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2017-04-10

子どもがいる空間で仕事をすると、どうなるのか?

今年の年末、姪っ子たちの住む大阪に1週間、子育て体験に行きました。
(子育て体験とは、オーバーで、姪っ子たちと触れ合いたくて、行ったというのが正しいですが)

そして、妹(姪っ子の母親)が、パートに行っている9時~12時の3時間、姪っ子二人をみているお役目が。
4歳と6歳の姪っ子たちは、二人で遊びます。
また、「お仕事しているからね」と伝えておくと、邪魔しにはこないです。
ですので、試しに子どものいる中でパソコン仕事をしてみました。
今回は、特に企画を立てるなど集中力を要する仕事ではなく、メールチェック、返信、データ修正などが主な仕事です。

二人で遊んでくれるので、概ね仕事に支障はありません。
ただ、けんかをしたとき、お腹すいたときなどは、仕事を中断させられます。
けんかをし始めると、すぐわかります。これは、姪っ子たちに意識が向いている証拠です。
多分、通常の60%くらいの集中度合いだったと考えられます。

1週間の間、合計3回試してみたのですが、子どもがいる中で、仕事をするって、精神的に疲れ、効率が悪いというのが率直な感想です。
もしかすると、回数を重ねることで、慣れていくのかもしれませんが。

100年前は、女性が働くことは当たり前だったのでしょう。
農家では、こどもをおぶって農作業をする、食事の支度をするなどしていたのでしょう。
また、おばあちゃんがこどもを見ていてくれたのでしょう。

子どもがいる環境の中で働くことは当たり前だったのだと思います。
戦後、専業主婦という言葉が出てきて、母親は、家庭で育児を。父親は、外で仕事を。
その図式が作られていったのです。
その後、どんどんと核家族が増えてきます。

また、仕事が、会社に勤めて働くサラリーマンが増えていったのでしょう。
サラリーマンは、どれだけの生産性を出したかではなく、一日8時間仕事をすれば、一定のお給料がもらえます。
例えば、一日8時間、ぼーっと窓の外を眺めていても、お給料がもらえます。

一旦、雇用されれば、ある意味安泰だったわけです。
これは、時間を提供することでの対価として給料が支払われていると思います。

一方、昔の働き方は、時間に関係なく出来高制だったのではないかと思います。
例えば、草履も作って売って、やっとお金になる。

今やっている仕事が、時間軸なのか、結果軸なのかによって、子連れで仕事がしやすいのかどうかが決まってくると思うのです。もうひとつは、雇用主、クライアントがいる場合、時間軸と結果軸のどちらで評価されるのかが重要なキーになると思います。
また、それが、クリエイティブな仕事なのか、ルーティーンな単純作業なのかにもよると思うのです。

今回の経験を通して、客観的に感じたことは、子連れで仕事をすることに向いているのは、個人事業主や
雇用主がいて生産性をあまり求められない場合だと思います。

子どもは、仕事の生産性を下げるものなのか?
これは、YESです。
なぜなら、仕事を中断させる、集中直を途切れさせるものは、全て生産性を下げるものだからです。
例えば、たくさんかかってくる電話も、急な来訪も生産性を下げるものだからです。

始業時間より早くに出社すると、仕事がはかどる、というのも、こういうことです。
電話もかかってこなければ、質問しにくる部下もいないからです。

では、日中、どうしたら、生産性を高められるのでしょうか?

例えば、電話がたくさんかかってくる場合を考えてみましょう
生産性を高めたければ、電話を対応してくれる人をおくことです。

それを子どもの場合で考えると、子どもをみてくれる人をおくことです。

ただし、単純には、単純に置き換えられません。なぜなら、こどもは、ママがいれば、ママのところに行きたくなります。こどもの年齢、性格にもよりますが、同じ空間だと難しいということが言えます。
ですので、ベビーシッターを頼み、別室で仕事をする、もしくは保育園に預けるといいでしょう。

もし、自宅で子どもが自由に遊べるようにしておき、仕事をするとします。
それなりに一人で遊んでいるかもしれません。(今回の私の経験のように)
ですが、月齢によっては、始終見ておかないと危ない時期があります。
例えば、ハイハイを始めたとき、伝い歩きの時期などです。
(実は、この時期、在宅でお仕事されている方が、シッターを頼み始めることが多いです。)

また、子どもは、どんどん成長していきます。
知能が大きく発達する貴重な時期に、とりあえず、ほっておくことはもったいないことです。

だから、保育園、幼稚園、シッターに預けるのです。

こう考えた場合、価格は、一般的に保育園<幼稚園<シッターでしょう。

価格だけを見ると、働く親のあずけ先としての優先順位は、必然的に、保育園>幼稚園>シッターとなるのです。

親の価値観により、シッター、幼稚園しか選択肢にない方もいれば、保育園しか選択肢にない方もいます。
どちらがいいのか、という質問を受けたりしますが、働き方、経済的なこと、子どものタイプに、一番合った場所を選ばれることがいいのではないかと思っています。

待機児童問題が加熱している現代では、「預け方(保育)」と「働き方」は、切ってもきれない関係だと思います。
ですので、私は、これからも「働き方」に注目していきたいです。

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