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2019-03-10

「すくすく子育て」幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿(2)親の関わり方

こんにちは。
ベビーシッター・個別訪問型保育研究家の参納(さんのう)です。

昨日(2019年3月9日)放送のNHK Eテレ「すくすく子育て」で、

「幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿」

に対して、親がどう関わったらいいのか

をわかりやすく説明してくれていました。

「すくすく子育て」幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿(1)

「10の姿」家庭でできることは?

「10の姿」を意識しすぎないでいいけれど、やらないでほしいことがある、そうです。

宮里先生(お茶の水女子大学 教授/保育学)

・結論を教える

子どもは、いろいろなことをやりたがったり、不思議だと感じたりしています。大人から見ればわかりきったことでも、子どもに結論をすぐに教えるのではなく、子どもが疑問を持ち、自分でいろいろと試す時間を大事にしてください。          (すくすく子育てHPより抜粋)

確かに、答えを知っているので、つい、言っちゃうことありますよね。

ちょっと、お口チャックってことは、とても大切だと思います。

そして、試行錯誤しているところを見守ってあげたいものです。

試行錯誤する時間の大切さ

・無理!という否定

私も、子どもの気持ちに共感することが、やる気を引き出し、大人が無理と思っていることが無理ではなくなるのではないかな、と思うのです。

その子の限界を大人が決める権利ないですもんね。

・誰かと比較

「○○ちゃんは、できてるらしいよ」

そんな言葉で子どもを動かそうとしている姿を見かけることがあります。

でも、比較され続けるとどうでしょうか?

自信をなくしてしまうんですよね。

これは、大人でもそうですよね。

大豆生田先生(玉川大学 教授/乳幼児教育学)

・その子への否定

存在そのものを肯定してあげてほしい、とのこと。

私も同感です!

「生まれてきてくれてありがとう」「あなたがいるだけで幸せよ」

そんな風に、存在を認めてあげてほしいな、と思うのです。

「●●ができるから、好き」

という条件付きだと、「●●しなくちゃ嫌われる・・・」そんな風に思って、親の目ばかり気にするようになってしまいます。

・厳しいしつけ

しつけは「厳しくする」ものだと思っている方がいますが、子どもを怒ってばかりでは、むしろしつけが身につきません。子どもができたことをしっかり「褒める」ほうが、しつけになる場合が多いのです。                          (すくすく子育てHPより抜粋)

厳しくしないと、ろくな大人にならない、そんな風潮があると思うんです。

なので、厳しくしつけなくてはならない、そんな気持ちの方もいるのではないでしょうか?

でも、実は、できないところに注目するより、できているところをほめた方が効果的なんです!

・つらいお勉強

つらいことが続くと、子どもが学ばなくなることがあります。子どもにとって楽しいことが、学びの出発点になると考えてみましょう。              (すくすく子育てHPより抜粋)

これも、同感です。

脳が辛いと思ったことは、自分を守るためにやらなくなるそうです。

一方、楽しいことは、ドーパミンがたくさん出て、やる気がアップするそうです。

子どもの姿をよく見てみてください。

楽しいことは、「やめなさい」と言ってもやめないですよね。

ちなみに、達成感を味わうことで、ドーパミンがでるので、小さい目標設定をして、クリアできる喜びを味わえる環境を作るといいと思います。

園と家庭での「循環」

幼稚園、保育園などだからこそ、できることがたくさんあります。

ですので、同じことを家庭でしようとすることはありません。

だとしたら、親はどうしたらいいのでしょうか?

楽しいことを循環させることが大切とのこと。

そのために、園と家庭とのコミュニケーションは、重要なんですよね。

本当にそうだと思います!!

子どもにとって、園での時間も、おうちでの時間も連続している生活です。

そこを関わる大人がつなげて考えることが何よりも子どもに関わるうえで、重要なことだと思います。

保育園に勤務していた時代、連絡帳にお休みにどんなことをしていたのか、おうちでの様子を細かく書いてくださると、子どものことをより理解することができたことを覚えています。

ベビーシッターの今でも、おうちでの様子を教えていただけると、小さな変化にも気づきくことができます。

ですので、連絡帳や引き継ぎって、ちょっと面倒ですが、ぜひ、大切にしてもらいたいな、と思います。

また、連絡帳の保護者より、という欄が毎回空欄だと、あまり園に対して、子どもに対して興味がないのかな、と思われてしまいます。

これって、とても損なことです。

受け持つ子どもが多い先生にとって、関心を持ってくれる保護者により時間を割く、その子どもをより見ていることは、ごく自然なことでしょう。

先生が意図的にというより、無意識にしてしまう、ということです。

子どもの可能性・選択肢を広げるために、親としてできることは?

