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2019-03-26

【100人インタビュープロジェクトVol.14】マッチングサイトmamacoco飯沼代表、東さん

こんにちは。
ベビーシッター・個別訪問型保育研究家の参納(さんのう)です。

100人インタビュープロジェクト14人目は、

パパさんが立ち上げたマッチングサイト 

mamacocoの飯沼代表と東さん。

お二人とも、子育て真っ最中のパパさんです。

(写真 左が飯沼代表。右が東さん)

サイトは、2018年11月にリリースされました。

ご自身の経験から、マッチングサイトをリリースされたとのことですが、もともと、ベビーシッターについて、どのような印象をお持ちでしたか?

「海外だとベビーシッターは、ドラマ、映画でも見かけますし、当たり前なのだなと思っていました。
一方、日本におけるベビーシッターは、それほど身近なものではなく、高そう、というイメージを持っていました。

私自身、子どもが生まれて、もろもろ大変でした。
二人だとやりたいことができなかったり、フラストレーションを抱えていたり。
同じような思いをしている人を助けたいというのが立ち上げた一番の想いです。

ベビーシッター会社も、当事者のママさんが立ち上げられるケース、とても多いんです。
ですが、当事者のパパさんが立ち上げられた、というのは、初めて伺いました。
子育てが、ママだけのものではなく、パパにとっても当たり前のものになりつつある、ということなのかな、と思うと嬉しいですね。

「妻のママ友たちに話を聞くと、意外と使ったことがある人が多かったです。
意外と利用されているのだなと思い、やる価値あるかな、と思いました。」

立ち上げにあたり、周りの方の反応はいかがでしたか?

周りからの反応は、両極端でした。

その中で、大変そうだね、という声が多かったです。」

漠然とした不安、心配、子育てに関する考え方が合うかどうかも不安要素立ったりする点が大変そうだと思われていた所以だそうです。

東さんのパートナーさんは、ベビーシッターに抵抗をお持ちだそうです。

「妻は、あまりいい反応ではなかったです。
猫をペットホテルに預けるのも抵抗があるようで。

いづれは、利用してもらい、育児にゆとりをもってもらいたいと思っています。」

どうしても、人に預けたくないっていう方もいらっしゃいます。
人それぞれの価値観ですが、そういう方が使われたときの感想を聞きたいな、と思っています。

保護者満足度アップとシッターの働きやすさ、両方を実現するうえで大切にされていることは何ですか?

「両方にとって、安心安全が担保されていることです。
ですので、保険をつけています。

ベビーシッターは、資格がない人でも、未経験者からでもできるところが、いいところでもあり、悪いところでもあると思っています。

ですので、登録会を行い、研修をしていいます。
また、新人さんには、プロのベビーシッターが同行して、実践できる場も設けています。」

具体的には、登録会の際に、ベビーシッターとして働くうえで大切なことを研修で伝えていらっしゃるそうです。
そして、実施のご家庭で、プロのベビーシッターから直接指導もしてもらえるとのこと。
実践できるというのは、働く側にも安心ですね。

「どちらかというと、ベビーシッターさん側に向いているサービスなのかな、と思っています。
現状、ベビーシッターとして働いている人は、少ないです。
ベビーシッターさんがたくさん働きやすい環境を整えることで、ベビーシッターさんが集まってきます。
たくさんシッターさんがいることは、ユーザーさんが求めている人に出会いやすいということに繋がると思います。

ベビーシッターとして働くうえで、こういう考え方は、ありがたいですね。
サイトを拝見していても、保護者の方に、シッターを利用するうえでのリテラシーについて紹介されているのが、とても印象的でした。

雇う、雇われるという関係でも、気持ちのいい関係性でいるためにマナーは大切です。
悲しいことに、ひどい扱われ方をしたというシッターさんの話を聞くこともあります。
ぜひ、対等に気持ちよく使えるサービスになってほしいものです。

現在、何をきっかけに登録されている方が多いですか?
また、登録されているシッターさんは、どのような方が多いですか?

