ベビーシッターと虐待
ベビーシッター・個別訪問型保育研究家の参納(さんのう)です。
みなさん、「虐待」と聞くと、どんなイメージをお持ちですか?
何か特別なこと。
身近に起こる可能性が低いもの
とどこかで思っていませんか?
以前の私も同じです。
私も、虐待って、家庭に何か問題があるから起こる、というように思っているところがありました。
例えばベビーシッターを頼む家は、ある程度の経済力のある家なので、虐待をするような保護者はいない、という思い込みを持っているケースも多いのです。
それって、本当?
ですが、それって、本当でしょうか?
虐待って、特別な大人だけがすることなのでしょうか?
いいえ、誰もが虐待の加害者になり得ることなのです。
虐待とは、「SOS」
以前、東京都の保育者向け研修で、「虐待とは、SOS」という言葉を聞きました。
なるほど、そう思うと虐待をしてしまった保護者や大人を責めるのではなく、サポートしよう、という視点でとらえられます。
最近は、厚生労働省も虐待を防止しようと、さまざまな取り組みをしています。
その中に
「児童虐待かもと思ったらすぐにお電話ください。189(いちはやく)」
という啓もう活動があります。
(厚生労働省のポスターから抜粋)
これが功を奏してか、虐待の発見件数が年々増えています。
虐待についての意識が芽生えてきているということでしょう。
ですが、虐待に遭遇する割合は、かなり低いです。
ここでいう虐待は、命に危険が及ぶかもしれない危険な状況を指しています。
ただ、世の中には、虐待にエスカレートする可能性がある小さな出来事は、たくさん起こっているのではないでしょうか?
つまり、
SOSを発信している保護者がたくさんいるのではないでしょうか?
身近に感じることがスタート
虐待をしてしまう原因は、様々あると思うのですが、
その一つに「子どもに寛容ではない社会」があげられると思うのです。
そのことがわかる動画があるので、ぜひ見ていただきたいです!
周りの人が、子どもたちを一緒に見守っていく、そんな優しい視線だけでも、子育て中の保護者を追い詰めなくて済むんですよね。
保護者が追い詰められなくなれば、子どもへの虐待が減るでしょう。
子どもも、保護者も周りの人もみんなHappy
そんな社会になるのではなでしょうか?
私ができることは・・・
困っている親子を見たら、そっと笑顔で声をかけてみようと思います♪