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2018-11-25

食事がなかなか進まない子への声かけ 成功事例のご紹介

こんにちは。
ベビーシッター・個別訪問型保育研究家の参納(さんのう)です。

子どもたちと過ごすうえで、極力言わないようにしている言葉があります。
それは、

「早く」です。

時間的制約があると、つい「早く!」と言ってしまいます。

制約がなかったとしても、ゆっくりしていると「早く!」と言いたくなることもあります。

ですが、言わなくても、スムーズにしてもらえるような声かけなどをいろいろ考えます。

そして、その声かけで、スムーズにいったときは、とても嬉しいです。

なぜなら、その子に響く、届く声かけをできたからです。

4歳の男の子の事例

私が関わっている4歳の男の子Aくんは、あまり食に興味がありません。

ですが、食が細い、わけではないため、ゆっくりゆっくり食べます。

その日も、ゆっくりゆっくり食べています。

すでに、食事を始めてから45分経過。

手が止まりがちなので、

「おなかいっぱいになっちゃった?」

と聞くと、

「全部食べられる」

とのこと。

そこで、彼の大好きな数字を声かけに取り入れることにしました。

私   「トマト、何個あるかな?」

Aくん 「4個!」

私   「1個食べると何個になるかな?」

Aくん 「3個!」

と言って、パクっと食べました。

その後は、この繰り返しで3,2,1・・・とあっという間に完食しました。

トマト以外の食材も同じようにして、完食!

興味のないもの×興味のあるもの

あまり興味のない食べ物

そして、、興味のある数字を掛け合わせてみました。

Aくんは、絵本を読んでいても、ページの数字が気になるくらい、数字が大好きなんです。

まるで、数字を見たり、聞いたりすると、スイッチが入れ替わるかのようです。

そこで、その数字を取り入れてみたのです。

これにより、食べよう!という意欲が高まったのでしょう。

行動には、意味がある

子どもの行動には、必ず意味、想いがあります。

それをよく観察し、知ることで、今が見えてきます。

そして、そこには、関わり方のヒントがあります。

楽しくないなら、楽しくしちゃえばいいのです。

楽しいことは、夢中になり、どんどんやるのが、子どもなのです。

PDCA

行動を観察し、関わってみても、今回のようにスムーズにいかず、失敗することもあります。

タイミング、他の要因から違った・・・というケースもあるのです。

ですので、何度もPDCAを回すのです。

P プラン 計画を立て

D ドゥー 実行し

C チェック 評価し

A アクション 改善する

ひたすら、これをすることで、より子どものことを理解できるようになり、計画の精度があがるのです。

楽しみながら

私にとっては、子どもたちとの関わりの中での楽しみのひとつになっています。

そして鍛えてもらっているのだとも思っています。

これは、子どもとじっくり向き合えるベビーシッターのお仕事ならではの醍醐味かもしれません。

さて、明日は、どんなことが起こるかしら??

 

 

 

 

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