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2018-03-22

「ならぬものはならぬ」「ダメなものはダメ」

ベビーシッター・個別訪問型保育研究家の参納(さんのう)です。

最近、子育てに関する本をいろいろ読んでおります。

基本的には、うんうん、そうだよね。という内容がほとんどです。

しかし、この本で、ちょっとした疑問が浮かびました

 

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「三六九の子育て 大人になって困らない人を作る」

越川 禮子著

以下の文章です。

時には、「ならぬものはならぬ」と、きっぱりたしなめることも、親である大人の役目です。

子どもは、注意をすると「なぜ?」「どうして?」と聞きたがるもの。

説明することも大切ですが、その場で「してはいけない!」と問答無用で言い切ることが必要な場面もあります。

これは理屈ではなく、「ダメなものはダメ」とピシッと注意するタイミングが大切です。子どもが成長すれば、なぜあのときにそう言われたのか、わかるときが来るはずです。(P162)

 

確かに、ダメなものは、だめ!と叱ることも大切かもしれません。

ですが、そういうときって、どんなとき?

疑問がむくむくわいてきたのです。

また、私は、どんな小さい子でも、ダメの理由をちゃんと伝えないな、と思ったのです。

ダメなものは、ダメって言うべきときって?

いろいろ考えると、究極なところにいっちゃいました。

それは、

・人を傷つけること

・自分の命が危険にさらされること

のふたつです。

でも、これも説明できるかな。

説明しないということ

もしかすると、「ダメなものはダメ」というのは、相手が理解、納得するような理由を説明できない場合において、必要なことなのかもしれません。

個人的には、どんな小さな子でも、説明すれば伝わると思っています。

また、説明しないで、頭ごなしに「ダメなものはダメ」と言われたら、嫌ですよね。

なんか、相手を尊重する気持ちに欠けている気もしますし。

ですので、説明するよう心掛けています。

 

ですが、

そもそも、理由を伝えても子どもが、理解して、納得しているかは、定かではありません。

説明していること自体が、自己満足、という可能性もあるのです・・・

しつけるより意欲を育てる!?

なんだか、いろいろ堂々巡りになってきたところ、この本のおかげで、視点が変わりました。

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「やすらぎ子育てアドバイス―こころの名医が教える 「自分が好き、親が好き」な子は必ず伸びる!」

佐々木 正美著

最近、「家庭の中で『ダメなことはダメ』というしつけがなされていないことが問題」と提唱する人もいますが、そうではないのです。「そうしよう」「そうしたい」という意欲を育てられていないのです。(P80)

例えば、規則を守ることも、叱られる、罰があるから守るのではなく、

規則を守ることに誇りを感じるから守る、ようにすることが大切だとういうことです。

確かにそうですよね。

例えば、道にごみを捨てることはダメ、と母親から育てられた子どもでも、母親が見ているときは、捨てないでしょうが、誰も見ていないところでは、捨てるかもしれません。

そこには、ごみを持ち帰ると道がきれいで気持ちがいいから、そうしよう、という気持ちはないんですよね。

自らしよう、したい!と思う気持ち、とっても大切だな、と改めて感じました。

そして、そのような気持ちを育てることこそが、大人の役割なのかもしれません。

今後は、それを意識して関わっていきたいと思います。

 

 

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