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2018-11-11

ベビーシッターの日々 ~保護者をお見送りするとき~

こんにちは。
ベビーシッター・個別訪問型保育研究家の参納(さんのう)です。

先日、私が代表を務めます「ベビーシッターを考える会」の勉強会が開催されました。

テーマは、「みんなの当たり前シッティングを見直してみよう」

 

ベビーシッターは、一人でお仕事をすることがほとんどです。

ですので、他の人のシッティングを見ることも、自分のシッティングを見られることもありません。

つまり、自分の当たり前が、他の人にとっては当たり前でないこともあるわけです。

 

ということで、今回の勉強会は、とても盛り上がりました~

そこで、出た話の一つをご紹介したいと思います。

 

「いってらっしゃーい」とお見送りする?

初めて預けられる場合、月齢にもよりますが、ギャン泣きすることもあります。

そこで、お見送りをする?しない?

という話になりました。

泣かないように、「いってらっしゃーい」としないで、親御さんにすっと出かけてもらう、という方もいました。

親御さんによっては、遊んでいるすきに、すっと出かけたいという方もいらっしゃいます。

泣かれるより、出かけやすくなりますよね。

泣かれると罪悪感を抱く方が多いようなので。

お見送りすることは、切り替えるための儀式

私は、「いってらっしゃーい」は、どんな月齢の子でも、やってもらうようにお願いしています。

たとえ泣いたとしてもです。

初めて預けられる子にとって、この瞬間は試練のときでもあります。

ですが、すーっといなくなってしまわれたあと、ママがいない!と気づいたときの子どもの心境は、どんなものでしょうか?

もしかして、置いて行かれた?

捨てられた?

そんな不安感があふれてくると思いませんか?

ですので、でかけるよ、ということをママがきちんと子どもに伝えてもらうように、お願いしています。

こうすることで、置いて行かれたという不安感はなくなります。

戻ってくるのかな、という不安感はあるかもしれません。

離れた寂しさ、悲しい気持ちもあるかもしれません。

ですので、泣いてしまうこともあります。

ですが、その気持ちに寄り添って、大丈夫だよ、と安心させてあげることで落ち着いていきます。

いろいろな子どもに関わらせていただきましたが、「いってらっしゃーい」と儀式を行った子どもの方が泣き止むのが早いように思います。

儀式を行わず、気づいたときにママがいない場合、不安もそうですが、怒ってしまうケースもあり、そうなると、なかなか納得できず、泣き続けるというケースもありました。

このようなことから、儀式は大切にするよう保護者の方にも協力してもらっています。

もう一つ、お願いしていること

それは、出かけるときに泣かれて、「ごめんね」ではなく、「いってきまーす」「楽しんでね」などポジティブな言葉をかけてもらう、ということです。

「ごめんね」と言われたら、子どもは、

「ごめんね、と言われるくらい、かわいそうな子なのかな」

と思ってしまうのです。

預けられた子は、かわいそうな子ですか?

違いますよね。

シッターさんと楽しい時間を過ごせるのです。

初めての経験をすることは、世界が広がることでもあります。

ですので、決して謝るようなことではないのです。

まとめ

シッティングの一場面ですが、対応方法は、シッターによってそれぞれです。

子どものタイプ、保護者のタイプによっても、変わる部分はたくさんあります。

ですが、いつものやり方を当たり前、正解、と決めつけることは、その先の成長を放棄することと等しいと思うのです。

ですので、常に行動を振り返り、改善していきたいと思います。

(↑勉強会での記念撮影の1枚)

「ベビーシッターを考える会」では、ベビーシッターに興味のある方であれば、どなたでもご参加いただけます。

ご興味ある方は、お気軽にご参加くださいね。

次回は、12月2日に研修会を行います。

 

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