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2017-05-08

映画『インサイド・ヘッド』 子どもの感情の成長を知る

「これは、あなたの物語ー」

そんなキャッチコピーで、2015年に公開されたディズニー映画

『インサイド・ヘッド』

感情が、何なのか

私たちの性格はどう作られているのか

そんなことがよくわかる映画です。

感情に、いい悪いはない

この映画に出てくる主人公ライリーは、11歳。

彼女の感情は、ヨロコビ、カナシミ

その後、ビビリ、イカリ、ムカムカと増えていきます。

子どもたちも成長とともに、快、不快しかなかったところから

次第にくやしい、怒り、怖い、などの感情が育っていきます。

小さいころは、その感情に名前がないけれど、大人たちが、

その感情を言葉にしてあげることで、感情の名前を覚えていきます。

 

この映画では、悪さをするカナシミに、イヤな感じを覚えるかもしれません。

大切なヨロコビの思い出ボールに触って、カナシミ色に変えてしまうからです。

ですが、最後には、カナシミのおかげでライリーは、一つ成長するのです。

 

そう、ポジティブな感情だけがいいわけでもなく、

ネガティブな感情が悪いわけでもないのです。

 

性格は、特別な思い出ボールからできている

特別な思い出ボールから、性格の島ができていきます。

ライリーには、家族、おふざけ、ホッケー、友情、正直の5つの島があります。

これが、ライリーらしさを作っている

いわゆる性格を作り上げているのです。

ですが、事件をきっかけに5つの島が崩壊。

いつもの、ライリーらしさが失われてしまいます。

もしかしたら、子どもたちの理解しにくい行動は、このように感情たちの

トラブルによって引き起こされているのかもしれない、

そんな風に思うと少し気が楽になってきませんか?

 

感情の複雑化は、成長の証

ライリーの成長の証として、以下の3つが描かれています

感情たちが操作するボードが大きく複雑になったこと。

思い出ボールの色が一色ではなく、複数の色になったこと。

性格の島が増えたこと。

大人になるにつれ、いろいろな出来事を経験します。

辛いこと、楽しいこと、悲しいこと、嬉しいこと

様々な経験が様々な感情を生み出し、新たな性格を作り上げているのです。

 

子どもに辛い思いをさせないように。

困らないように先回りするのではなく、いろいろな体験をさせてあげたいものです。

もし、子どもが悲しい、辛いと感じる体験があったら、

ライリーのパパとママのように、ぎゅっと抱きしめてあげてください。

そのとき、ヨロコビとカナシミの2色でできた特別な思い出ボールができたのです。

ハグは、何にもまして大事なものだということですよね。

 

子ども向けの映画とあなどるなかれ。

お子さんと一緒に楽しく見ながら、大人もしっかり学べる映画です。

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