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2017-06-05

ベビーシッターって、本当に安全?【動画あり】

ベビーシッター・個別訪問型保育研究家の参納(さんのう)です。

数年前の事件の影響もあり、ベビーシッターって、怖い

本当に安全?

という質問をいただきます。

届出が義務付けられました!

2016年4月から個人、法人に限らず、都道府県知事などへの届出が義務付けられました。

詳しいことは、こちらをご覧下さい。

届出内容は?

私も、会社として東京都へ届出をしております。

提出したのは、

ア 別記第1号様式 認可外保育施設設置届
イ 事業調書1
ウ 保育従事者に有資格者がいる場合は保育士証等の写し
エ 損害賠償責任保険に加入している場合は保険会社との契約書類
オ 事業パンフレット、しおり等
※ウからオは該当の書類がある場合に提出してください。

(東京都福祉保健局 HPより抜粋)

実は、認可外保育施設用の書式なので、とても書きづらいんです。。

ベビーシッターは、施設ではなく、訪問型なので。

 

1度届け出たあとは、毎年10月に運営状況の報告が義務付けられています。

上の※ウからオは該当の書類がある場合に提出してください。

が気になるところなんです。

保険加入が該当した場合にのみ提出すればいい、という意味なんです。

実際、保険に加入しているかどうかの記載はあります。

ですが、未加入でも、届出は、受理されるそうです。

(東京都で個人でされているのに未加入で、届出済みの方がいらっしゃいました)

これで本当に安全と言えるのか?

疑問に持たれた方もいらっしゃるかもしれません。

横浜市のように、保険加入促進のため、補助を出している自治体もあります。

安全性を確保するために、保険加入が必要と判断しているからでしょう。

また、川崎市では、健康診断書類の提出も求められます。

マンツーマンでの保育ですので、保育中に体調不良になったら、子どもの

安全を守れませんものね。

安全への意識が高い自治体だと思います。

なぜ、自治体によって、こんなに違うの?

この届出制の管轄は、厚生労働省の保育課です。

電話をして聞いてみました。

厚労省からは、各自治体に届出制についての通達をしているが、それに自治体が

独自に上乗せしても構わないことになっているからだそうです。

保険加入は、最低限の基準には入っていなさそうでした。

(さまざまな法令を見てみないとわからないので、すぐには答えられない、

とのことでした。ですので、はっきりしたことが断定できませんが)

ベビーシッター利用に関するガイドライン

厚生労働省から「ベビーシッターなどを利用するときの留意点」

というものが出されています。

これ、ご存知でしたか?

シッターを使ってみよう、と思われた方は、一度読んでみてくださいね。

 

保険に関しての記述は、6番目にあります。

6.保険の確認を

 万が一の事故に備えて、保険に加入しているか確認しましょう。

(ベビーシッターなどを利用するときの留意点 より抜粋)

保険に加入しているかを確認しましょう。

とあります。

そもそも、保険は、重要?

上の記述にもありましたが、「万が一の事故に備える」ものなんですよね。

オーストラリアでベビーシッターをしていた友人に聞いたところ、保険加入について

さほど重要視されていないようでした。(入っていないのが普通だとか)

 

保育施設、ベビーシッターなどが加入するのは、施設賠償保険が一般的のようです。

保険に加入していることで、シッターの過失による事故の場合、治療費などをお支払いできます。

万が一、死亡したときもお金をお支払いできます。

物を壊したときも、弁償ができます。

(加入している保険によって、保証内容、金額が異なります。)

 

しかし、加入するために、保険料を支払わなくてはなりません。

個人のシッターさんにとっては、年間何時間働けるかわからないのに、一定の保険料を払うことが

厳しい、という方もいらっしゃるでしょう。

また、親御さんにとっては、保険に入ってない分、安くしてくれるなら、そのほうがいい、

という方もいらっしゃるようです。

万が一、というのはそうそう起こるものではありません。

私も、個人でシッターをしてから10年経ちますが、一度も保険を使ったことは

ありません。

ですが、大切な命を預かるうえで、最悪の状況を考えながら、防ぐための勉強をしたり、

保険に加入して備えるることは大切だと思っています。

親御さんの最大の願い

子どもを預ける際、見送ったときと同じように元気でいてくれることを望んでいる、と

聞いたことがあります。

確かにそうですよね。

プラス、子どもが楽しくあそび、いろいろなことを学んで成長してくれていると、

更に嬉しい!といったところでしょうか。

そういうことを考えて、安全なシッティングを考えていくことが重要なのでしょう。

一律、保険に入っているから安全、

そうとも言えないですよね。

預かるシッターが、正しい知識を学ぶことも大切でしょう。

まとめ ~どんな人が安全か?

こんな人が安全なのではないか?と私なりに5つにまとめてみました。

1.子どもの発達段階をしっかり把握している人

(発達段階を知ることは、子どもの安全を守るために、最低限必要なことでしょう。

知っていることで、対処できることがたくさんあります。)

2.危機管理を常に考えている人

(危険な場所、もの、行動を知っていて、そのための対処法も学んでいるから)

3.シッティング中、視野を広く、俯瞰してみられる人

(周りの安全性にいつも配慮することができるから)

4.経験豊富な人

(1-3は、経験により更にできるようになるから)

5.誠実な人

(些細なことでも、共有してくれる誠実さは、大切です)

 

決して、資格を持っているから、ではないと思っています。

確かに資格を持っているということは、子どもについて学んでいる証拠になりますが。

何があれば、安全なのか、人それぞれ異なるかもしれません。

シッターをお願いする親御さんが、ここなら!この人なら!

そういう人に出会ってもらえることが一番だと思います。

 

 

 

 

 

 

 

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