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2019-05-08

【100人インタビュープロジェクトVol.23】25年の実績ある株式会社明日香の末廣さんと浅井さん

こんにちは。
ベビーシッター・個別訪問型保育研究家の参納(さんのう)です。

100人インタビュープロジェクト23人目は、

株式会社明日香 経営企画室/事業企画担当 末廣 剛さんと

子育てサポート事業部 事業部長の浅井理香さん。

1994年8月30日に創業され、総合保育サポート&サービスをされています。
横浜が本社で、東京、川崎、名古屋、大阪に営業所がある大手の会社さんです。

もともとは、ベビーシッターサービスからスタートされ、保育園の運営、派遣などに事業が拡大され、会社として、子育てサポートをされています。

創業者が、幼稚園勤務のご経験から子育てサポートをしたいと思われて、ベビーシッターサービスをスタートされたそうです。

東京都のベビーシッター利用補助事業の認定事業者でもらっしゃいます。
プレスリリースを拝見し、問い合わせをしたところ、快くインタビューを受けてくださいました。

ちなみに、プレスリリースを出された理由を伺うと、
「行政主導の取り組みを、より知らせていくことを民間側で協力していきたいと思っているからです。」
とのことでした。

本当に、素晴らしい取り組みだと思います。
私も、ベビーシッターの利用補助事業は、画期的で、すばらしい事業であると思っています。
ただ、なかなか周知されないところがもったいないな、と思うことがありました。
率先して、広めてくださること、本当にありがたいです。

そして、25年の実績がある会社さんのお話は、とても勉強になりました。

100名規模のイベント時託児も受託されているとのことで、すばらしいな、と思いましたが、シッターさんは、何名くらいいらっしゃいますか?

「毎月稼働している人は、120-130名程度です。
20-60代中心、70代まで幅広い年齢層の方が活躍しています。」

たくさんいらっしゃるんですね!!
すごいです!!
ちなみに、男性のシッターさんは、いらっしゃらないとのことでした。
また、定年制もあるのかを伺ったところ、
「元気であれば永久的に活躍してもらいたいと思っています。」
とのことでした。

ベビーシッターって、意外と体力仕事なんですよね。
ですが、自分の体力と相談しながら、受けられる仕事を吟味、調整することで、長く続けられる職業でもあると思います。

子どもたちにとっても、幅広い年代のシッターさんと接することは、とてもいい経験になると思います。

シッターさんに求めるものは、何ですか?

ご家庭に合わせられることが求められます。
また、安全面の配慮をできることも必要となります。」

ご家庭によって、環境、ニーズもいろいろです。
ですので、自分のポリシーを前面に出しすぎるより、ご家庭のニーズ、事情に寄り添っていくことは、とても重要となります。

相手を尊重することができる、って本当に大切になる仕事だと思います。

研修もされていますが、特にどのような内容に力を入れていらっしゃいますか?

「参加必須の研修を年に1回開催しています。
その他、毎月開催しています。」

内容は救命救急、絵本、リトミックなど幅広いものをされているそうです。
ベビーシッターって、求められることがたくさんあるので、研修内容も幅広いんですよね。

ちなみに、参加必須の研修は、お仕事として受講してもらうものだそうです。
給与、交通費も支給されるそうです。

「ボランティア感覚で働く人も多いので、プロとしてのスキルを持ってもらいたいと思っています。」

確かに、子どもが大好きで、お金のためというより、子どもたちのため、保護者のサポートをしたい、という人も多いんですよね。
そういう方は、愛情たっぷりに子どもたちに関わってくれるので、ただ、お仕事としてのプロ意識、スキルは重要ですよね。

創業されてから25年ですが、その間のベビーシッター業界の変化をどうみられていますか?

働く側も多様性が生まれています。  
その一つがベビーシッターです。
今回の東京都のベビーシッター利用補助事業(待機児童解消)は、長い時間働けるので嬉しいという声もあります。」

いわゆるベビーシッターサービスだけではなく、行政が実施している支援事業なども行われているとのことですが、どのようなものを受託されているのでしょうか?

【文京区】子育て支援事業
【渋谷区】「にこにこママ」育児支援ヘルパー派遣
【世田谷区】「さんさんサポート」産前産後支援事業
【新宿区】ひとり親家庭家事援助
【杉並区】子育て応援券事業
【台東区】育児支援ヘルパー<産前産後家庭>
【港区】ひとり親家庭ホームヘルプサービス

【横浜市】産前産後ケア事業
     母子家庭等日常生活支援
     里親養育援助事業

たくさん受託されているんですね!
育児支援だけでなく、日常家事支援もされているのなどサービス内容が多岐にわたっているそうです

利用される方は、仕事だけでなく、リフレッシュなども含め、さまざまな理由で使われているそうです。
リフレッシュで、利用できるのはいいですよね。

そして、東京都のベビーシッター利用補助事業の認定事業所さんでもあります。
この事業について、個人的にどのような人が、どのくらい利用されているのかも、とても気になるところです。いろいろ教えていただけました。

東京都ベビーシッター利用補助事業については、どう思われますか?

