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2019-01-11

トランプの新たな楽しみ方

こんにちは。
ベビーシッター・個別訪問型保育研究家の参納(さんのう)です。

先日、トランプデビューしたばかりの3歳(もうすぐ4歳)の男の子と神経衰弱をしました。
彼は、記憶力がとてもいいんです!

七ならべ

そんな彼に新しいトランプのゲームをやってみよう!と提案しました。

あまり複雑ではなく、数字やマークを覚えられるゲームがいいな~、と思ったので、七ならべにしました。

というのも、神経衰弱をやっているときの彼の行動が特徴的だったからです。

ペアのカードを見つけて、自分の場所に置くとき、2枚セットで置くのではなく、同じマークごとに並べていたのです。

また、絵柄の「J,Q,K」がとっても気になるようで、

「これ、だれ?」や
「持ってるの、違うね~」
などと言っていたのです。

ということで、マークに興味もあるし、数字の概念もしっかりあるので、七ならべは、できるだろう、という仮説のもと、提案したのです

七並べは、カードを置くには、7の隣には、6と8が置ける、と理解していなければなりません。
また、マークが同じところにしか置けないことも理解している必要があります。

並べよう!

まずは、彼一人で並べることをやってみました。

その中で、ルールを段階的に理解できるような声かけを試みました。

私 「7のお隣の8は持ってる?」

彼 「あった!」

私 「同じマークの横に並べてね」

彼が並べる

私 「できた!ハートの8。次は、何がおけるかな?」

彼 「(他のマークの8を持ってきて)これ?」

私 「おけるね!同じマークの横に並べてね」

彼が並べる

私 「できた!スペードの8。次に何がおけるかな?」

この繰り返しをします。

普段から、数を1,2,3・・・と数えているため、7,8・・・と数が増えていくカードを並べました。
終わったら、6.5.4・・・と数が減っていくカードを並べるていきます。

次のステップ

並べる、というルールをなんとなく理解してくれた彼。
今度は、私と交互に並べていくことにしました。

これにより、彼が持っているカードは、半分になります。
先ほどのように、順番通りに並べることは難しくなります。

まず、じゃんけんで順番を決めます。
私が先行で、ハートの8を置きました。

彼 「9!(9を探す。ハートの9を見つける)」

私 「ハートの9。8のお隣におけるね!」

彼が並べる

私は、ダイヤの8を置きます。

彼 「9・・・ない・・・」

私 「ほかに何がおけるか考えてみて?」

彼 「10!」(ダイヤの10を見つける)

私 「置けるかな?ダイヤの7、8・・・がないね」

彼 「8がないから、置けないね」

こんなやりとりで進んでいきます。
まずは、数が増える方を進めていきました。

というのも、彼は、手持ちのカードを見つけやすいように、隣にばらばら~と並べていたので、私は、それを見ながら、自分のカードをどう出すと、次に置くカードを見つけやすいのかを考えていたのです。

彼は、私が置いたカードの次の数字に注目していました。
ですので、まず、そうできるカードを置きます。
もし、なかったら、それに近いカードを置きます。

そうして、まずは、13まで並べます。
その後、6.5.4・・・と数字が減っていく順にカードを並べて完成です!

完成したら、盛大に喜びます!
彼も、にっこり笑顔!達成感を感じたようです。

「もう1回やろう」
この言葉を聞ければ、あとは繰り返してやるだけです。

2回目

次は、数が増える、数が減る、と同時に進めていけるようになることを心がけて、カードを置きました。

彼が8を置いた後、私は、6を置いたのです。
そうすることで、次に出すカードに5を選び始める彼。

今回も、「次、何が置けるかな?」
と考えてもらえるようにし、置けたら、ほめる、と繰り返しました。

やり続けるとカードを増える方にも減る方にも、同時に注目することができるようになってきました。

3回目

次は、何も言わず、順番に置いていきます。
この段階で、数字とマークの両方に意識が向いていました。

時々、マークを間違えたり、数字を間違えたりするので、その都度、考えやすいような声かけをしていきます。
そして、無事に完成!

ここで、一旦満足したようで、終了しました。

時間をおいて、再度チャレンジ

このときには、ある程度自分で考えて置けるようになっていました。
ほぼ、ルールも理解して、できる段階です。

あとは、混乱しがちなので、省いていた2つのルールをどこかのタイミングで伝えるだけです。
・13まで来たら、1から並べるというルール
・ジョーカーを入れたルール

いつもと違う部分を使った感じ

今回、トランプをして、勝つことを考えるのとは違って、子どもにルールを理解しやすいような展開を考えたので、脳の違う部分を使った感じでした。
意外の脳は、お疲れのようで(笑)

ですが、おもしろかったんです。
だんだん、ルールを理解してくれ、できることが増えていく様子を見るのも楽しかったですし、やりがいを感じました。

大人の関わり次第

なんでも、大人の関わり次第なのかもしれないな~と思います。
一言一言、考えて声かけすることの大切さも痛感しました。

子どもの発達を促すためにできること、奥が深いです。

今回、「7ならべ」の次に「ぶたのしっぽ」をやりました。
「次、新しいのやろうね」と別れ際にお約束しました。
さて、次は、何にしようかしら??

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