宮里先生(お茶の水女子大学 教授/保育学)

・一緒におもしろがる

・一緒に季節を感じる

・一緒にのんびりする

親子で「一緒に」がキーワードだと思います。
まずは、親子で一緒におもしろがること。例えば、子どもが地図の記号が好きであれば、一緒に記号を調べたり、子どもが虫好きなら、一緒に虫探しをしたり。子どもがおもしろがっていることを、親も楽しんでみてください。

次に、一緒に季節を感じること。子育ては、子どものことに集中し過ぎると、行き詰まることもあります。そんなとき、自然や季節の変化に触れると、親子で一緒に、同じ立場で、心を動かすことができます。「雪が降っているね」「月がきれいだね」のように、一緒に季節を感じてみましょう。

最後に、家庭でのんびりすること。親が家でのんびりしていると、子どもは話しかけやすいと思います。のんびりすることが、子どもとの対話につながることもあるのです。

すくすく子育てHPより抜粋)

私は、子どもがいることで、幸せって2倍にも3倍にもなると思うんです。

ベビーシッターの仕事をしていて何が楽しみかというと、子どもの数だけ新しい世界とアクセスできること、季節を楽しめることなんです。

電車好きの子がいると、電車の名前を覚え・・・その電車を見るとテンションがあがるくらいにまでなります(笑)

公園で散歩をしていて、どんぐりや蝉のぬけがらを見つけて、季節を感じて、ほっこりとした気分になれます。

これは、時間に追われず、ゆったりと子どもとの時間を楽しむ余裕があるからでもあるんです。

忙しいママ、パパたちにも、のんびり構えて、そんな楽しみを持ってもらえるのは嬉しいな、と思います。

大豆生田先生(玉川大学 教授/乳幼児教育学)

・家のことを一緒に楽しむ

・親子で楽しむ趣味

・絵本の読み聞かせ

親は、子どもの可能性を広げるためには、何かをさせないといけないと考えがちです。でも、ふだんの生活の中にも大事なことはたくさんあります。例えば、お手伝いや、だっこのようなスキンシップなどです。

親子で楽しむ趣味を持つのもよいでしょう。このとき、親が好きなこと、子どもが好きなこと、それぞれ主体性を生かすようにします。例えば、子どもが好きではじめたことでも、もう一歩深くやりたいときに、大人の趣味を生かすのもいいでしょう。

最後に、絵本の読み聞かせです。親子のいい時間にもなり、いろいろな題材の絵本が子どもの興味や関心のきっかけになります。例えば、虫の絵本をきっかけに、親子で虫探しに出かけることもあるでしょう。                           (すくすく子育てHPより抜粋)

 

幼児期って、生活すべてが学びにつながっていると思うんです。

料理に興味を持ったら、一緒に作ってみたり、洗濯を一緒にたたんだり、そんなお手伝いも大切ですよね。

もちろん、自分のことを自分でする、これだけでもいいと思うんです。

子どもも家族の一員ですもんね。

家族の中で、どうすると気持ちよく楽しく生活できるのか、こういうことも学べると思うんです。

また、親子一緒の趣味を持つ、これも素敵ですよね。

親子で山登りをしているお宅もあるでしょう。

旅行が大好きで、家族旅行にたくさん行く子もいます。

そういう子は、駅名や地名をよく覚えているので、日本地図などのパズルも上手です。

まとめ

「幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿」

と言われると、とっても難しく、何かをやらなくちゃいけないと思いがちです。

ですが、何もやらず、子どもの興味、関心を大切に、主体的に取り組む姿を見守ることが何よりも大切なのではないでしょうか。

そして、できているところを伝え、ほめ、励まし。

そうすることで、きっとその子らしい道を切り開いていくと思うのです。

子どもたちの輝かしい未来を輝かせる大人でいたいな、と思います。

 

 

 

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