ベビーシッターのイメージは、富裕層向け 金銭的な余裕のある人というものが多かったです。
それが、やっと払拭できたのではないか、と感じています。
そして、とても時代にマッチした取り組みだと思います。」

本当に画期的なものですよね。
そして、ベビーシッターが富裕層向けだけではなく、どの家庭にとっても有効なサポートとなり得ることを知ってもらう、いいきっかけだと思います。

東京都ベビーシッター利用補助事業の認定事業所さんですが、今は、どのくらいの人数の方が利用されていますか?

「1月~3月までは、数組程のご利用でした。
その方たちは、4月に認可園に入園されています。
そして、4月から新たな方が、利用されています。」

(インタビューは、4月初めに行わせていただきました)

利用を考えていらっしゃる方は、どのような方が多いですか?

「もともとシッターを利用していた人は少ないです。
お子様の月齢は、6か月未満、6か月~1歳未満が半々くらいです。

この事業は、待機児童問題解消の目的があるため、お子様の月齢は低めですね。
最近では、0歳児を受け入れしない園も増えているそうです。
これにより、より0歳児の保活が厳しくなっているのかもしれません。

自営業の方、フルタイムでない方などが多いです。
また、毎日利用される方、ランダムに利用される方など、様々です。

このお話を伺って、この事業が、待機児童のためだけではなく、0歳児保育という観点での新しい選択肢になるといいな、とさらに強く思いました。

個人的には、0歳児の間は、個別の手厚い対応ができるベビーシッターも保育園と同じように、希望できるようになったらいいな、と思っています。

相談があって、手配が難しいケースなどもございますか?

「待機通知が多く出された区からの問い合わせは多かったです。
その中で、月―金 7:30-長時間というケースや、行きづらいエリアにお住いの方など、難しいケースもありました。

交通費は、利用者のご負担になるというのも、ネックだと感じました。」

3月まで利用されていた方が、保育園に入園されたのち、ベビーシッターサービスを利用されるケースはございますか?

「今のところ、そのケースはございません。」

保育園に入れたら、ニーズがベビーシッターを必要としなくなるのは、当然かもしれませんね。
インタビューさせていただいたのが、4月初旬ということもあり、これから、そのようなケースが出てくるかもしれません。

ベビーシッターをもっと、子育てに活用してもらいたいと思っている私は、補助事業でベビーシッターを利用したことをきっかけに、ママのリフレッシュや、夫婦でのデートなどにも活用してもらえればいいな、と思っています。

ベビーシッター派遣型のメリットは、何だと思われますか?

「信頼と安心です。」

さまざまなシッターさんがいらっしゃいますが、研修をしっかり行われています。
それにより、シッターさんのスキルが標準化されていることは、利用者としてはとても安心ですよね。

また、働く側もしっかりと研修をしてくれ、相談できる人がいる、というのは安心だと思います。
いろんなご家庭があります。
いろんなことが起きます。
ですが、保育園と異なり、相談できる先輩、同僚などがいない環境でお仕事をすることになります。

本当に、自分の保育は正しいのか?ともっと、できることがあったのではないか?
そんなとき、話をできる人がいることは、本当に心強いと思います。
また、経験したことがより実になっていくと思います。

今後、取り組まれたいことはございますか?

「子育て分野に関係なかったもの、ことを作っていきたいです。
保育業界は保守的な業界で、新しい技術や考え方に距離を置きたい部分があると言われますが、それらを活用していければ、保育の質のアップにつながるのではないかと考えています。
温故知新で、今までのことも大切にしながら、新しいものを導入してきたいです。」

まとめ

今回、歴史のあるベビーシッター会社の方にお話を伺えたことは、とても光栄でした。
やはり、研修をしっかりしていらっしゃるので、利用者にとっても、働くシッターにとっても安心できるサービスだと感じました。

ベビーシッターは、誰でもできるのですが、その質には、ばらつきがあります。
それを見極めることは、利用し始めでは難しいでしょう。
そう意味では、しっかりとした会社にお願いすることは、安心できることだと思います。

株式会社明日香さんは、たくさんおプレスリリースを出され、ベビーシッターのみならず、保育業界をリードしてくださる会社さんです。

私自身、東京都のベビーシッター利用補助事業などについて、いろいろ調査したいと思っているので、これからもお力貸していただきたいと思っています。

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