「ならぬものはならぬ」「ダメなものはダメ」
ベビーシッター・個別訪問型保育研究家の参納(さんのう)です。
最近、子育てに関する本をいろいろ読んでおります。
基本的には、うんうん、そうだよね。という内容がほとんどです。
しかし、この本で、ちょっとした疑問が浮かびました
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「三六九の子育て 大人になって困らない人を作る」
越川 禮子著
以下の文章です。
時には、「ならぬものはならぬ」と、きっぱりたしなめることも、親である大人の役目です。
子どもは、注意をすると「なぜ?」「どうして?」と聞きたがるもの。
説明することも大切ですが、その場で「してはいけない!」と問答無用で言い切ることが必要な場面もあります。
これは理屈ではなく、「ダメなものはダメ」とピシッと注意するタイミングが大切です。子どもが成長すれば、なぜあのときにそう言われたのか、わかるときが来るはずです。(P162)
確かに、ダメなものは、だめ!と叱ることも大切かもしれません。
ですが、そういうときって、どんなとき?
疑問がむくむくわいてきたのです。
また、私は、どんな小さい子でも、ダメの理由をちゃんと伝えないな、と思ったのです。
ダメなものは、ダメって言うべきときって?
いろいろ考えると、究極なところにいっちゃいました。
それは、
・人を傷つけること
・自分の命が危険にさらされること
のふたつです。
でも、これも説明できるかな。
説明しないということ
もしかすると、「ダメなものはダメ」というのは、相手が理解、納得するような理由を説明できない場合において、必要なことなのかもしれません。
個人的には、どんな小さな子でも、説明すれば伝わると思っています。
また、説明しないで、頭ごなしに「ダメなものはダメ」と言われたら、嫌ですよね。
なんか、相手を尊重する気持ちに欠けている気もしますし。
ですので、説明するよう心掛けています。
ですが、
そもそも、理由を伝えても子どもが、理解して、納得しているかは、定かではありません。
説明していること自体が、自己満足、という可能性もあるのです・・・
しつけるより意欲を育てる!?
なんだか、いろいろ堂々巡りになってきたところ、この本のおかげで、視点が変わりました。
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「やすらぎ子育てアドバイス―こころの名医が教える 「自分が好き、親が好き」な子は必ず伸びる!」
佐々木 正美著
最近、「家庭の中で『ダメなことはダメ』というしつけがなされていないことが問題」と提唱する人もいますが、そうではないのです。「そうしよう」「そうしたい」という意欲を育てられていないのです。(P80)
例えば、規則を守ることも、叱られる、罰があるから守るのではなく、
規則を守ることに誇りを感じるから守る、ようにすることが大切だとういうことです。
確かにそうですよね。
例えば、道にごみを捨てることはダメ、と母親から育てられた子どもでも、母親が見ているときは、捨てないでしょうが、誰も見ていないところでは、捨てるかもしれません。
そこには、ごみを持ち帰ると道がきれいで気持ちがいいから、そうしよう、という気持ちはないんですよね。
自らしよう、したい!と思う気持ち、とっても大切だな、と改めて感じました。
そして、そのような気持ちを育てることこそが、大人の役割なのかもしれません。
今後は、それを意識して関わっていきたいと思います。