試行錯誤する時間の大切さ
ベビーシッター・個別訪問型保育研究家の参納(さんのう)です。
ベビーシッターとして、子どもと関わるうえで、どうんな声掛けをするかって、とても大切です。
ですが、声もかけず、ただじっと見守って待つ、これもとても重要な時間なのです。
試行錯誤する時間
先日、ある女の子(Cちゃん)がかわいい袋に箱を入れようとしはじめました。
まず、袋の上に箱をのせ、大きさを確かめます。
ジャストサイズ!といった感じです。
ですので、一生懸命、袋に入れていきます。
ただ、箱の厚みは、1センチほど。
ということは、その袋に入れることは難しいのです。
Cちゃんは、どうしたでしょう??
入れる口が狭いと思ったようで、はさみで1センチくらい切りました。
そして、入れるのですが、入りません。
何度か入れようと試みたところで、入らないんだ、と悟ったようです。
そして、箱の中身を出して、袋に入れました。
それで、Cちゃんは納得したようです。
試行錯誤で得られるもの
子どもが、試行錯誤していることって、大人はその方法を知っているため、つい、口出ししたくなりますよね。ですが、それは大切なことを身に付ける機会を奪ってしまっているかもしれないのです。
なぜなら、試行錯誤することで、子どもたちはたくさんのことを学んでいるからです。
1.チャレンジする意欲
一番は、この意欲を育てる絶好のチャンスです。
チャレンジする意欲、生きていくうえではとても大切ですよね。
できなければ、どうやったできるかを常に考えることは、とても重要なことだと思います。
もし、大人に助けを求めてきたら、答えではなく、ヒントを与え、さらに考えられるように促したいものです。
2.経験値
どんなに頑張っても、物理的に無理なこともある、と知ります。
逆に、工夫したことで、うまくいったという経験をします。
そこから、次に同じようなシチュエーションに遭遇したら、試行錯誤することなく判断することができるようになっているのです。
教えてもらったこと以上に経験したことは、しっかり残っていきます。
ですので、いろいろ経験させてたげたいものです。
3.達成感
自分で考えてやったことは、どんな結果であれ、納得がいくものでしょう。
ですので、その達成感もひとしおです。
小さくても達成感を味わうことが、さらにチャレンジしよう、という意欲にも繋がっていくのです。
さくさんの達成感を味わってもらいたいものです。
まとめ
ベビーシッターの行動には、必ず理由があります。
子どもの気持ちを想像しながら、その遊び、体験から何を得られるのかを考えながら、関わります。
その関わり方が正解か間違いかは、判断がつきにくいこともあります。
それは、子どもの発達段階、個性によって異なるからです。
ですが、常に目の前の子どものことを考え、何がベストなのか試行錯誤しながら関わろうという気持ちは持ち続けたいものです。