「グーグル広告を見て、登録している方が多いです。
現在50名くらいのシッターさんが登録されています。
登録している人のうち、他社に登録している方が2割。残り8割は未経験の方です。」

未経験者が多いんですね。
それは意外でした。

ですが、やってみたい!と思う人にとって、門戸をたたきやすいサイトということでしょう。
これは、mamacocoさんの強みですね。

登録するための説明会、研修をされていますが、審査の基準があれば、教えてください。

「やる気があれば、登録してもらいたいと考えています。
ただ、サイト上でコミュニケーションをとるので、ITリテラシーがあるかどうかは、確認しています。」

すべてのやり取りをスマホで行うとのことで、そのあたりはとても重要ですね。

面接をして登録しているが、何かあった場合は、相互での解決をする必要があると思いますが、
マッチングサイトとして、万が一の際、どこまで介入したりするのですか?

「利用規約では、当事者同士で解決してもらうようにしていますので、線引きが難しいところです。
しかし、解決するまでは、仲介をさせてもらおうと思っています。

また、完了報告で運営側に報告があがる仕組みにし、問題が大きくならないように配慮しています。

シッターの困りごとに対しても、対応してくださるとのこと。
これは、本当にありがたいと思います。

シッターは、どうしても依頼されている側という立場上、弱いです。
なかなか、シッター側の要望を伝えづらいこともあります。
次から依頼を受けたくなくても、マッチングサイトだと予定がオープンになっていて、依頼をされたら断れない、という話を聞いたことがあります。

第3者がいてくれる、これだけでも心強いのに、シッターの要望を吸い上げてくれる仕組みは、すばらしいです。
こういう点からも、ベビーシッターの働きやすさを大切にされているのだな、と感じました。

マッチングサイトが増えてきている状況をどう捉えていらっしゃいますか?

「個人としては、競合が多いのは、いいことかな、と思っています。
お互いを高め合えますし、サービスの認知度があがってくるので、ありがたいです。

ベビーシッターサービス自体、認められないのは、もったいないと思っていますので、どんどん競合が増えていってほしいです。

確かに、競合が多いことは、ベビーシッター業界全体からすると、いいことですよね。
認知度が上がり、ベビーシッターを認めてもらいたいということ、共感します!

また、競合が増えることで、より差別化していきたい、ともおっしゃっていました。
差別化し、それぞれの特徴がわかりやすくなることで、利用者も、よりニーズにあったベビーシッターさんに出逢えるようになると思います。

今後、やりたいこと、検討されていることはございますか?

「SNSなどで、子育て世代に情報発信をしていきたいです。
集客だけではなく、サイトで育児についての悩み、病児についての知識などのコラムも掲載していきたいと考えています。

また、実際、体験してもうことが一番の安心につながると思っていて。
例えば、子ども向けのイベントに出展して、シッター体験ブースを設置するなどもやってみたいです。

現在は、利用してみていたい人へのクーポンを発行しています。」

一度、使ってもらえると、よさをわかってもらえる。本当にそうですよね。
そういう意味で、イベント会場で、シッター体験をしてもらえるブースは、とてもいいアイディアだと思いました。
体験もそうですが、ベビーシッターって、こんな人なんだよ、と知ってもらうだけでも、意義があることではないでしょうか。

まとめ

ベビーシッター目線でのマッチングサイトとして力を入れてくださっていること、とても嬉しく感じました。

未経験者が多いというのも、mamacocoさんの特徴でしたら、誰もが未経験者からスタートするんですよね。
そういう意味で、そういう人にチャレンジしやすい環境を作ってくださることは、ベビーシッターさんが増えるために必要なことだと思います。

子どもと関わりたい、ママたちを助けたい、そんな想いがあるけれど、一歩踏み出すことに躊躇している人には、オススメではないでしょうか。
ベビーシッター仲間がたくさん増えること、楽しみにしております。

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