toggle
2019-03-11

【100人インタビュープロジェクトVol.10 後編】ベビーシッター×社会起業家の宮武直也さん

こんにちは。
ベビーシッター・個別訪問型保育研究家の参納(さんのう)です。

100人インタビュープロジェクト 10人目は、

ベビーシッター×社会起業家

宮武直也さん

見た目は、もこみちっぽくすらっとしたイケメンなんですが、静かに熱い方でした!

マルチに活躍され、大きな目標に向かって邁進する彼。

後編では、今後の展望について伺いました。

【100人インタビュープロジェクトVol.10 前編】ベビーシッター×社会起業家の宮武直也さん

今後、ベビーシッター業界は、どうなっていくと推測されますか?

「施設のよさとベビーシッターのよさを合体させた保育園があります。

それぞれのいいところどりをしたい、というニーズが出てくるのではないかと思います。
だんだんと、いろいろな業種とくっついていくのではないでしょうか。」

施設とベビーシッターの良さの融合は、いいですね。
ちなみに、宮武君が考えている一時預かりとベビーシッター、それぞれのメリット、デメリットは何だと思われますか?

自分が働く環境として考えた場合
一時預かりのメリットは、一度に多くの子どもを預かれるところです。
経営的視点でも、利用者数、受け入れ枠を拡大すればするほど売上を伸ばせます。

デメリットは、経済的、場所的などロスが点です。
これに対策として、定額プランを活用できればと思っています。

ベビーシッターのメリットは、人ありきなので、ロスが少ないことです。
デメリットとしては、時間給なので、収入の上限が決まってくる点です。」

預ける側として考えた場合
一時預かりの
メリットは、より広く、より柔軟に対応できることです。
病気、入院など、子どもがいると起こりうるイレギュラーなことに対応できます。
デメリットは、いつも同じ人ではない。
ですが、複数人いることで、誰か顔見知りがいる環境を作れます。
また、一時預かり専門施設が第1候補になれば、知っている環境だから、子どもにもストレスが少なくて済むでしょう。

ベビーシッターのメリットは、同じ人だから安心。
デメリットは、一人しかいないことです。
また、新しいお宅の場合、引継ぎに時間がかかる点もそうです。」

今は、一時預かり施設を作られるとのことですが、そもそものきっかけを教えてください。

「アフリカのある地域を舞台にした映画がきっかけです。
紛争地域にあるホテルの経営者が主人公の映画なんです。

なんで、紛争が起きるんだろう?と思いました。
日本では起きていないので、その違いは何かを考えたら、日本は、いっぱい勉強しているから起きないのかな、というところに行きついたんです。

そして、子どもに教育を提供できれば、いつかなくなるんでは?と思いました。
そのために施設を作りたいと思うようになりました。
施設を作るには、お金、名声、人脈も必要。日本で実績を作ってから、紛争地域に作ろうと考えています。

映画がきっかけだったんですね。
紛争をなくすために施設を作りたい、明確なビジョンをお持ちとのことで、彼の想いの原点を知ることができました。

宮武くんとは、何度もお話したことがありましたが、今回のインタビューのおかけで、より深く知ることができて、とても嬉しく思います。

今後、一時預かり施設を法制化されたいとのことですが、なぜ、そう思われたのですか?

「一番は、規制緩和です。

認可保育園に勤めたいたころ、一時預かりの問い合わせが毎日のようにありました。
ですが、お断りしている現状に、福祉施設なのに、なぜ断らなくてはならないのか、と疑問を持ちました。

そこで、通常の保育と一緒に行うことでの制約があるなら、専門の一時保育施設を作ればいいのでは?と思っています。」

ベビーシッターも一時預かりの要素を備えていますが、限界を感じられているとのこと。
保育園が一時預かりをすることも有効ですが、現場の先生たちに多くを求めすぎては、疲弊しかねないともお考えでした。

役割分担というイメージでしょうかね。
それぞれが連携し合いながら、専門的な分野に専念できると、さらに保育の質も向上していくことでしょう。

まとめ

ベビーシッターの良さを知る人が他の保育形態と融合させ、子育て家庭を支える保育形態が増えることは、とても嬉しいことです。
そして、保育の質が向上していくことも、いいですよね。

今、20代、30代の人たちの想いがどんどん形になって、花開くように、私も微力ながら、ベビーシッターの有効性を突きつめて研究していきたいな、と思いました。

関連記事