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2019-02-20

【100人インタビュープロジェクトVol.6後編】心×保育 清田 由香さん

こんにちは。
ベビーシッター・個別訪問型保育研究家の参納(さんのう)です。

100人インタビュープロジェクト 6人目は、

週2日ベビーシッターをされている清田 由香さん

由香さんは、保育×心をテーマにいろいろな活動をされています。

(由香さんにコンタクトとりたい方は検索画面かFacebookで【まるっとさんちょうめ】で検索してみてくださいね!)

【100人インタビュープロジェクトVol.6前編】心×保育 清田 由香さん

後半は、ベビーシッターのお仕事をされての気付きなどを伺いました。

ベビーシッターと集団保育の違いって何だと思われますか?

「環境が違うので、子どもが学ぶことが違うと思います。

集団保育では、集団生活での人間関係、思い通りにならない経験、同年代の子どもとの関わりなどを学べると思います。

一方、ベビーシッターでは、マンツーマンなので、シッターとの関係の中で、子どもが自分の気づきを大切にできると思います。」

それぞれの良さがありますよね。
どちらか一方だけでなく、どちらも必要な気がします。

ベビーシッターならではの良さは、何だと思われますか?

「ベビーシッターは、子どもと深く関われます。
また、待ってあげられるところがいいな、と思います。

一時保育は、ベビーシッターの方がいいのかな、と感じました。
家でみてもらえ、人が違うだけというのは、子どもに安心感があるように思います。

確かに、リラックスできる家にいる、ということだけで、安心感が違いますよね。
自分のテリトリーっていうのでしょうか。

そんな家で、よく知っているシッターと過ごすことは、預けられている感覚が少ない、これも、子どもがリラックスして過ごせるポイントなのかもしれませんね。

そういえば、子どもからよく
「さんのーさんのお仕事って、何?」
と聞かれるんです。

私は、遊びに来ている大人のお友達だと思われていたようで(笑)

でも、それって、すごくいいことなのかな~と思うようになりました。

ベビーシッターだからこそ、子どもたちにできることはありますか?

「自分でやることの喜び、楽しさを教えてあげたい、と思います。
お母さんたちは忙しくて、やってあげたい、早く!となりがちです。

シッターは、子どもがやりたい、ことをやりたいように待ってあげられます。
そんな時間があることで、子どもは、自分で発見していく経験ができると思います。

親は、なかなかできない。
だからこそ、保育のプロの力を借りてもらえるといいな、と思います。

確かに、時間に追われることが少ないこともあり、シッターは、じっくり、子どもたちがやりたいようにできる環境を整えやすいです。
このとき、第3者としての立場がとても有効に働いていると思います。

よく、ママたちに
「さんのーさんの言うことは聞くんですよね。さすがです」
と言われます。

「いえいえ、ママじゃないからですよ」
と答えるのですが、誰に言われるかで、受け止め方が違うことありますよね。

それは、子どもでも同じだと思うんです。
ということは、いつも親子で向き合うのではなく、第3者であるシッターをうまく活用してもらえると、親子関係もさらによくなるんじゃないかな、と思っています。

ベビーシッターだからこそできる保護者支援は、何だと思いますか?

「話を聞くことです。」

なるほど、保育園だとなかなかゆっくり話を聞くことができないですよね。

「プロフィールに、心のケアをしています、と書いているからか、一緒に子どもを見てほしい要望が多いんです。
私の話も聞いてほしい、とも言われます。」

由香さんならではのベビーシッタースタイルですね。

わざわざ相談に行くことって、とてもハードルが高いです。
また、そこまでではないこともありますよね。

そんなとき、話を聞いてくれるシッターって、とても頼みやすいのかもしれません。
ある意味、子どものこと、という名目があることで、さらに頼むハードルが下がるでしょうし。

どんどん、ベビーシッターがそんな役割を担えるといいな~と思います。

ベビーシッターの新たな可能性が見えてきました。

一番思い出深いシッティングエピソードは、何ですか?

「ベビーシッターを初めて半年くらいの時に伺ったお宅でのことです。
ご兄弟で、お風呂と寝かしつけのサポートをさせていただきました。

ママは、お兄ちゃんが、寂しがっていて、気持ちを受け止めてあげられない、
と悩まれていたの、弟を中心にシッティングし、お兄ちゃんの寝かしつけをママにお願いしました。

翌日、すごくいい子だったそうです。」

と由香さん。
いい親子関係のお手伝いをすることができたことが、とても嬉しかったそうです。

上の子って、下ができると、とっても複雑な気持ちになるんですよね。
そんなとき、上の子との時間を大切にすることって、本当に重要だと思います。

そのお手伝いをできるシッターの仕事って、本当に素敵ですよね。

このエピソードからもわかるように、由香さんの強み・売りは、「心のケア」なんでしょうね。

将来の夢を教えてください。

「保育×心の業界で活動し続けたいです。

まず、子どもに関わる大人を元気にしたいんです。
そうすると、子どもの気持ちを受け止めることもできると思うんです。

確かに、ママや保育者が疲れていると、子どもの気持ちを受け止める余裕を持てないですよね。
疲弊している人、本当に多いと感じます。

「自分も悩んだ経験があるので、今、悩んでいる人の助けになる場所、軽く来られる場所として、保育まるっとさんちょうめを作りました。
お茶をしに来られる場所として、単発でイベントをしていきたいです。」

3月にまるっとへ伺う予定なのですが、今から楽しみです♪

「将来的には、保育カウンセラー。
ママ、保育関連の仕事をしている人向け、保育園向けに、研修事業会社ができるといいな~と思っています。

そして、正社員が当たり前でなく、自分らしい働き方を選べる社会にしたいです。
自分がモデルになりたいと思っています。」

素敵です!!
保育士は、保育園に勤める、だけが働き方ではないですものね。

自分らしい働き方を選択できる社会、ぜひぜひ、実現させましょう!!

これからベビーシッターを始めようと思っている保育士さんへメッセージをお願いします。

つらいこともあるけど、自分の価値を高めたい、自分に何ができるかを知りたい、と挑戦したいと思う人は、チャレンジしてほしいです。

子どものこと、環境のことを知ることができます。
慣れると楽しいです!!」

 

まとめ

ベビーシッターは、子どもを預かるだけではなく、ママの悩み相談、話し相手など、いろいろな役割を果たすことができるんですよね。

由香さんのように、ママの悩み相談のボリュームが多い依頼もあるんだ、ということは、新たな発見でした!

周りでも、相談されるシッターさんは多いのですが、預けたついでに、という感じのニーズが多い印象でしたので。

実は、シッターさんの中には、保育だけでなく、心理学などを学んでいる人は多く、カウンセリング、コーチング的なことができる人も多いんですよね。

単に預ける人ではなく、相談相手としてのベビーシッターという可能性が開けてきた気がします。

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