「自分の身を守るこどができる子ども」にするための3つのポイント
ベビーシッター・個別訪問型保育研究家の参納(さんのう)です。
新学期がスタートして約1週間経ちましたね。
みなさん、いかがお過ごしでしょうか?
赤ちゃんだった子が、あっという間に小学校入学!
そんなご家庭もあるのではないでしょうか?
小学生になると、学校も習い事も一人で行けるようになっていきます。
さて、子どもの死亡原因で、どの年齢でも上位にランキングするもの、
何かご存知でしょうか?
「不慮の事故」
実は、年齢が高くなるほど、上位になってくるんです。
行動範囲が広くなり、大人の目が離れ、子どもだけで行動することが
増えることも要因の一つでしょう。
いつまでも大人が守ってあげるのは、限界があります。
だからこそ、自分の身を守るための知識、習慣をつけてもらいたいもの。
日頃からできる安全教育
そこで、日頃ベビーシッターとして子どもたちの送迎、戸外遊びをするなかで心掛けている3つのポイントをご紹介します。
1.「命は大切にする」ということを伝えること。
ケガをしたり、死んでしまったらどれだけの人が悲しむかを伝えて、命を大切にする意識を持てるようにします。
2.子どもの発達に合わせて「ルール」などを伝えることです。
子どもの発達に合わせた伝え方をすることです。
要するに、伝わる伝え方をすること。
急に飛び出そうとした子どもに「危ない!」「飛び出さないの!」と言ったとします。
ですが、幼児は、抽象的な言葉だけでは理解できないのです。
ですので、子どもの年齢に合わせて説明をしてあげることが大切です。
例えば2歳の子どもであれば、
「車は急に止まれないから、飛び出すと車とごっつんこして、血がいっぱい出て痛いんだよ。
そして、病院に行かなくちゃいけなけなくなるの。」
と説明してあげるのです。
そして、繰り返し伝えること。
根気がいりますが、これも大切なポイントです!
3.先のことを考える訓練を!
小学生くらいになれば、自分の行動がどういう結果になるのかを考えさせるようにします。
例えば、ブランコで立ちこぎをしながら、ジャンプをして飛び降りたらどうなるか、
などです。
運良く着地できればいいですが、ブランコの周りを囲むフェンスに頭をぶつけてしまうこともあります。
この繰り返しにより、考えて行動することができるようになります。
番外編
私は、普段子どもを叱ることは、ほとんどありません。
ですが、命を危険にさらす行動をしたら、しっかりと叱るようにしています。
叱るというより、真剣な表情で伝える、というほうがしっくりくるかもしれません。
いつも、叱らない人に、真剣な顔で言われると、子どもの表情も真剣になり、聞く耳を持ってくれます。
そして、本当に、「これはいけないことなんだ。」と伝わりやすいのです。
実は、普段から、がみがみ叱っていると、いつものこと、と聞き流されてしまいがちです。
このメリハリが大切なんですよね。
まとめ
このように、自分の身を守ることができるように伝えることで、不慮の事故も減ります。
さらに、命を大切にすること、自分を大切にすることにもつながっていきます。
自分を大切にすることで、他人を大切にすることもできるようになるでしょう。
子どもたちには、自分も他人も大切にできる大人になってもらいたいな、と思います。