、学校などに送るなどです。

また、自宅で預かったこともあったのですが、その後、ベビーシッターをやって、子どもは、自分のおうちだと最初泣いたとしても、すぐに切り替わるなと思いました。

6歳以上は、1時間600円なんです。
安いから利用する、保育力を求めてない、という方が多かった印象でした。

ですので、ベビーシッターに移行しました。
ファミサポでご縁があったお宅が、ベビーシッターで利用してくれるケースもありました。」

保育士として専門性を生かし、子どもの成長に関わりたいと思われていると、誰でもいいから、お願い!というお仕事は、気持ちがなえますよね。

プロ意識の表れが、呼ばれ方にも表れていました。

「最初のお客様からずっと、まーちゃん先生って呼んでもらうようにしています。
宍戸さんって、呼ばれたときに違和感を感じました。
先生ってお願いされていないな、と思っています。」

なるほど。

先生としての立場は、子どもとの関係性を作るうえでも、大切ですよね。

私は、名前か先生と呼ぶか、保護者に選んでもらっています。

ちなみに、お受験のお勉強を見てほしい、というニーズをお持ちの場合は、「先生」と呼んでもらえるようが関係性が作りやすいんです。

今、とても盛り上がっているコミュニティ「HUG」を運営もされているんですよね。
立ち上げられたきっかけは、何だったんですか?

「Twitterで知り合ったぽっくる先生に誘われて、二人で立ち上げました。」

Twitterって、すごいですね!!

私も今年に入ってからTwitterを利用し始めたのですが、いろいろな出会いがありました。

ちなみにまあちゃんとも、Twitterつながりです。

メンバーはどんな方がいらっしゃるんですか?

「保育士さんだけではなく、企業に勤めてる人もいます。
男性もいて、奥さんが保育士さんという方は、保育業界を変えたいという人もいます。」

どんな活動をされているんですか?

「オンラインで、相談などの交流をしたり、毎月オフ会も行っています。
また、いろいろなプロジェクト、部活もメンバーから立ち上がっています。
今後は、ユーチューブで生配信をする予定です。

将来的に、保育士さんの助けになる場にしたいな、と思っています。」

すばらしい活動ですよね!

私も、仲間と「ベビーシッターを考える会」を運営しているので、コミュニティ運営について、いろいろ盛り上がりました~♪

「HUG」の中で、ベビーシッターネタは盛り上がりますか?

「結構、盛り上がります。
働きたいけど、どうやって初めていいかわかんない人からの質問があったり。
そういう人も入ってくれればな、と思っています。」

おお!ベビーシッターに興味を持ってくれる人が結構いるのは嬉しいです~!!

将来の夢

「もともとは、保育現場で悩んで、子どもが好き、子どもと一緒に遊ぶなかで、力を伸ばしてあげたい、
保育士になりたい世代、なったけど悩む世代の道しるべのような1個の選択肢を見せられたらなと思っています。

保育士を続ける人と続けない人もいて。
でも、みんな子どもが好きにも変わりない。」

まとめ

まあちゃんの福島と東京の違いは、とても勉強になりました!

そして、地方でもニーズはあるんだと確信しました。

シッターさんがいないから、頼めない。

でも、たくさんいたら、頼む人も増えていくのではないかと思いました。

どんどん地方の現状を知りたい~!!

そんな気持ちが沸き上がってきました。

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