厚生労働省による「ベビーシッターなどを利用するときの留意点」の改定について
こんにちは。
親子のハッピーライフを応援するベビーシッター研究家の参納(さんのう)です。
今回は、厚生労働省から出されている「ベビーシッターなどを利用するときの留意点」について、今年6月30日に改訂されました。
そのあたりについて、まとめてみました。
出されたきっかけ
平成26年(2014年)にベビーシッターによる悲しい事件が起こったことがきっかけでした。
今回の改定のきっかけ
昨年取りまとめた「社会保障審議会児童部会子どもの預かりサービスの在り方に
関する専門委員会 議論のとりまとめ」において、本留意点を利用者に分かりやす
く再度周知することが必要とされたことや、今般、マッチングサイトを通じ依頼を
受けたベビーシッターが子どもに対し、わいせつな行為をし、逮捕されるという複
数の事案が報道されたことも踏まえ、本留意点を別添1のとおり改訂することとし
た。 (通達(PDF)より抜粋)
つまり、わいせつ事件が起こったからなんですよね。
改定箇所
以下、抜粋しました。
青字の太字が改訂箇所です。
1.まずは情報収集を
ベビーシッターを利用するには、事業者に申し込み、所属するベビーシッターが派遣される方法と、マッチングサイトを通じてベビーシッター個人に利用者が直接依頼する方法があります。保育料の安さや手軽に頼めるかという視点ではなく、信頼できるかどうかという視点で、ベビーシッター事業者の情報を収集しましょう。マッチングサイトを通じての利用の場合は特に詳細に情報収集を行いましょう。情報収集にあたっては、都道府県や市町村の情報、公益社団法人全国保育サービス協会に加盟している会社のリストなどを活用しましょう。一時預かりが必要な場合やひとり親への様々な支援が必要な場合は、ベビーシッターの利用に限らず、市町村に相談しましょう。
2.事前に面接を
ベビーシッターの派遣を事業者に依頼する場合、ベビーシッターに対する希望を明確に伝えましょう。派遣される予定のベビーシッターと事前に面談を希望する場合は、事業者に申し出てください。マッチングサイトを通じて依頼する場合には、インターネットの情報だけを頼りにするのではなく、実際に子どもをベビーシッターに預ける前に必ずベビーシッターと面会し、子どもを預かる方針や心構えなどについて質問して、信頼に足る人物かどうかを確認しましょう。また、子どもを預ける際には、必ず事前に面会したベビーシッター本人に直接子どもを預けるようにしましょう。
3.事業者名、氏名、住所、連絡先の確認を
実際に子どもをベビーシッターに預ける際には、事業者名、ベビーシッターの氏名、住所、連絡先を必ず確認しましょう。その際、ベビーシッターの身分証明書のコピーをもらうようにしましょう。マッチングサイトを通じての利用の場合には、マッチングサイトで公開されている保育者の情報を再度確認するとともに、都道府県等に事業者としての届出をしているかも確認するといいでしょう。
4.保育の場所の確認を
保育の場所が子どもの自宅以外である場合は、事前に見学して、子どもの保育に適切な場所かどうかを確認しましょう。
5.登録証の確認を
ベビーシッターが保育士や認定ベビーシッター(※)の資格を持っている場合は、保育士登録証や認定ベビーシッター資格登録証の提示を求めて確認しましょう。保育に関する研修を受けているかどうかを確認してもいいでしょう。
※「認定ベビーシッター」とは、公益社団法人全国保育サービス協会が、ベビーシッターとして必要な専門知識及び技術を有すると認定した人です。詳しくは、 全国保育サービス協会HPの資格認定制度のサイトを参照してください。
6.保険の確認を
万が一の事故に備えて、保険に加入しているかやその内容、金額を確認しましょう。ベビーシッターを派遣した事業者やマッチングサイトの運営者等にも同様に確認しましょう。
7.預けている間もチェックを
子どもをベビーシッターに預けている間も、子どもの様子を電話やメールで確認するようにしましょう。カメラなどで子どもの様子を見たいと保育者に伝えてもいいでしょう。
8.緊急時における対応を
預けている子どもの体調が急変するなどの緊急事態が生じた際に、ベビーシッターからすぐに連絡を受けることができるような体制を整えましょう。
9.子どもの様子の確認を
ベビーシッターから子どもの引き渡しを受ける際、どんなことをして遊んだのかといった保育の内容や預かっている間の子どもの様子について、ベビーシッターから報告を受けましょう。子どもの様子次第では、お子さん本人にも確認しましょう。
10.不満や疑問は率直に
ベビーシッターに対する不満や疑問が生じた場合は、ベビーシッターを派遣した事業者やマッチングサイトの運営者等にすぐ相談しましょう。内容によっては、事業者等ではなく、都道府県や市町村の保育担当部署、地域の消費生活センターなどに相談しましょう。
新旧対比表を作ってみました!
厚生労働省による「ベビーシッターなどを利用するときの留意点」の改訂新旧対比表
まとめ
安全について、アクションしてくれたことは、ありがたいです。
でも、何かが起こらないとやらないの!?と残念な気持ちはぬぐいきれない。
だから、事前にできることを発信していくことが大切だと実感しました。
もう1点は、保護者への注意喚起も大事だけれど、もっとベビーシッター側への注意喚起もしてもらいたいなーということ。
これも、国まかせではなく、私たちがやらなくちゃ!そんな気持ちです。
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