保育とシッティング
ベビーシッター・個別訪問型保育研究家の参納(さんのう)です。
保育園では、「保育する」と言われます。
ベビーシッターでは、「シッティングする」と言われます。
保育とシッティングって、何が違うのでしょうか?
何気なく使っている言葉ですが、改めて考えてみました。
保育とは
乳幼児を適切な環境のもとで,健康・安全で安定感をもって活動できるように養護するとともに,その心身を健全に発達させるように教育すること。広義には集団保育と,家庭保育の両方を含むが,狭義には,集団保育の場である保育園所,幼稚園において,専門の教養を修め資格をもった保育者による乳幼児の保護養育を称する。 (ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説)
乳幼児の保護・養育をいう。第2次大戦前には〈保育〉の語の用例として,皇室典範にいう〈天皇未タ成年ニ達セサルトキハ太傅(たいふ)ヲ置キ保育ヲ掌(つかさど)ラシム〉(26条)がしばしば引かれたが,保育の対象は一般には成年までではなく,学齢前の乳幼児である。乳幼児の人間的発達にとっては,適切な食事,排泄,睡眠という基本的活動や遊びなどを含む生活全体が,両親はじめおとなたちの保護と配慮の下におかれる必要があり,この保護・配慮が保育にほかならない。
(世界大百科事典 第2版の解説)
その他、さまざまな見解がありました。
詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。
シッティングとは
baby-sitting 子守りをすること
シッティングだけでは、あまり使わないようです。
参考サイト:こちら
シッティングは、「お世話をする」という意味合いが強いようです。
ペットシッターさんも、シッティングという言葉を使うようです。
ベビーシッターは、どっち?
私は、どちらかというと「保育」を使いがちですが、シッター仲間は、あえて「シッティング」を使う、という人もいました。
ということで、情報を整理してみました。
保育
対象:未就学児
資格:必要
内容:適切な食事,排泄,睡眠という基本的活動や遊びなどを含む生活全体の養護
心身を健全に発達させるように教育すること
シッティング
対象:特に定めがない
資格:問わない
内容:子守り。子どものお世話
結論
結論を言うと、「シッティング」の方がフィットするのかもしれません。
未就学児だけではなく、小学生も対象になるため、保育の枠を超えています。
資格の側面から考えても、保育士だけでは足らず、小学校教諭などの資格があるのが望ましい、とも言えるでしょう。
そう考えると、「保育」では収まりきらないのです。
1点、気になるのが、子守り、お世話をするという点において、専門性がなくてもいい、というニュアンスにとられやすいのでは?ということです。
確かに専門性がなくても、我が子のように愛情を注いでお世話する人でもいいのかもしれません。
ですが、実際、専門性高く働いているベビーシッターさんもいます。
「ベビーシッター」という職業をしている人にも、様々なタイプがいる、ということです。
そのタイプを瞬時に見分けることはとても難しいです。
働いているシッター自身も、自分がどのタイプかも把握していないでしょう。
そして、そもそも明確なタイプが定義づけられているわけでもないのです。
これは、シッターを選ぶ保護者にとって、利用しにくいですよね。
ということで、次回、私なりにまとめてベビーシッターのタイプをご紹介したいと思います。