ベビーシッターにとっての子どもの権利 ~オンラインセミナー開催報告~
こんにちは。
ベビーシッター・個別訪問型保育研究家の参納(さんのう)です。
昨日、ベビーシッターを考える会のオンラインセミナーで、ファシリテーターをさせていただきました。
テーマは「保育のプロが知っておきたい子どもの権利」
お仕事帰りに電車の中から参加してくださった方、お子様の寝かしつけの間に参加してくださった方など、参加スタイルはさまざま。
忙しいなか、時間を作って参加してくださったみなさまに、感謝しております。
私の気づきをまとめさせていただきます。
子どもって、どんな存在?
まず、みなさんに、子どもをどうとらえているのかを伺いました。
・かけがえのない存在
・未来
・自分の鏡
・宝物
・友達であり、生徒であり、先生でもある
など、さまざまな意見が出てきました。
個人的に、子どもをどう捉えているかって、子どもとの関わり方に密接に影響しているのではないか、と思っています。
さて、みなさんは、どんな存在だと捉えていますか?
子どもにとって、これって、どうなの?
子どもと関わるなかで、子どもの権利の視点で見た場合、子どもにとって、いいことなのだろうか?と疑問に感じることに、どのようなものがあるか、を聞いてみました。
その一つに、
お世話のしすぎ
というのがあげられました。
頼まれてもいないのに、なんでもかんでもやってあげてしまう。
これって、成長しようとしている力を妨げかねないのでは?
というものでした。
確かに、小さい子どもは、できることが少ないため、大人のサポートが必要です。
やってあげることがお世話だと思いがちです。
ですが、自分でできるようにサポートすることが大切なんですよね。
ですので、温かく見守りつつ、子どもが「やって。手伝って」と言ったら、やってあげるのがいいよね。という話になりました。
広い視野
ベビーシッターは、保護者の意向にそって、シッティングをします。
ときには、子どもの権利の視点から見て、どうなのかな?
と思うご依頼もあったりします。
ですが、ベビーシッターが、子どもの最善の利益を追求していくなかで、決して忘れてはいけないものが、
親子関係
です。
例えば、お昼寝。
夜、早く寝かせたい保護者から、「お昼寝1時間で起こしてください。」
と言われたとします。
子どもには、休息する権利があります。
ぐっすり寝ている子どもを無理やり起こすことは忍びないわけです。
そこで、寝かせたいだけ、寝かせたとしましょう。
その結果、夜なかなか寝なくなってしまい、保護者の夜の過ごし方に影響が出ました。
保護者は、早く寝てほしくて、イライラしてしまい、子どもにキツイ言葉をかけてしまったとします。
これでは、本末転倒ですよね。
このように、子どもの最善の利益を追求するとは、幅広い視点で考える必要があるのです。
まとめ
子どもにも権利があるように、保護者やシッターにも権利があります。
権利を認めるかかわりをするということは、相手をかけがえのない存在だと認め、尊重することが重要なのではないかと思いました。
今後も、この子どもの権利の視点で、何気なくとっている行動を振り返ることをしていきたいです。