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2020-05-08

保育所保育指針 ベビーシッターが知っておきたい3つのワード

こんにちは。
親子のハッピーライフを応援するベビーシッター研究家の参納(さんのう)です。

先日、ベビーシッターが、保育所保育指針を学ぶ理由を5つご紹介しました。

とはいえ、なかなか熟読は難しいもの。

そこで、知っておきたい3つのワードをご紹介します。

1.子どもの最善の利益

2.養護と教育の一体化

3.幼児期の終わりまでに育ってほしい「10の姿」

これらすべて、保育所保育指針の第1章に書かれています。

第1章解説付きでも、約70ページです。

ぜひ、読んでみてくださいね。

保育所保育指針解説は、こちら

では、一つずつ、見ていきましょう。

1.子どもの最善の利益

保育所保育指針

第1章総則

1 保育所保育に関する基本原則

(1)保育所の役割

ア 保育所は、児童福祉法(昭和 22 年法律第 164 号)第 39 条の規定に基づき、保育を必要とする子どもの保育を行い、その健全な心身の発達を図ることを目的とする児童福祉施設であり、入所する子どもの最善の利益を考慮し、その福祉を積極的に増進することに最もふさわしい生活の場でなければならない。

まず、一番初めに書かれていることです。

つまり、一番大切な基本原則であるということです。

保育所を訪問保育、ベビーシッターに変えて、読んでみててください。

子どもの最善の利益を考えるうえで、ぜひ、子どもの権利条約を読んでみましょう。

「子どもの権利条約」とは?

2.養護と教育の一体化

第1章 総則

2 養護に関する基本的事項

⑴ 養護の理念

保育における養護とは、子どもの生命の保持及び情緒の安定を図るために保育士等が行う援助や関わりであり、保育所における保育は、養護及び教育を一体的に行うことをその特性とするも のである。保育所における保育全体を通じて、養護に関するねらい及び内容を踏まえた保育が展開されなければならない。

保育所保育指針が平成29年に改訂されました。

この時、「養護」に関して、総則に記載されることになりました。

つまり、今まで以上に、「養護」が大切とされている、ということです。

3.幼児期の終わりまでに育ってほしい「10の姿」

保育所保育指針

第1章総則

4 幼児教育を行う施設として共有すべき事項
⑵ 幼児期の終わりまでに育ってほしい姿

次に示す「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」は、第2章に示すねらい及び内容に基づく保育活動全体を通して資質・能力が育まれている子どもの小学校就学時の具体的な姿であり、保育士等が指導を行う際に考慮するものである

ア 健康な心と体
保育所の生活の中で、充実感をもって自分のやりたいことに向かって心と体を十分に働かせ、見通しをもって行動し、自ら健康で安全な生活をつくり出すようになる。

イ 自立心
身近な環境に主体的に関わり様々な活動を楽しむ中で、しなければならないことを自覚し、自分の力で行うために考えたり、工夫したりしながら、諦めずにやり遂げることで達成感を味わい、自信をもって行動するようになる。

ウ 協同性
友達と関わる中で、互いの思いや考えなどを共有し、共通の目的の実現に向けて、考えたり、工夫したり、協力したりし、充実感をもってやり遂げるようになる。

エ 道徳性・規範意識の芽生え
友達と様々な体験を重ねる中で、してよいことや悪いことが分かり、自分の行動を振り返ったり、友達の気持ちに共感したりし、相手の立場に立って行動するようになる。また、きまりを守る必要性が分かり、自分の気持ちを調整し、友達と折り合いを付けながら、きまりをつくったり、守ったりするようになる。

オ 社会生活との関わり
家族を大切にしようとする気持ちをもつとともに、地域の身近な人と触れ合う中で、人との様々な関わり方に気付き、相手の気持ちを考えて関わり、自分が役に立つ喜びを感じ、地域に親しみをもつようになる。また、保育所内外の様々な環境に関わる中で、遊びや生活に必要な情報を取り入れ、情報に基づき判断したり、情報を伝え合ったり、活用したりするなど、情報を役立てながら活動するようになるとともに、公共の施設を大切に利用するなどして、社会とのつながりなどを意識するようになる。

カ 思考力の芽生え
身近な事象に積極的に関わる中で、物の性質や仕組みなどを感じ取ったり、気付いたりし、考えたり、予想したり、工夫したりするなど、多様な関わりを楽しむようになる。また、友達の様々な考えに触れる中で、自分と異なる考えがあることに気付き、自ら判断したり、考え直したりするなど、新しい考えを生み出す喜びを味わいながら、自分の考えをよりよいものにするようになる。

キ 自然との関わり・生命尊重
自然に触れて感動する体験を通して、自然の変化などを感じ取り、好奇心や探究心をもって考え言葉などで表現しながら、身近な事象への関心が高まるとともに、自然への愛情や畏敬の念をもつようになる。また、身近な動植物に心を動かされる中で、生命の不思議さや尊さに気付き、身近な動植物への接し方を考え、命あるものとしていたわり、大切にする気持ちをもって関わるようになる。

ク 数量や図形、標識や文字などへの関心・感覚
遊びや生活の中で、数量や図形、標識や文字などに親しむ体験を重ねたり、標識や文字の役割に気付いたりし、自らの必要感に基づきこれらを活用し、興味や関心、感覚をもつようになる。

ケ 言葉による伝え合い
保育士等や友達と心を通わせる中で、絵本や物語などに親しみながら、豊かな言葉や表現を身に付け、経験したことや考えたことなどを言葉で伝えたり、相手の話を注意して聞いたりし、言葉による伝え合いを楽しむようになる。

コ 豊かな感性と表現
心を動かす出来事などに触れ感性を働かせる中で、様々な素材の特徴や表現の仕方などに気付き、感じたことや考えたことを自分で表現したり、友達同士で表現する過程を楽しんだりし、表現する喜びを味わい、意欲をもつようになる。

これは、今回の改定で、加わった点などで、よく取り上げられるものです。

しかし、これだけを知っているだけでは、実は不十分なんです。

実は、他にも、月齢別に大切にしたい3視点などが存在します。

以前、大阪教育大学の小崎先生のマネジメント研修を受講させていただいたときに、いただいたレジュメに、とってもわかりやすい図があったので、それを参考に、作成させていただきました。

子どもたちの発達は、連続していくものです。

ぜひ、長いスパンでの発達を見通して、関わってみてください。

「すくすく子育て」幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿(1)

「すくすく子育て」幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿(2)親の関わり方

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