toggle
2019-04-10

【100人インタビュープロジェクトVol.20】託児所を経営後、ベビーシッターに転身された 関野紅子さん

こんにちは。
ベビーシッター・個別訪問型保育研究家の参納(さんのう)です。

100人インタビュープロジェクト20人目は、
託児所を経営後、ベビーシッターに転身された
関野紅子さん

とってもバイタリティがあり、愛溢れる方なんです。

託児所を経営されていたというご経験についても、いろいろ伺えました!

今の働き方を教えてください

週5日ベビーシッターとして働かれているそうです。

その他、シングルマザーのシェアハウス マナハウスで木曜日の夕食作りを担当されているとのこと、
紅子さんは、お料理がとっても、上手なんです~。

その他、新しくママと子どもたちの居場所を立ち上げられる会社のアドバイザーとしても関わられているそうです。

今までの働き方を教えてください。

「幼稚園、保育園に勤めていました。
新卒の時、最初、40人くらいのクラスを一人担任で任されました。
このときは、「今日、この子と話していない、見ていなかった」と反省することが多かったんです。」

集団保育に疑問を持つことが多かったと語る紅子さん。
家庭の事情、個人的事情で、一旦は退職し、会社勤めを18年されていたそうです。

52歳のときに、渋谷で託児所を開きました。
子どもが不登校になった時期でもあり、いくつになっても、やりたいと思ったら何でもできるよ、というのを見せたかったんです。」

すごいバイタリティ―ですよね。
そこから10年間、託児所を経営されたそうです。

子どもとママたちを献身的にサポートされていた紅子さん。
お迎えにきたママたちにご飯をふるまうこともあったそうです。

ママたちに余裕を持ってほしかった、と語る紅子さん。
託児所が我が家、紅子さんが、お母さんのような存在だっだんでしょうね。

なぜ、ベビーシッターをしようと思ったのですか?

「貯金を崩しながら託児所をやってきたけれど、底をつきてしまったので、自分ひとりでできること、としてベビーシッターを始めました。」

託児所時代は、保育士さんたちを雇用しなくてはならないけれど、ベビーシッターは、一人でできますものね。
やはり、子どもと関わるお仕事。
本当に、ママと子どもたちをサポートしたいというお気持ちが強いのだな、と思いました。

ベビーシッターをされていて、あったらいいな、と思うものはありますか?

「もともと託児所時代のお客さん、紹介してくださるお客さんが多いです。
私の都合に合わせてくれるお客様が多く、感謝しています。
でも、一人だとすべてに応えられないこともあり。

連携ができるパートナーがいたらいいな、と思います。
お互いフリーランスで、信頼関係が築けている方々とお互い仕事を回し合えるといいな、と思います。」

フリーランスでされている方から、同じような話を聞くことがあります。
同じマッチングサイトを利用している人同士だと、スムーズに紹介しあえる、という話も聞いたことがあります。

確かに一人で働いていると、万が一のときにサポートしてくれる人がいると安心なんですよね。
フリーランスの人同士が協力し合える関係性を作れるといいな、と思います。

一番思い出深いエピソードは、何ですか?

「全部が鮮明に浮かんでくる。」
とおっしゃる紅子さん。

託児所時代の思い出も鮮明に浮かんでこられるそうです。

先日、託児所を始めたばかりのときの子どもが声をかけてくれたそうです。
今年、専門学校に入ったとのこと。
お母さんに「あの時、預かってもらえあかったら、どうなっていたかと思っています」と言われたそうです。

また、フェイスブックで、お母さんたちとつながることができので、子どもたちの成長過程を感じることができるのも嬉しいそうです。

「渋谷という場所柄、自由業で夜働いている人が多かったです。
いろんな職業の選択肢を勉強させられました。」

いろんな方と関わってこられたご経験が今のベビーシッターにも生かされているのでしょう。

一番悩んだエピソードは、何ですか?

「託児所時代は、経営が大変でした。
でも、なんとかなるわ、と思っていた。
”あしたは、あしたの風が吹く”という生き方をしていたからかもしれません。」

そう思うようになられたのは、お父様からの言葉があったからだそうです。

紅子さんが、進路のことでお父様に相談されたとき、

「こっちに行けば幸せになる、とアドバイスにできるけど、それを言うと、レールをひくことになるから、好きなように生きて行ったらいい。
もし、道をはずしそうになったら、俺が引き戻してあげる」

と言われたそうです。
素敵な言葉ですよね。
深い愛を感じます。

いつでも、戻る場所がある、守ってくれる人がいる安心感は、困難に立ち向かう勇気をくれますね。

将来の夢は何ですか?

渋谷に、いつでもウェルカム、という場所を作りたいです。
託児所、サロンのような、ひとり親も、地方の方も気軽に泊まれたり。
みんな集まって、わいわいできたり。
いろんな年齢の人が関われたり。」

わくわくするお話です!!
異年齢の人が関われて、楽しめる、そんな場所、素敵です!!

これからベビーシッターを始めようと思っている保育士の方へメッセージをお願いします。

ベビーシッターは、保護者との信頼関係が一番です。
保護者の預けるお気持ち、ご要望をきくことが大切です。
保護者の信頼があれば、子どももシッターを信頼してくれます。」

信頼関係は、本当に大切ですよね。

「私は人間が好き、という方がいいと思います。
守秘義務は、大切です。
いろんな相談を受けるので、それは心の中にとどめておくようにしています。」

おうちに入らせてもらうので、見聞きすることもたくさんあります。
守秘義務、これは、絶対ですね!

まとめ

人生の大先輩である紅子さんのお話は、とても勉強になりました。
保育という枠を超え、家族をサポートするスタンスは、本当に尊敬します。

いろいろなご家庭のサポートされてこられたからこそ、できることがあるのだな、とも思いました。
ベビーシッターとは、何なのかを改めて考えさせてもらえました。

ベビーシッターのお仕事は、さまざまな働き方があります。
マッチングサイトが増えてきたなかで、どこも介さず、完全にフリーランスとして活動されるシッターさんは、とても貴重です。

そんな紅子さんのお話が、これからフリーランスで働きたいシッターさんの参考になれば嬉しいです。

「体が動く限り、ベビーシッターを続けたい」
と紅子さん。

紅子さんのように、このお仕事を本当に好きでいるシッターさんが増えるといいな、と思います。

関連記事