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2019-02-13

【100人インタビュープロジェクトVol.5 後編】オペア経験者 盛田朋美さん

こんにちは。
ベビーシッター・個別訪問型保育研究家の参納(さんのう)です。

100人インタビュープロジェクト 5人目は、

オペア経験者の盛田朋美さん。

現在は、緊急24時間保育園に勤務されています。

前編は、盛田さんのオペアの経験を中心に伺いました。

【100人インタビュープロジェクトVol.5 前編】オペア経験者 盛田朋美さん 

後編では、日米のベビーシッター事情についてまとめていきたいと思います。

日米のベビーシッターについて

ベビーシッターや子育て支援をされたいとのことですが、日本でのベビーシッターのイメージは、どのようなものですか?

「日本でのベビーシッターはまだまだメジャーではなく、利用している人が少ないイメージです。」

将来、ベビーシッターをされたいとのことですが、されるにあたって何が必要だと思われますか?

「自分のウリを見せられるようにしておいたほうがいいかな、と思っています。
スキルを上げてから、はじめたいです。

今のウリは、ピアノが得意。簡単な英語が使える、離乳食、食事を作ったりもするできること。
24時間みているので、日中以外の生活リズムを理解していることです。」

新卒から緊急保育園に勤務だったそうです。

緊急での経験は、ベビーシッターのやりやすさにつながっていると考えられていました。

確かにベビーシッターは、24時間のサポート。今のご経験は、とても貴重だと思います。

アメリカでのベビーシッター事情をどう感じられましたか?

「アメリカは、日本より1っ歩先をいっている感じです。
ママが働いていることは当たり前。

公園などでもベビーシッターと遊びに来ている子どもは沢山いました。
両親がデートに行く時間だけシッターを頼んだり、頼む仕事も幅広く、利用者もシッター側も柔軟に対応している印象があります。

「いい使い方をすれば、ベビーシッターは、ママが抱え込まなくていいツール。
ただ、中には、オペアに丸投げの家庭もあるそうです。」

そうなると、親の愛を一生懸命求める姿も見られたそうです。

なんとも、切なくなりますね。

やはり、親の愛をたくさん感じられることは、子どもにとって大切なことなんですよね。
ちなみに、長時間一緒にいるから、愛を感じられるわけではない、ということです。

子どもたちを見守り、存在を受け入れ、認めてあげることが大切なのでしょう。

呼び方は、何が多いんですか?

「ナニーやベビーシッター。
オペア、住み込みナニー。」

認識の差は、ないそうです。

カリスマシッター(教育シッター)のような人もいるそうです。

ベビーシッター会社のようなものって、あるんですか?

「ベビーシッターは、個人事業主です。
エージェントは、あまりないと思います。」

やっぱり、家には監視カメラってあるんですか?

ドラマや映画では、だいたいカメラありますよね。
ちなみに、ベビーシッターが主人公の映画「私がクマにきれた理由」では
クマの目がカメラになっていたのです・・・

「オペアはエージェントによって、監視カメラが禁止されています。」

ただ、だまってカメラを設置されていることもあるのだとか。
それは嫌ですよね。

最近、日本でも、カメラの設置が増えてきたようですが、保護者というより、シッター側を守るためにあるような印象があります。

盛田さんが今後、されたい子育て支援は、具体的にどのようなことですか?

「働いていない保護者でも、2〜3時間だけ用事があったりちょっと休みたい時もあるけど、近くに気軽に頼れる人がいない事が多いと感じるので、身構えずに気軽に預けられる場所が作れればいいなと思います。

将来自分の子どもができてから、自分の子どもプラス2〜3人なら見られる保育力はあるので、このように柔軟な保育サービスを提供できるようにしたいです。

また、集団活動も時々は経験させたいので、同じようにベビーシッターをしている人同士でコミュニティを作って、待ち合わせして公園でまとまって遊ぶ機会を作ったり、情報交換をする機会も作っていきたいです。」

今、緊急24時間保育園に勤務されているのも、将来のためだそうです。
勤務先で、いろいろな事例の子どもたちに出逢え、学べることも多いのだとか。

様々な家庭環境の子どもたちが増えてきています。
子どもだけどサポートする、ということに限界があるのも現実です。
家族を包括的にサポートすることが、今後さらに求められてくると思います。

盛田さんのように、経験豊富な方がベビーシッターをされることで、より家族のニーズに応えられそうだな、と思いました。

まとめ

オペアは、子どもに預ける抵抗感のない国だけものなのだろうな~、そんな気がしたのですが、ネットで調べていると、日本でも、オペアをお願いすることができるそうです。

このあたりについても、ぜひ取材させてもらいたいな、と思っています。

もし、日本で、オペアを受け入れていらっしゃる方をご存じでしたら、ご紹介くださいませ。

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