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2018-02-09

世田谷版ネウボラについて学んできました!

ベビーシッター・個別訪問型保育研究家の参納(さんのう)です。

昨日は、◆こども専門家アカデミー in 世田谷◆

~妊娠期から地域で子どもと家族を支える!世田谷版ネウボラをよりよくするために~ 

に参加してきました!

 


実際に世田谷区でのネウボラの現状、親子とサービスをつなぐコーディネーターさんのお話など、とても勉強になりました!

少しシェアさせていただきます。

ネウボラとは

妊娠、出産から子育てまでワンストップで行うフィンランドの育児支援サービスのことです。

子育て家族をサポートする切れ目のない支援です。

ネウボラの特徴

・妊娠の届け出からスタート

・全員対象

無償で、困る前からつながっておくそうです

・個別対応

一人ひとりとの丁寧な対話が行われます。妊娠中10回程度行われるそうです。

・かかりつけの担当者

ネウボラおばさんという、いつも同じ人が対応してくれるので、安心です。

・専門職

研修制度もしっかりしており、経験豊富な人が担当してくれるので、質は保証されているそうです。

 

切れ目なく、いつも同じ人が関わってくれるって、とても心強いですよね。

私もベビーシッターとして長いお付き合いをさせていただくことに重きを置いています。

そして、長い方で10年近く関わらせていただくことがあります。

定期的にご利用いただいていると、その都度感じている悩み、疑問を何気なく相談してくださいます。

ときには、愚痴をただただ聴く(傾聴)することもあります。

ですので、ベビーシッターとして子どもをお預かりするのですが、子どもに関することだけでなく、心理学、医療、社会の動き、さまざまなサービスについても勉強することが求められるのです。

日本でのネウボラ

2015年から150市町村でスタートしているそうです。

私の住む渋谷区でも、来年度からスタートするので、とても興味があります。

そして、今回お話を伺った世田谷版ネウボラは、平成28年7月からスタートされたそうです。

世田谷区について

世田谷区には、ベビーシッター先のお宅があるので、ちょこちょこ行っているので、23区内でも、身近な句です。

ですが、今回改めて世田谷区のことを知りました!

なんと出生数が増加! 5880人(H14)→7947人(H28)

そして35歳以上の高齢出産が46.7%と、他の自治体と比較して多いそうです。

さらに、祖父母が近くにいない人が65%もいるそうです。

世田谷区の取り組み

さまざまな取り組みをされているのですが、一部をご紹介したいと思います。

母と子の保健バッグ

妊娠届を出したら、初回面談をされるそうです。

そして、このバッグがもらえます。

フィンランドのネウボラでは、洋服などの子育てに関するグッズが入ったギフトボックスをもらうそうなのですが、世田谷区は、その代わりに子育て利用券をプレゼントしているんだそうです。

このバッグ、プラスティックケースなんです。

そこに、妊娠中、産後などタイミングに合わせた資料が入っているので、とても見やすいんです。

(写真に「助成金/妊娠中」というラベルが見えると思いますが、そちらです)

使う人の気持ちに寄り添ったバッグですよね。

産後ケア

医療機関と連携して、デイケアを受けられる施設があるんです。

ママズルーム

朝から夕方まで、ゆったりと過ごせるのは、産後ありがたいですよね。

最近は、産後うつの方が増えているそうです。

また、虐待は0歳が多いとのことです。

確かに、どう接していいのかわからず、不安になってしまう時期です。

ですので、産後のサポートって、本当に大切だと思います。

課題

ディスカッションでも出てきましたが、パートナー(父親)をどう巻き込んでいくか、ということです。

ひろば、ネウボラの面談にもパパが参加されるケースもあるようですが、まだまだ一部とのことでした。

パパ向けの企画をしても、なかなか集まらないのだとか。

 

会社が育休のようにネウボラに参加することを必須にしたり

育児と関係ないパパ向けイベントで、ネウボラの情報に触れてもらったり

パパが行きやすい場所で、赤ちゃんと一緒にきて、おむつ替えなどを学ぶ場を作ったり。

いろいろな意見が出てきました。

そんな中で、パパに育児の話をするのは、同じ男性がいいのでは?という話になりました。

男性保育士さんも、男性ベビーシッターもいますし。

ですが、助産師さんは、女性しかいないんだそうです。

まだまだ、ジェンダーにしばられているんですよね。

もしかしたら、女性が多い職業に男性が増えることで、パパの参加が増えるのではないかな。と思っています。

まとめ

同じこどもに関わる専門家だけど、分野が違う人たちと話をすることは、とても勉強になりました!

そして、私が疎い、福祉の領域についても、もっと勉強したい!と意欲が増しました。

また、こども専門家アカデミーにも参加させていただきたいと思います♪

ちなみに、次回のこども専門家アカデミーは、

3月4日9:30-12:00@成城学園前

虐待防止プログラム BEAMS がテーマです。

詳細は、こちら

 

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