【100人インタビュープロジェクトVol.10 後編】ベビーシッター×社会起業家の宮武直也さん
こんにちは。
ベビーシッター・個別訪問型保育研究家の参納(さんのう)です。
100人インタビュープロジェクト 10人目は、
ベビーシッター×社会起業家の
見た目は、もこみちっぽくすらっとしたイケメンなんですが、静かに熱い方でした!
マルチに活躍され、大きな目標に向かって邁進する彼。
後編では、今後の展望について伺いました。
今後、ベビーシッター業界は、どうなっていくと推測されますか?
「施設のよさとベビーシッターのよさを合体させた保育園があります。
それぞれのいいところどりをしたい、というニーズが出てくるのではないかと思います。
だんだんと、いろいろな業種とくっついていくのではないでしょうか。」
施設とベビーシッターの良さの融合は、いいですね。
ちなみに、宮武君が考えている一時預かりとベビーシッター、それぞれのメリット、デメリットは何だと思われますか?
「自分が働く環境として考えた場合、
一時預かりのメリットは、一度に多くの子どもを預かれるところです。
経営的視点でも、利用者数、受け入れ枠を拡大すればするほど売上を伸ばせます。
デメリットは、経済的、場所的などロスが点です。
これに対策として、定額プランを活用できればと思っています。
ベビーシッターのメリットは、人ありきなので、ロスが少ないことです。
デメリットとしては、時間給なので、収入の上限が決まってくる点です。」
預ける側として考えた場合
一時預かりの
メリットは、より広く、より柔軟に対応できることです。
病気、入院など、子どもがいると起こりうるイレギュラーなことに対応できます。
デメリットは、いつも同じ人ではない。
ですが、複数人いることで、誰か顔見知りがいる環境を作れます。
また、一時預かり専門施設が第1候補になれば、知っている環境だから、子どもにもストレスが少なくて済むでしょう。
ベビーシッターのメリットは、同じ人だから安心。
デメリットは、一人しかいないことです。
また、新しいお宅の場合、引継ぎに時間がかかる点もそうです。」
今は、一時預かり施設を作られるとのことですが、そもそものきっかけを教えてください。
「アフリカのある地域を舞台にした映画がきっかけです。
紛争地域にあるホテルの経営者が主人公の映画なんです。
なんで、紛争が起きるんだろう?と思いました。
日本では起きていないので、その違いは何かを考えたら、日本は、いっぱい勉強しているから起きないのかな、というところに行きついたんです。
そして、子どもに教育を提供できれば、いつかなくなるんでは?と思いました。
そのために施設を作りたいと思うようになりました。
施設を作るには、お金、名声、人脈も必要。日本で実績を作ってから、紛争地域に作ろうと考えています。」
映画がきっかけだったんですね。
紛争をなくすために施設を作りたい、明確なビジョンをお持ちとのことで、彼の想いの原点を知ることができました。
宮武くんとは、何度もお話したことがありましたが、今回のインタビューのおかけで、より深く知ることができて、とても嬉しく思います。
今後、一時預かり施設を法制化されたいとのことですが、なぜ、そう思われたのですか?
「一番は、規制緩和です。
認可保育園に勤めたいたころ、一時預かりの問い合わせが毎日のようにありました。
ですが、お断りしている現状に、福祉施設なのに、なぜ断らなくてはならないのか、と疑問を持ちました。
そこで、通常の保育と一緒に行うことでの制約があるなら、専門の一時保育施設を作ればいいのでは?と思っています。」
ベビーシッターも一時預かりの要素を備えていますが、限界を感じられているとのこと。
保育園が一時預かりをすることも有効ですが、現場の先生たちに多くを求めすぎては、疲弊しかねないともお考えでした。
役割分担というイメージでしょうかね。
それぞれが連携し合いながら、専門的な分野に専念できると、さらに保育の質も向上していくことでしょう。
まとめ
ベビーシッターの良さを知る人が他の保育形態と融合させ、子育て家庭を支える保育形態が増えることは、とても嬉しいことです。
そして、保育の質が向上していくことも、いいですよね。
今、20代、30代の人たちの想いがどんどん形になって、花開くように、私も微力ながら、ベビーシッターの有効性を突きつめて研究していきたいな、と思いました。