言葉を交わさなくても、子ども同士で育つ
こんにちは。
ベビーシッター・個別訪問型保育研究家の参納(さんのう)です。
ベビーシッターは、基本的にマンツーマンです。
そうすると、お友達と過ごすことがないことを懸念点と上げられることがあります。
確かに、子どもは、子ども同士の関わりの中で学ぶことが多くあります。
ですが、言葉を交わさなくても、それって、できることなんだな、と思う出来事がありました。
隣の子が・・・
3歳の女の子Cちゃんと公園に散歩に出かけました。
ブランコを楽しんでいると、隣のブランコに、同じくらいの女の子が乗りました。
Cちゃんは、その女の子が気になる様子で、じーっと見ています。
その女の子、最初は座ってこいでいたのですが、そのうち、立ちこぎを始めたのです。
すると、Cちゃんが
「立つ」
と言ったのです。
そして、私は、ブランコの上に立てるようサポートしました。
すると、
「怖い・・・」
とのことで、座って乗ることに。
ナイスチャレンジ
何気ないやりとりのようですが、Cちゃんにとっては、大きなチャレンジだったのです。
(保護者の方にお伝えすると、今まで立ちこぎをしたことがなかったそうです)
一人で乗っていては、立つことにチャレンジしたいと思うことはなかったでしょう。
ですが、たまたま同じ時間にブランコに乗っていた同じくらいの年の女の子が立ちこぎをしていて、
”私も、やってみたいな~”
と思ったのでしょう。
この思いって、とても素晴らしいことですよね。
成長は、憧れの先にあるもの
私は、憧れの先に成長がある、と思っています。
それは、同じくらいの年齢の女の子という、人的環境との相互作用から生まれたものです。
この人的環境は、他の環境要因よりも大きく成長を促してくれると思います。
ですので、子どもは、子どもで育つ、という表現につながっていると思われます。
この人的環境は、一緒に活動をすることにより相互作用が生まれるようにイメージされやすいです。
ですが、実は、そうでもないんですよね。
今回の事例が、そのことを改めて教えてくれました。
言葉を交わさなくても、一緒に活動しなくても、同じ空間で過ごすことも、大きな影響を及ぼしているのです。
ですので、ベビーシッターを頼んでいても、積極的に公園、児童館などへ行くことで、たくさんの人的環境に触れることができるのです。
もし、ベビーシッターをそういう観点で懸念であると感じられる方がいらっしゃったら、そうでもないな、ということを知っていただければな、と思っています。