ある女の子の日記を書く理由に、感動!
ベビーシッター・個別訪問型保育研究家の参納(さんのう)です。
子どもたちの言葉には、いつも驚かされたり、笑わされたり、感動させられたりしています。
先日も、ある年長の女の子(Aちゃん)の言葉に感動させられました。
日記を書く理由
Aちゃんは、最近日記を書き始めたそうです。
絵日記ではなく、ノートに縦書きでひらがなで書いています。
これだけでも、すごいですよね。
でも、なんで日記を書き始めたのかしら?
お姉ちゃんたちの影響??と思ったのですが、聞いてみました。
私 「どうして、日記を書くことにしたの?」
Aちゃん「ずるいから」
私「ずるいって、誰が?」
Aちゃん「一年生」
なるほど、よく聞くと、4月生まれのAちゃんは、少しの差で1年生になった子たちが羨ましくて、「ずるい」と思ったのです。
だから、1年生の子たちがやっていることを同じようにやっているそうです。
この言葉、とても深く、そして、Aちゃんの意欲の高さを感じました。
勉強嫌い!という子がいるなか、こういう想いをする子がいることが嬉しく、感動したのです。
強い憧れは、成長の糧
私は、子どもたちと関わるうえで、その子の持っている憧れ、「こうなりたい」「こうしてみたい」などの意欲を観察するようにしています。
そして、そこを引き出し叶えられるような環境を作ろうと心が得けています。
なぜなら、成長は、その憧れ、意欲の先に成長があると思っています。
確かにある程度、強制されたとしても成長することがあるでしょう。
ですが、その成長の度合いは、雲泥の差なんです。
事例紹介
時々、「ひらがなを覚えさせてください」と保護者からリクエストいただくことがあります。
この場合、実は、子どもがどれだけ、ひらがなへの興味があるのか、読めるようになりたい!書けるようになりたい!などの憧れ、意欲がどのくらいあるかが、重要なんです。
無理に覚えさせるような教材を使うより、遊びの中で、興味を持ってもらうことが第一です。
そして、書いて、誰かにあげたい!などの意欲を引き出すのが第二ステップです。
意欲が高まったら、常にひらがなずくしの遊びなどをするのです。
ちなみに、集団とマンツーマンでは、多少異なります。
例えば、ここはひらがなを勉強するところ、という場所へ通うようになると、それだけでモチベーションが上がることもあります。
お友達に負けたくない、という気持ちも持ちやすいです。
大人も同じ
これって、大人も同じですよね。
上司から「これについて調べろ」と言われて興味のないものを調べるより、知りたくてたまらないものを調べるのとでは、集中力も異なるでしょう。
何事も、興味関心、憧れ、意欲って大切なんですよね。