ベビーシッターは、いつからあるの?
ベビーシッター・個別訪問型保育研究家の参納(さんのう)です。
最近、Twitterに時々、ツイートしております。
https://twitter.com/firstwalk_hatsu
そして、#ベビーシッターでいろいろな人のツイート見ていて、あることに気づきました。
ベビーシッターに対する世の中のイメージ
それは、子守り です。
親戚の子や、近所の子をみたことを「ベビーシッターやった」とツイートしている人が多いんです。
また、犬など動物が子どもと関わっていることをベビーシッターしている、と写真を載せている人がいるケースも多いんです。
なるほど、ベビーシッター=子守り
これが、世の中のイメージなんだな、と感じました。
日本におけるベビーシッターの成り立ち(時代背景)
1974年に児童福祉法が制定
これにより、保育所が設置されるようようになりました。
これ以前は、家庭を訪問して行われる個別訪問が自然と行われいたのです。
1960年代の高度経済成長期に働く女性が増えたことで、保育所ができます。
ですが、保育所ができた後、保育所制度を保管する仕組みが必要とされるようになりました。
日本におけるベビーシッターの歴史
1960年代 家政婦紹介所が家事の一環として保育を行うようになる
1970年代 保育者としてのベビーシッターを紹介する専門の事業者ができる
1980年代 ベビーシッター事業が増加
ここ数年マッチングサイトが増加し、フリーランスのベビーシッターも増えてきました。
この歴史をみると、日本のベビーシッターは、単なる子守りではなく、専門職として誕生したことがわかるでしょう。
ベビーシッターの現状
ベビーシッターと聞くと、海外のもの、というイメージが強いようです。
映画や海外ドラマに出てくる、学生のバイトというイメージを持たれる方が多いです。
確かにアメリカなどでは、12歳未満の子どもを一人で置いておくと、つかまっちゃいます。
ですので、とにかく誰かがいなくてはならないのです。
ですが、日本ではそのような法律はありません。
ですので、留守番ができない子どもを見ていてもらう、というケースが多いかもしれません。
しかし、単に子どもをみていてもらう、という方と教育的な何かを求める方もいらっしゃいます。
保護者の意識もさまざまです。
一方、ベビーシッター側も、子どもが好きで楽しく過ごす、という意識の方と、プロ意識をもって、子どもの成長をサポートしている方とさまざまです。
個人的には、どちらでもいいのですが、混在していて、わかりにくい点を改善できると、さらに利用しやすい社会になるのではないか、と考えています。
ベビーシッターの今後
ベビーシッターは、主に私的契約のものが多いのが現状です。
ですが、2015年の子ども・子育て支援法で、居宅訪問型事業というものがスタートしました。
いわゆる認可のベビーシッター(訪問型保育)です。
現在は、主に待機児童問題解消、集団保育ができない障害のある子どもを対象に行われています。
認可のベビーシッターができた、ということは、歴史的にみて、かなり画期的なことではないでしょうか?
認可のものが始まったことで、さらに安全面や体制、保育者のスキルなどが改めて見直されてくると思います。
これは、より安心、安全にベビーシッターを利用できる社会への大きな一歩だと思います。
私も少しでも、そんな社会を作るべく邁進してまいりたいと思います。