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2018-04-12

ベビーシッターの利用者は、富裕層??

ベビーシッター・個別訪問型保育研究家の参納(さんのう)です。

時々、こんな質問をされます

「やっぱり、ベビーシッターを使っている人って、お金持ちですよね?」

確かに、富裕層が利用しているイメージが強いようです。

 

実は、このイメージってものほど怖いと思いませんか?

根拠がどこにもないんですから。

ですが、本当かもしれません。

ということで、利用者の人が実際はどういう人たちなのかを調べてみました。

ベビーシッター利用者の年収は?

以下の表を見てみましょう。

(平成28年度実態調査報告書「ベビーシッターNOW2017」より 抜粋)

父親、母親と別れており、厳密な世帯年収がわからないので、それぞれを見てみましょう

【父親】

1位 1130万円以上  31.8%

2位 640~930万円 22.4%

3位 930~1130万円 14.0%

【母親】

1位 470~640万円 19.4%

2位 640~930万円 17.3%

3位 330~470万円 14.3%

となります。

これが、どうなのかを見るために、平均年収と比較してみたいと思います。

H28年

男性 521万円

女性 280万円

(国税庁 平成28年分民間給与実態統計調査結果より抜粋)

これらから、明らかに平均年収より高い人の利用が多いということがわかります。

 

ちなみに、みんな月にいくら、使っているの?

実際に、いくら使っているのでしょうか?

以下の表を見てみましょう。

(平成28年度実態調査報告書「ベビーシッターNOW2017」より 抜粋)

1位 1~3万円 34.6%

2位 3~5万円 17.8%

3位 1万円未満 12.1%

意外に、1か月の利用料金は少ないように感じませんか?

利用される方は、ほとんどメインの保育サービス(幼稚園、保育園など)を利用していて、それを保管するために利用されているのではないかと思われます。

もし、保育園を使わず、フルでベビーシッターを利用しようとしたら、軽く30万円は、超えてしまいます。

こういう使い方は、富裕層しかできないでしょう。

ですが、月1、2回 1万円未満ですと、富裕層でなくても使えそうですよね。

では、なぜ利用者に平均収入より高い人が多いのでしょうか?

なぜ、富裕層の利用が多いの?

これは、個人的な考えなのですが、お金に対する考え方が違うのではないかと思うのです。

ずばり、お金持ち思考の方は、ベビーシッターをうまく利用しているということです。

実は、月1万円、ベビーシッターを利用し、育児以外のことをすることで、得られるものが大きい、ということを理解されている、ということではないでしょうか。

最後に

私が、ここで申しあげたいのは、富裕層しか使えないイメージを持たれたり、実際、利用料金が高いサービスであることに、問題があると思っています。

使いたい人が使えるサービスでなくてはなりません。

そのためには、保育園などと同じように補助が出ることが望ましいでしょう。

保育園で0歳児を一人預かると、月 約39万円かかると言われています。

実は、0歳児をベビーシッターが見たとしても、同じくらいか、安く抑えられるのです。

(施設を建てる経費は、かかりませんし)

子どもは人と関わりながら成長することが望ましいのは、確かです。

ですが、0歳児は、応答的な関わりをしてもらうことで、基本的信頼感を身に付ける、人としての大切な時期ですので、マンツーマンのほうが有効だと思うのです。

一人で赤ちゃん3人保育する現状の人数配置では、応答的関わりに限界があります。

さらに、0歳児は、予防接種できないものがあったり、感染症にかかると重篤化しやすかったりと集団保育のリスクがあります。

無理に集団保育に入れなくてもいい、という考え方もできます。

また、集団に馴染めないタイプのお子さんは、ベビーシッターを使ってもいいと思うのです。

少しづつ慣らすために、保育園の時間を半分、シッターを半分とし、慣れてきたら長くしていくのでもいいと思うのです。

保育園がやっていない夜間には、シッターを利用するのが当たり前であってもいいはずでしょう。

 

誰もがベビーシッターを使いたいと思ったら、使える社会にしたいと思います!

 

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