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2019-03-08

【100人インタビュープロジェクトVol.9】ベビーシッターを経て、保育園に戻ったムンタ隊長さん

こんにちは。
ベビーシッター・個別訪問型保育研究家の参納(さんのう)です。

100人インタビュープロジェクト 9人目は、

ベビーシッターを経て、保育園に戻った保育士ムンタ隊長さん

@muntanote

パパさんでもあります。

Twitterでご縁をいただき、いつも投稿を楽しく拝見しておりました。
最初は、マッチングサイトを利用してベビーシッターをされていました。
その後、保育園に戻られたとのこと。

なぜ、ベビーシッターを経て、保育園に戻られたのか?
とても気になって、いろいろ教えていただきました。

今回は、メッセージでのインタビューでしたので、回答は、ムンタ隊長さんのお言葉のままです。
ただし、マッチングサイト名は、伏せさせていただきました。

なぜ、ベビーシッターになられたのですか?

保育士の時に、喧嘩の仲裁に入った際、子どもの話を聞いてたら「まだ、仲直りできてないの?」という他の保育士の言葉。
私の場合「仲直りさせること」が目的ではなく、その子たちが互いに「どう思ってるか」を聞き、その子たちなりの解決方法を探したかった。しかし、それは保育の中では必ずしも出来る事でもない(クラス運営もあるので)。
そこから、個々をもっと丁寧に見られる環境で働きたいなと感じる。

同時に保護者対応も(変な言い方)楽しく思い始める。
しかし、じっくり話を聞いたりするには、人数が多かったり保育中なので難しい。
もっと、保護者支援もしていきたいと思った。

その時に「ベビーシッター」を個人で好きな時間で出来るサービス(マッチングサイト)があることを知り、移行を考えた。
(あとは、時間も遅くなりがちになり、家族との時間や関係も良くなかったので「好きな時間」にできるという魅力があった)

なぜ、保育園に戻られたのですか?

ベビーシッターで個々を見るのも、よい勉強になったし楽しかった。(長時間になると疲れたが)

しかし、何かが足りないなと気づく。
その時に息子の保育参加(参観)に出て、集団保育の楽しさを再び感じた
という理由が1つ。

もう1つは
ベビーシッターだけでは中々収入の目処が立たない(育児もあったので、9-17時と需要がある時間から外れてたこともあり)。
その時に「保育士支援」の関係の仕事もしていきたいと感じた。
と言っても、自分1人でできる事は限られてる。なら、保育園勤務に戻り、「主任」という立場になり、「保育士支援」(まずはその職場の保育士を対象に)を考える。なので、現在は「主任」ポジションと「働き方」の1つとして「時短勤務(9時間拘束ではなく)」の2つを合わせて、自分の経験を作っている最中。

時短とは言っても(9-17時)ですが。
平日、いるかいないかわからない園長ではなく(笑)
平日9-17時はいる「主任」を目指し、後に主任が不在でも回る環境作りも目指していってます。

マッチングサイトを利用して活動された感想と辞めた理由を教えてください。

保育士資格を活かして役立ちたい!と思ってたが、正直、登録していたマッチングサイトのベビーシッターは「何でも屋を目指してる?」という所と、保育士だから活かせられる!という表向きがイマイチ…という所で少しずつ冷めていった部分があります。

そこで、自分なりの保育士以外の特技があれば良かったのでしょうが、探せなかった。というのもあります。

後は、登録していたマッチングサイトから本社の仕事はどうですか?という提案(もちろん、審査ありです)があり、応募したのですが、落ちました(笑)
ちょうど、保育士支援を考えてた最中だったので「潜在保育士をマッチングサイトに呼び、保育士の働き方と保護者支援を!」と提案したのですが、会社の方針とは違ったのかな??となりました。

好きな時間、基本は個人事業という部分は良かったのですが、「保育士として役立ちたい」だけでは少し不十分なのと、それだけだと自分の進むべき道が分からなくなってしまったという理由で「辞める」という選択をしました。

副業で…と考えましたが、今は目覚すポジションがあるので。というのも辞めた理由です。

後で知ったことですが「保育士として!」なら、100%有資格者のマッチングサイトを最初から知ってたら、少し違ってたのかな?とも感じました。

まとめ

ムンタ隊長さんの率直なお話、とても参考になりました。
そして、男性が、平日の日中のみシッターとして働く、という働き方について考えさせられました。

保育の専門性

ベビーシッターは、保育と育児の間のようなことろが強いんですよね。
シッティング場所が、保育園という決められた場所ではなく、子どもの家、地域など既存の場所である点が、育児と同じ感覚にとらえられやすいのかもしれません。

例えば、お昼寝中は、ママにとって、家事ができる貴重な時間。
だから、シッターさんにもやってほしい、と思われる、などです。

ですので、保育の専門性を求められるケースだけではないのが実情です。
まだまだ、家事代行的に思われるケースも多いです。

ただ、包括的に家族をサポートできるところが、ベビーシッターの良さでもあります。
そういう意味では、ベビーシッターは、保育の専門性だけでなく、心理学、コミュニケーションスキルなど多岐にわたった技術を求められるのです。

平日の日中のお仕事

ベビーシッターのニーズが9:00-17:00だと少ないのも現状です。
保育園ではカバーしきれない隙間産業的なところはいなめません。

最近は、居宅訪問型保育、東京都のベビーシッター利用料補助事業などにより、平日8時間くらいのお仕事ができる人も増えてきているようです。
ですので、正社員のベビーシッターさんもいるんですよね。

ベビーシッター業界、盛り上がってきている、そんな印象です。
これが、待機児童問題解消だけではなく、自宅での保育の有効性が証明され、保護者が保育園と同じように選べる時代になるといいな~と思うのです。

保育士の働き方

保育士は、保育園で働くのが一般的、そんな時代から、自由な働き方を体現する保育士さんが増えてきています。

選択肢が増えることはいいのですが、実は、どれが自分にあっているのか、保育といっても、それを通して何をやりたいのかが見えていないと、迷うだけだったりするんですよね。

そんなとき、実際にやってみたからわかることって、本当に多いと思うんです。

ムンタ隊長さんも、ベビーシッターをされたからこそ、新しい目標、夢ができたとのこと。

本当に素晴らしいですよね。

やはり、百聞は一見に如かず ですね。

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